むこがわは、甲子園高速フェリーが運航していたフェリー

むこがわ
「NEFELI」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本(1990-1999)
ギリシャの旗 ギリシャ(1999-2012)
ベネズエラの旗 ベネズエラ(2012-)
所有者 甲子園高速フェリー(1990-1999)
Argosaronikos Lines Shipping(1999)
Minoan Flying Dolphins(1999-2005)
ヘレニック・シーウェイズ英語版(2005-2012)
Navibus(2012-)
運用者 甲子園高速フェリー(1990-1998)
Minoan Flying Dolphins(1999-2005)
ヘレニック・シーウェイズ英語版(2005-2012)
Navibus(2012-2019)
SEMAPORT(2019-)
IMO番号 8911140
MMSI番号 511959000
改名 むこがわ(1990-1999)
NEFELI(1999-2012)
LA GALERA(2012-2019)
SAN VALENTIN 3(2019-)
経歴
起工 1989年
進水 1989年
竣工 1990年
就航 1990年4月
運航終了 1998年8月31日
要目
総トン数 3,756 トン
全長 89.8 m
16.6 m
深さ 5.5 m
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 2軸
出力 7,200馬力
航海速力 17.5ノット
旅客定員 602名
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概要 編集

第五はやぶさの代船として新浜造船所で建造され、1990年4月に就航した。バブル景気を反映して従来船より大型化した豪華フェリーとして建造されたが、結果的に甲子園フェリー最後の新造船となった。

1998年4月の明石海峡大橋開通後も運航は継続されたが、乗客減により8月31日に航路休止となり、他の5隻とともに常石造船で係船された[1]

1999年6月、ギリシャのArgosaronikos Lines Shippingに売却され、NEFELIとなり、新たな船首を取り付けるなど改造を受けた。 改造中に、Minoan Flying Dolphinsに売却され、2000年5月にエーゲ海航路に就航した。 2005年1月、ヘレニック・シーウェイズ英語版の設立により、Minoan Flying Dolphinsが統合されたため、ヘレニック・シーウェイズへ移籍した。

2012年6月、ベネズエラのNavibusに売却され、LA GALERAとなり、マルガリータ島への航路に就航した。

2019年SAN VALENTIN 3と改名、赤道ギニアビオコ島北岸に位置する首都マラボと、アフリカ大陸側のバタ港とを結ぶ航路で運航されている。

航路 編集

甲子園フェリー

ヘレニック・シーウェイズ

Navibus

SEMAPORT

  • マラボ - バタ

設計 編集

事故・インシデント 編集

プレジャーボートとの衝突 編集

1996年2月3日、20時22分ごろ、津名港から西宮港へ向かっていた本船は、西宮防波堤東灯台の南南西約580メートルの地点で、プレジャーボートハローパシフィックと衝突した。ハローパシフィックは蛇行して航行しており、本船は減速した上、探照灯を照射したが、本船の右舷船首部にハローパシフィックの左舷中央部が後方から10度の角度で衝突した。衝突により、本船は右舷船首部に擦過傷、ハローパシフィックは左舷外板に破口を生じ、ブリッジのハンドレールを損傷した。事故原因はハローパシフィック船長の飲酒運航であった[2]

脚注 編集

  1. ^ 世界の艦船(1999年2月号,p66)
  2. ^ 神戸地方海難審判庁 (2 July 1998). 平成9年神審第31号 旅客船むこがわプレジャーボートハローパシフィック衝突事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年3月31日閲覧

外部リンク 編集