アイオス・エフストラティオス島
アイオス・エフストラティオス島(アイオス・エフストラティオスとう、ギリシア語: Άγιος Ευστράτιος / Agios Efstratios)は、エーゲ海北部に位置するギリシャ領の島。
アイオス・エフストラティオス Άγιος Ευστράτιος | |
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![]() アイオス・エフストラティオス村 | |
所在地 | |
座標 | 北緯39度31分 東経25度0分 / 北緯39.517度 東経25.000度座標: 北緯39度31分 東経25度0分 / 北緯39.517度 東経25.000度 |
行政 | |
国: | ![]() |
地方: | 北エーゲ |
県: | リムノス県 |
人口統計 (2001年) | |
ディモス | |
- 人口: | 371 人 |
- 面積: | 43.3 km2 |
- 人口密度: | 9 人/km2 |
その他 | |
標準時: | EET/EEST (UTC+2/3) |
名称編集
「アギオス・エフストラティオス島」とも転記される。
島の名は、9世紀にこの島で暮らした聖エフストラティオスに因む。彼は東ローマ帝国皇帝レオーン6世によるイコノクラスム(聖像破壊運動)に反対して亡命生活を送った。彼のものと言われる墓は、今でも島民から大切にされている。
地理編集
位置・広がり編集
アイオス・エフストラティオス島は、リムノス島の南約30km、レスボス島の西北西約80km、スキロス島の北北東約75km、アロニソス島の東北東約90kmに位置する。形状はほぼ三角形で、面積は43.325 km2、水面積は島の15.14%の6.56 km2、人口371人、人口密度9/km2となっている。
地形は全体的に山がちである。気候は地中海性気候に属しており、夏は暑く乾燥し、ほとんど雨は降らない。
地勢編集
陸地の大部分は岩石がむき出しになっていて、所々に背丈の低い植物が生えているのみである。しかし、周囲の海は豊かで、地元の漁師によって豊富な魚が獲られている。多数の美しい浜辺がアイオス・アントニス、Lemonies、Avlakiaなどの島嶼にあり、そのほとんどが小型船で到達できる距離にある。
歴史編集
島には1930年代に、政治犯の流刑地として利用され、収容所が建てられた。1968年2月19日には大地震が発生し、島の大部分の家屋が倒壊した。このため、兵営で用いるようなプレハブ工法によるコンクリート造りの建物が建てられた。
軍事政権下の1970年代には、政治的反体制派を収容する目的で収容所が再利用された。著名な被収容者には、作曲家のミキス・テオドラキスがいる。
行政区画編集
アイオス・エフストラティオス市(Δήμος Αγίου Ευστρατίου)は、北エーゲ地方リムノス県に属する基礎自治体(ディモス)である。中心集落アイオス・エフストラティオスは島の西部にあり、県都ミリナ(リムノス島)から南西へ約38km、州都ミティリーニ(レスボス島東部)からは北西へ143kmの距離にある。
カリクラティス改革にともなう自治体統廃合(2011年1月施行)までは、レスヴォス県に属する自治体であり、「村」に相当するキノティタという位置づけであった(Κοινότητα Αγίου Ευστρατίου)。改革にともない、領域はそのままディモスとなるとともに、レスヴォス県から分割されたリムノス県の所属となった。市域には、本島以外にごく小さな島もあるが、いずれも無人島である。
表中の Κ.δ. は Κοινοτικό Διαμέρισμα の略であり、カポディストリアス改革による統廃合(1999年1月施行)以前の旧自治体に由来する区画である。[ ] 内は人口(2001年国勢調査)を示す。
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交通編集
文化・観光編集
島はとても魅力的な町並みや砂浜などを損なうことなく残しており、自然環境も維持している。この島を訪れる観光客は、大部分が心機一転や瞑想が目的である。