アイバニーズIbanez)は、日本楽器メーカー星野楽器の製造するギターベースに名付けられたブランド。

アイバニーズ
Ibanez
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市場情報 全世界
設立 1957年
業種 楽器製造
事業内容 エレクトリックギターアコースティックギタークラシックギターエレクトリックベースアンプエフェクター
主要株主 星野楽器
主要部門 日本の旗 日本名古屋市
外部リンク Ibanez guitars
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第二次大戦前に星野書店の楽器部として創業、星野楽器が輸入していたスペインのギター製作家サルバドール・イバニェススペイン語版英語版の工房がスペイン内戦によって廃業した[1] 後、星野楽器が商標を買い取った事が始まり。当初はイバニェス・サルバドール(Ibanez Salvador)ブランドであったが[2]、後にIbanezとされた。

かつてIbanezの日本語表記は「イバニーズ」であったが1980年代半ば(1986年発行の同社のカタログ「Profile」から)、海外のギタリストが発音する英語読みをカタカナ化した「アイバニーズ」を正式な呼称と改めた。

概要編集

1970年代後半から1980年代にかけて一斉を風靡したニューミュージックバンド、オフコースギタリスト鈴木康博にAR(Artist)シリーズを提供し広告塔としていた[注 1]

1980年代ヘヴィメタルブームのただ中、1987年にスティーヴ・ヴァイのシグネチュア・モデルJEMを発表、同時に同様のデザインのRGを誕生させ、これが以後同ブランドの看板モデルとなった。またその後も、ジョー・サトリアーニポール・ギルバートらと積極的にエンドースメント契約を結んで人気が高まり、1990年代中盤以降もコーンリンプ・ビズキットなどのヘヴィロックのミュージシャンに支持されて行くようになる。オフスプリングペニーワイズなどのメロコア勢にも多数使用されていた。

前出の他、パット・メセニージョージ・ベンソンフランク・ギャンバレジョン・スコフィールドらジャズ・フュージョン系のアーティストにもギターを提供し、シグネイチャー・モデルを生産した。

廉価ブランドのIbanez GIOシリーズなど価格面でも操作性面でも優しく設計された初心者向けの製品の販売もしており、廉価版アンプも数種類用意されている。

エフェクターアンプも製造しているが、特にオーバードライブ・エフェクターの「チューブ・スクリーマー」シリーズはゲイリー・ムーアスティーヴィー・レイ・ヴォーンらも愛用する、この分野の定番商品である。

事実上世界初の市販化となった7弦ギターやエクストラロングスケールのギターなど、先進的な製品を発売することでも知られている。さらに2008年には8弦エクストラロングスケールギターを発売[注 2]、2009年には7弦ベースを発売[注 3]、2014年には9弦28インチスケールギターを発売している。

略歴編集

  • 1908年星野書店の楽器部として創業。
  • 1929年、合資会社星野楽器店設立。
  • 1935年弦楽器の製造を開始。
  • 1962年、星野楽器店がエレクトリックギターギターアンプの製造メーカー「多満製作所」を設立。この頃に、輸出用ブランドとして「アイバニーズ」が誕生。
  • 1972年、アメリカの楽器販売会社「ELGER CO.」を買収
  • 1981年、「ELGER CO.」を「HOSHINO INC.」に、「星野楽器店(資)」を「星野楽器(株)」に、「多満製作所」を「星野楽器製造(株)」に改名。
  • 2002年、オランダの楽器販売会社「SERLUI B.V.」を買収。

主な製品編集

ギター
ベース
  • アイバニーズ・SR
  • アイバニーズ・BTB
  • アイバニーズ・エルゴダイン
エフェクター

主な使用アーティスト編集

日本国外 ※[]内はシグネチャー・モデル

日本国内

シリアルナンバー編集

Serial numbers

国産Ibanezのシリアルナンバー (アコースティック以外)

Japanese Ibanez Serial Numbers

1997年以降 (CEマーク)

  • F = フジゲン
  • YYXXXXX 型番
  • YY = 製造年 (98=1998)
  • XXXXX = 製造番号

1987-1997

  • F = フジゲン
  • H = 寺田楽器製
  • I = 飯田楽器製
  • YXXXXX 型番
  • Y = 製造年 (2=1992)
  • XXXXX = 製造番号

1975-1986

  • MYYXXXX 型番
  • M = 製造月 (A = 1月 ~ L = 12月)
  • YY = 製造年 (82=1982)
  • XXXX = 製造番号

ほとんどの国産Ibanezはフジゲンによって製造されているが、Blazerモデルはダイナ楽器 、Axstar by Ibanez(AX40, AX45, AX48, AXB50, AXB60, AXB65, AX70, AX75)は中信楽器によって製造されている。Axstar AXB1000はフジゲン製である。

韓国製のIbanezシリアルナンバー

C = Cort製, S = Samick製(1990–1995), S/SQ = Vester Guitars(Saehan)製, P = Peerless(飯田楽器)製, Y = Yoojin製, A = Sae-In製.

  • YYMMXXXX 型番
  • YY = 製造年 (03=2003)
  • MM = 製造月 (01=1月...12=12月)
  • XXXX = 製造番号

E = Crafter(Sung-Eum)製

  • YMMXXXX 型番
  • Y = 製造年 (9=1999)
  • MM = 製造月 (01=1月...12=12月)
  • XXXX = 製造番号

W = World Musical Instruments製

  • MYXXXX 型番
  • M=製造月 (1=1月...9=9月, X=10月...Z=12月)
  • Y=製造年 (3=2003)
  • XXXX = 製造番号

インドネシア製のIbanezシリアルナンバー

I = Cortのインドネシア工場製, K = KWO Hsiao製

  • YYMMXXXXX 型番
  • YY = 製造年 (03=2003)
  • MM = 製造月 (01=1月...12=12月)
  • XXXXX = 製造番号

中国製のIbanezシリアルナンバー

Z = Yeou Chern製, J=Sejung製

  • YYMMXXXXX 型番
  • YY = 製造年 (03=2003)
  • MM = 製造月 (01=1月...12=12月)
  • XXXXX = 製造番号

その他のIbanezシリアルナンバー

  • 2940000 アコースティック
  • 2 = Cor-Tek (Cort) Taejan製
  • YYXXXX 型番
  • YY = 製造年 (94=1994)
  • XXXX = 製造番号
  • Ghostrider GR=Cor-Tek (Cort)製, MGR=Samick製

過去のアコースティック

  • YYMM (Kato)
  • YY = 製造年 (82=1982)
  • MM = 製造月 (01=1月...12=12月)

Silver Cadet model

  • Z = Woo-sin製

関連項目編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ なお、同時期にARを使用していたミュージシャンに、チューリップ安部俊幸(チューリップ脱退前後は特別仕様のAM205に変更)、寺尾聰などがいる
  2. ^ 日本では予約限定生産で2009年2月発売予定。
  3. ^ 限定生産で2009年7月発売。

出典編集

  1. ^ Historic Guitar Markers of the Valencia School アーカイブされたコピー”. 2011年12月9日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年11月6日閲覧。
  2. ^ Ibanez Brand History アーカイブされたコピー”. 2011年8月6日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年11月6日閲覧。

外部リンク編集