アイリッシュ・タイムズ

アイリッシュ・タイムズ英語:The Irish Times)は、アイルランドダブリンに本社を置く、新聞社並びに同社が発行している左翼系日刊新聞紙。1859年3月29日に創刊された[1]。創設者はLawrence Knox[2]。1994年に公式サイトを開設、1999年にはオンライン版の発行を開始した[2]

The Irish Times
種類 日刊紙
サイズ ブランケット判

事業者 アイリッシュ・タイムズ・トラスト
編集 ケビン・オサリバン英語版
創刊 1859年[1]
言語 英語
発行数 7万部
ウェブサイト http://www.irishtimes.com
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本社 編集

 
タラ・ストリート沿いにある本社ビル

同社は1895年に、元のオフィスからドリエ通り英語版に移転した[2]。これが「ドリエ通りの老婦人(Old Lady of the D'Olier Street)」という異名の由来である。 同社は2006年10月に、タラ通りの近くの建物に移転した。

紙面 編集

紙面は毎日同じ形式となっている。一面にはホームニュース、ワールドニュース、スポーツ記事や経済記事などが掲載されている。今日のセクション内の記事のいくつかの「お誘い」だけでなく左側の列にはニュースダイジェストと、一つのメイン画像と三つの主要なニュース記事が掲載されている。他には勝利抽選番号や天気予報などの情報。 内部では通常、アイルランドのニュースの八から一二ページ含まれている。「ホームニュース」と呼ばれるニュースはアイルランドと北アイルランドに関するニュースのこと 。

毎週水曜日には、アイルランド語の紙面が1面掲載される。

論調 編集

左翼寄りのリベラル紙で知識人層に読まれている[3]。創刊時には「新しい保守派の日刊紙」とされた[2]。アイルランド独立の1922年より前およびその後数十年のあいだは親イギリス政府の論調で書かれていた[4]。1960年代にアイルランド社会の変化を反映してリベラルに転向し、現在のアイルランドでの立ち位置はイギリスでのガーディアンやアメリカ合衆国でのニューヨーク・タイムズに相当する[4]岐阜大学の堀越智と法政大学の森ありさによれば保守系[5][6]

歴代社長 編集

出典 編集

  1. ^ a b Concise History of the British Newspaper in the Nineteenth Century The British Library
  2. ^ a b c d The Irish Times Trust”. The Irish Times. 2020年5月24日閲覧。
  3. ^ Eoin O'Malley, Comtemporary Ireland, p.69
  4. ^ a b Anthony Cawley, "News production in an Irish online newsroom: practice, process and culture", Making Online News: The Ethnography of New Media Production, Volume 1
  5. ^ 堀越智 ジェイムズ ・ コノリーとアイルランド史 : 『アイルランド史における労働者階級』 解題 岐阜大学教養部研究報告 AN0005332124 1 21 (1988)
  6. ^ 森ありさ 「比較史的アプローチによる近代アイルランド」プロジェクト研究会報告要旨集 : タラモア銃撃事件の再検討 : 1916蜂起の社会的背景への一考察 046 比較経済研究所ワーキングペーパー(ICES Working Paper) (2005)

外部リンク 編集