アイ・アム・サム
『アイ・アム・サム』(I am Sam)は、2001年に公開されたアメリカ映画。知的障害を持つ父親と、幼い娘との純粋な愛をビートルズの曲とともに描いたドラマ映画。
アイ・アム・サム | |
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I Am Sam | |
監督 | ジェシー・ネルソン |
脚本 | クリスティン・ジョンソン ジェシー・ネルソン |
製作 | マーシャル・ハースコビッツ エドワード・ズウィック |
製作総指揮 | マイケル・デ・ルカ クレア・ラドニック・ポルスタイン デヴィッド・ルービン |
出演者 | ショーン・ペン ミシェル・ファイファー ダイアン・ウィースト ダコタ・ファニング ローラ・ダーン |
音楽 | ジョン・パウエル |
撮影 | エリオット・デイヴィス |
編集 | リチャード・チュウ |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 133分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $22,000,000 |
興行収入 | $97,818,139[1] 34億6000万円[2] ![]() |
父親役のショーン・ペンがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。娘役のダコタ・ファニングは放送映画批評家協会賞、ゴールデン・サテライト賞、ラスベガス映画批評家協会賞、ヤング・アーティスト賞を受賞し、映画俳優組合賞の助演女優賞にも最年少でノミネートされた。また、当映画は日本アカデミー賞の外国作品賞にノミネートされた。
目次
あらすじ編集
スターバックス[3]で働く7歳の知能しか持っていない中年男性サムは、ホームレスの女性が出産した自分の娘、ルーシー・ダイアモンドと幸せに暮らしていた。しかし7歳になったルーシーはサムの知的能力を追い抜いてしまい、サムは父親として養育能力がないという判断をソーシャル・ワーカーに下されてしまう。ルーシーは施設で保護されることになり、サムは失意にくれる。
彼は法廷で闘う決意を固め、エリート弁護士のリタに依頼。自分が社会奉仕の仕事もできることを見せつけるために弁護を引き受けたリタだったが、どう考えてもサムには不利な裁判。彼の障害者の友人たちは裁判で普通の証言ができず、隣人アニーも外出恐怖症を乗り越え証言台に立つのだが、相手の検察官にやり込められて落ち込んでしまう。
一方、サムとルーシーは親子の絆をますます深める。サムは結局、条件付きで親権は認められたものの、ルーシーは里親のランディらと一緒に暮らすことに。だがサムはその家の近所に引っ越して、ルーシーは毎日のように彼に会いにいく。2人の愛情の深さに気づいた周囲は、ようやくその親子関係を認めるのだった。
出演編集
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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ソフト版 | 日本テレビ版 | |||
サム・ドーソン | ショーン・ペン | 山路和弘 | 平田広明 | |
リタ・ハリソン・ウィリアムズ | ミシェル・ファイファー | 塩田朋子 | 戸田恵子 | |
ルーシー・ダイアモンド・ドーソン | ダコタ・ファニング | 金田朋子 | 宇山玲加 | |
アニー・カッセル | ダイアン・ウィースト | 翠準子 | 日色ともゑ | |
ランディ・カーペンター | ローラ・ダーン | 林佳代子 | 堀越真己 | |
マーガレット・キャルグローブ | ロレッタ・デヴァイン | 滝沢ロコ | 磯辺万沙子 | |
Mr.ターナー | リチャード・シフ | 仲野裕 | 郷田ほづみ | |
イフティ | ダグ・ハッチソン | 根本泰彦 | 多田野曜平 | |
ロバート | スタンリー・デサンティス | 小島敏彦 | 岩崎ひろし | |
ブラッド | ブラッド・シルバーマン | 小森創介 | 渡辺穣 | |
ジョー | ジョセフ・ローゼンバーグ | 佐々木敏 | グラシアス小林 | |
ウィリー・ハリソン | チェイス・マッケンジー・ベバック | 有馬瑞香 | ||
コナー・ローズ | メイソン・ルセロ | 久保田恵 | ||
フィリップ・マクニーリー | ケン・ジェンキンス | 長克己 | ||
ジョージ | ボビー・クーパー | 大滝寛 | ||
レベッカ | キャロライン・キーナン | 堀越真己 | ||
ライト | ウェンディ・フィリップス | 弘中くみ子 | ||
ブレイク | メアリー・スティーンバージェン | 吉沢希梨 | ||
リリー | ロザリンド・チャオ | 村竹あおい | ||
ジャスロウ | マイケル・B・シルバー | 蓮池龍三 |
スタッフ編集
- 監督:ジェシー・ネルソン
- 脚本:クリスティン・ジョンソン 、ジェシー・ネルソン
- 製作:マーシャル・ハースコヴィッツ、エドワード・ズウィック
音楽編集
この映画には、多くのビートルズの楽曲が使われている。これは、取材先の障害者施設の利用者の多くがビートルズが好きであったためである。しかし、ビートルズの楽曲を使うには膨大な予算が生じてしまうため、多くの豪華アーティストによるビートルズのカヴァーを行ったが、逆にそれが話題となった。
出典編集
- ^ “I am Sam (1994)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年10月14日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)620頁
- ^ 本作の撮影はスターバックス誕生の地であるシアトル地域で行われた。サムが働く店も本物のスターバックスである(北米版DVDの監督コメンタリーより)。