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アクション俳優とは、主に映画界において、アクション映画に数多く出演する俳優のことである。

歴史編集

1930年代から1960年代にかけて西部劇が流行し、ジョン・ウェインなどが人気を博した。 1960年代から1970年代には、スティーブ・マックイーンチャールズ・ブロンソンクリント・イーストウッドなどが活躍した。この頃は時代的に西部劇上がりの俳優が多い。その頃香港映画では、ブルース・リーが人気を博していた。

1977年には、ハリソン・フォードが『スターウォーズ』で注目された。1979年公開の『マッドマックス』で近未来の暴走族と闘うメル・ギブソンがブレイクし、1980年代にかけシリーズ化した。 1980年代に入ると、ハリソン・フォード主演の『インディ・ジョーンズ シリーズ』が人気となった。『ロッキー』(1976年)で注目されていたシルベスタ・スタローンは『ランボー』で不動のアクション・スターとなり、同じ肉体派でありボディビルチャンピオンから俳優になったアーノルド・シュワルツェネッガーも『コナン・ザ・グレート』『ターミネーター』や『コマンドー』などで人気を博した。特にシュワルツェネッガーは、ハリウッド映画界に本格的な肉体改造(筋肉トレーニング)を持ち込み、「肉体派俳優」という新たな存在価値をスクリーン上で意識させた。また同時期には空手のチャンピオンであるチャック・ノリスもアクション映画に出演し人気となった。 1980年代の後半になると実際の格闘家武道家であるドルフ・ラングレンジャン・クロード・ヴァンダムスティーブン・セガールらが登場した。この80年代から90年代前半の時期は、普通の俳優が格闘やアクションを演じることはほとんどなく、実際のアスリート武道格闘経験者である体育会系出身の俳優が「アクション俳優」として主役を演じることが多かった。ドルフラングレンも昔は実際のアスリートや格闘家でなければアクションを演じられなかったと答えている[1]。事実、後に多数のアクション映画に出演することになるトム・クルーズもこの時期には一切アクション映画には出演していない。一方で1988年には、それまでアクション専門ではなかったTVドラマ上がりのブルース・ウィリスが『ダイ・ハード』でブレイクし、一般俳優のアクションへの門戸を開いた。

1990年代半ば以降になると状況がさらに変わり始める。『スピード』(1994)でキアヌ・リーブスが、オスカー受賞経験のあるニコラスケイジが『ザ・ロック』(1996) 、『フェイス/オフ』(1998)で注目され、一般俳優主演のアクション大作が徐々に増え始めた。またこの頃、香港のカンフー俳優のジャッキー・チェンが『レッドブロンクス』(1995)のヒットでハリウッドでのブレイクを果たした。1996年にはトム・クルーズが『ミッションインポッシブル』をヒットさせ、アクション映画界に進出した。1999年にはCGワイヤーアクションを使用したキアヌ・リーブス主演『マトリックス』が大ヒットした。このように元来格闘・アクション系の俳優ではなかった俳優がアクション映画に立て続けに進出し人気を博した。

2000年代に入るとCGの普及によりアクション映画のハードルが更に下がり、ワイヤーアクションや大がかりなスタントなど多様な表現が可能となった。そのため、ミラ・ジョボビッチアンジェリーナ・ジョリーといったアクション映画に出演する女優も増えることとなった。またこの頃になると、『ボーン・アイデンティティー』(2002)のマット・デイモン、『96時間』(2008)のリーアム・ニーソンなど、一般俳優が肉体改造や武術格闘技を習いアクション映画に出演することが増え、キャリア上でのステップアップにもなっている。2018年現在、CGや映像技術の発達により、一般俳優や女優がアクション映画に出演することが非常に多くなっている。

また2010年代の現在では1980年代から1990年代にかけて活躍したアクション・スターを集めた『エクスペンダブルズ』シリーズも作られている。

脚注編集

関連項目編集