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アクタージュ act-age』は、原作:マツキタツヤ、漫画:宇佐崎しろによる日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社2018年8号より連載中[1]

アクタージュ act-age
ジャンル 少年漫画
漫画
原作・原案など マツキタツヤ
作画 宇佐崎しろ
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2018年8号 - 連載中
発表期間 2018年1月22日 -
巻数 既刊7巻(2019年7月4日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

目次

概要編集

天才的な演技の才能を秘めた主人公・夜凪景が女優として成長する姿を描く。マツキと宇佐崎にとって初連載作品。なお、宇佐崎が漫画を描いたのはこれで2作目だった[2]

前身はマツキと宇佐崎による読切『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』。同作は『週刊少年ジャンプ』2017年9号に掲載された。その後、マツキと宇佐崎は別作品で連載獲得を目指すが、なかなか企画が通らなかった。そこで原点に戻る形でデビュー作『阿佐ヶ谷』の数年後を舞台にした『アクタージュ act-age』の1話を提出したところ、連載の許可が下りた[2]

当初は夜凪の芝居の特殊性を強調するため、彼女の芝居の欠陥を読者に隠しながら話を作っていた。「デスアイランド編」を通して作品の流れが安定し、原作担当のマツキも『アクタージュ act-age』は「夜凪が人間性を獲得してゆく話」であると気付いたという[2]

次にくるマンガ大賞2018』コミックス部門5位[3]。『全国書店員が選んだおすすめコミック2019』3位[2]

4巻発売時には松井優征が、推薦文と夜凪景に扮装した「殺せんせー(暗殺教室)」のイラストを寄せている。

ストーリー編集

役者志望の女子高生「夜凪 景(よなぎ けい)」はプロダクション『スターズ』のオーディションを受けるが、不合格となる。しかし、その選考にかかわっていた映画監督「黒山 墨字(くろやま すみじ)」と出会い、黒山の率いる『スタジオ大黒天』に所属し、役者をめざし成長していく姿を描く。

登場キャラクター編集

スタジオ大黒天編集

夜凪 景(よなぎ けい)
本作品の主人公。女優志望の高校2年生。16歳。5月15日生。身長168センチメートル。
人目を引く端正な容姿とスタイル、高めの身長と頭身、さらに恵まれた身体能力と運動神経の持ち主。母親を亡くし、父親は出ていっているため弟と妹と三人で暮らしている。一般人とは多少異なる感性を持ち、孤立気味で友達もいない。クールな外見に反してかなり天然なところがある。好きな映画は「ローマの休日」「カサブランカ」「風と共に去りぬ」など意外とラブロマンスが好き。
家庭の事情で部活の勧誘は全て断っている。家を出た父親から仕送りをされているが、手を付けることを拒み、景のアルバイト以外収入はない。そのため役者として活動するまで、弟妹の給食費が滞納していたことが描かれる。物語初期は人間味が薄く、演じるようにしか感情を出せなかったため、妹から怖がられる。役者オーディションを受けたのも賞金が出ることや弟妹たちに勧められたからという希薄な動機であった。しかしいろいろな役者や演出家に触れ、場数を踏んでいくことで人間性も劇的に成長していく。
幼少期より家に残された多くの映画を見て、自らの過去を追体験するメソッド演技法を無自覚に身に着けた。感情面では周囲の者でさえ自身の役に引き込んでしまうほどの没入した演技を見せる。しかしそれは「その感情になった夜凪景」としての演技で、自身の体験したことのない感情やシチュエーションを演じることができなかったり、台本や演出通りの芝居ができず暴走するなど荒削りな部分も見せる。
その後、黒山が立ち上げたスタジオ「大黒天」に所属し、CM・エキストラ・映画「デスアイランド」・舞台劇「銀河鉄道の夜」出演と、数々の現場に立ち成長を遂げていく。
黒山 墨字(くろやま すみじ)
スタジオ「大黒天」所属の映画監督。35歳。8月14日生。血液型B型。身長175センチメートル。好物はとつまみ。趣味は隠れて可愛い動物写真を眺めること。
カンヌベルリンヴェネツィア世界三大映画祭全てに入賞しているが国内では無名。現役俳優では納得できず、自身が撮りたい作品のための役者を探していた。劇団天球の稽古場にも出入りし、スターズのオーディションにて景の芝居を見て気に入り、自身のスタジオにスカウト[4]。メソッド演技法だけでは対応できない現場に夜凪を放り込むことで、彼女を一気に成長させる。
柊 雪(ひいらぎ ゆき)
スタジオ「大黒天」所属の映像制作担当。20歳。12月25日生。血液型A型。身長156センチメートル。好物は水炊き、納豆オクラなどのネバネバしたもの、デザート全般。嫌いなものはブロッコリー、中身のない会話をする男。特技はクレーム処理、適度なスルー。好きな映画は「ジョゼと虎と魚たち」「(500)日のサマー」「ブルーバレンタイン」。
元は本作のプロトタイプ『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』に登場する映画監督志望の高校生[5]

スターズ編集

星 アリサ(ほし ありさ)
芸能事務所「スターズ」の社長。54歳。星アキラの母。
かつての天才女優で名声をほしいままにしていたが、度重なる重圧で心を壊してしまい、自分のような俳優を生み出さないようにとの思いで「スターズ」を作る。夜凪の演技法を危険視する。
星 アキラ(ほし あきら)
芸能事務所「スターズ」所属のイケメン俳優。子ども向け番組「ウルトラ仮面」に出演する。18歳。2月14日生。趣味は運動すること。運動神経はある方ではないが俳優として必要なため鍛えてるうちに日課となり今ではスポーツマンに。努力することが得意。好きな映画は「スパイダーマン2」「ダークナイト」「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
子役時代から芸能活動するが、母親や事務所によるゴリ押しでほとんどの仕事を得ており、本人もそれを自覚している。しかし演技指南書を読み漁り、運動神経の悪さを克服するなど大変な努力家である。
夜凪とともに阿良也の舞台を観劇したことで熱愛報道にまきこまれ、そのカモフラージュの意味もあって「銀河鉄道の夜」に客演する。
百城 千世子(ももしろ ちよこ)
天使〉の異名を持つ若手のトップ女優。芸能事務所「スターズ」所属。映画「デスアイランド」の主演。17歳。4月1日生。
自己を俯瞰し客観視する力に長ける。役者として自らの出演作を成功させることに誰よりも心血を注ぎ、無名な共演者の過去の出演作を網羅し、撮影期間に使用される複数のカメラ映像を全てチェックするなど異様なまでの拘りを見せる。自在に涙を流し、カメラ位置から自分が映るアングルを理解し共演者のNGすらフォローしてOKにしてしまう。台本の読み込み、立ち回りの精度は異常なレベルに達し、5分を超える長回しの長台詞を息をするようにやってのける。
煌びやかなイメージで天才的な能力の持ち主だが、血の滲むような努力により才能を伸ばしていることは一部の関係者以外にはまったく知られていない。
自身の出演作品や周囲の関係者に飛び抜けた気遣いやサポート能力を持つ反面、彼女自身の本心や人物像はほとんど見せず、夜凪から顔が視えないと表現され、手塚からは千世子の仮面の演技は見飽きたと語られる。
一度、夜凪と共演して以降は一方的にライバル視しており、夜凪の存在を脅威に感じており、何とかして勝とうと躍起になっている。
町田 リカ(まちだ りか)
芸能事務所「スターズ」所属の女優。「デスアイランド」オーディションで進行役をつとめたり、撮影現場の紹介などのキャスター的な役割をする。
和歌月 千(わかつき せん)
芸能事務所「スターズ」所属の女優。16歳。7月17日生。
夜凪と一緒に「スターズ」のオーディションを受け、合格する。しかし合格した自分より夜凪の演技のほうが優れていると感じ、彼女を強く意識する。なぜかいつも堂上に絡まれる。
堂上 竜吾(どのうえ りゅうご)
芸能事務所「スターズ」所属の俳優。19歳。9月19日生。
撮影中に嘔吐した夜凪を「ゲロ女」と呼ぶ。軽い印象だが現実主義者。夜凪のアドリブを見て即座に心情を読み取るなど実力は高い。当初は夜凪の演技を認めていないが、クライマックスシーンの彼女の鬼気迫る演技を見て考えを改める。なぜかいつも和歌月に絡む。
手塚 由紀治(てづか ゆきじ)
芸能事務所「スターズ」所属の男性演出家。映画「デスアイランド」の監督。38歳。11月23日生。
初監督作品でNGを重ねた主演女優を泣かせ、素晴らしい演技を引き出すが、後日女優の事務所からのクレームで業界内での仕事を失う。5年後にスターズに拾われてからはOKしか言わない監督になり業界から重宝され、撮る映画は軒並み売れたが、ルーチンワーク化した仕事に飽きてしまっていた。そんな時、夜凪の芝居をオーディションで見て何らかの意図から彼女を採用する。

「デスアイランド」共演者編集

烏山 武光(からすやま たけみつ)
芸能事務所「劇団遊劇座」所属の男優。沖縄県出身。18歳。5月5日生。
体も声も大きい感覚派俳優。「デスアイランド」オーディションで夜凪と同じ組になって演技をする。工事現場の作業員としてアルバイトをしている様子が伺える。
源 真咲(みなもと まさき)
芸能事務所「オフィス華野」所属の俳優。17歳。6月10日生。
視野が広く勉強を怠らない秀才型。烏山と同じくオーディションで夜凪と組む。
湯島 茜(ゆしま あかね)
芸能事務所「オフィス華野」所属の女優。気遣い上手な関西弁のお姉さん。18歳。12月1日生。
関西圏出身。高校を中退して上京し、アルバイトをしつつ役者を目指す。中国料理店でアルバイトをしている様子が伺える。夜凪と組んだオーディションで彼女の暴走を止める役をする。
原作担当のマツキは、夜凪が茜と関わっていくことで夜凪のキャラクターが明確になり、本作が描きやすくなったと語っている[2]

劇団天球編集

明神 阿良也(みょうじん あらや)
巌に見出された劇団天球所属の舞台男優。21歳。10月10日生。
百城ほどの知名度はないが、あらゆる賞を総ナメし、演劇界の怪物憑依型カメレオン俳優と呼ばれる。狩人を演じるために狩猟免許を取って狩りを行うなど、徹底した役作りで役を掴み、それを舞台上で観客に丁寧に伝えることに長ける。夜凪と似通った演技方法だが数歩上を行き、他人の演技に対する指摘も的を射ている。周囲の物事を自身の役に取り入れることを「喰う」と表現する、役者を「臭い」で形容するなど、普段は独特の世界観と言動が目立つ変人だが、それすらメディアに評価される。
「銀河鉄道の夜」では唯一生者として乗車するジョバンニを演ずる。
青田 亀太郎(あおた かめたろう)
劇団天球所属の舞台男優。愛称は「亀」。22歳。11月8日生。
普段から他人に対して軽口で絡み、ボケやノリツッコミをする劇団のムードメーカー。三坂からは特にぞんざいに扱われる。演劇ではユーモラスなキャラクターを活かし、主役を引き立たせる「脇役」として定評があり、巌からも「舞台上では阿良也と張り合う」と評価される。
「銀河鉄道の夜」ではザネリを演じる。
三坂 七生(さんざか ななお)
劇団天球所属の舞台女優。23歳。3月7日生。
キツい目つきと辛辣な言動でやや取っつきにくい印象を与えるが演技に対する思いは熱く、劇団仲間から「詐欺」と称されるほどのガラリと印象の変わる演技を行う。
強気な性格と言動で学校では孤立気味だったが、巌の舞台に出会い、彼に直談判して劇団天球入団を決めた。そのため巌演出の舞台に人一倍強い思い入れを持ち、舞台を成功させることで巌に少しでも長く演劇界に留まってもらいたいと思う。その思いから急遽キャスティングされた夜凪の才能を試そうと、汽車の中を演じるエチュードを出題する。
「銀河鉄道の夜」では乗っていた客船が沈没し、銀河鉄道に乗ることになった少女を演じる。他にも幅広い役を演じた経験があるようで、単行本5巻の間のページに、〈当時の舞台写真〉の形で紹介されている。
巌 裕次郎(いわお ゆうじろう)
世界的にも有名な舞台演出家。男性。喫煙者。
感情を臭いと表現し臭う役者しか使わない信念を持ち、物を投げたり罵声を浴びせて指導するなど非常にスパルタな演出指導を行う。黒山の依頼で夜凪を「銀河鉄道の夜」にキャスティングする。
末期の膵臓癌を患っているが、団員には隠し、カムパネルラ役の夜凪のみに明かして彼女に「死」の演技指導を施す。治療に専念するよう夜凪に言われるが「俺の死で舞台がよくなりゃそれでいい」と、最期まで演出家としての仕事を全うする。

杉並北高校編集

吉岡 新太(よしおか あらた)
夜凪のクラスメイト。映画好きで、映像研究部を立ち上げる。2年になって夜凪の隣の席になった瞬間から、彼女の映画を撮りたいとノートに脚本を書いていた。
朝陽 ひな(あさひ ひな)
映研の幽霊部員。フツーの女の子。クラスメイトの夜凪に友達になろうと声をかけたが冷たい目線と対応に傷付けられた。以来、夜凪のことを無視している。遼馬に好意を抱いている。
花井 遼馬(はない りょうま)
映研の幽霊部員。朝陽と一緒に部室を溜まり場として使っている。現在素行不良だが、野球一筋だった時期があるらしい。

夜凪家編集

夜凪 レイ(よなぎ れい)
景の妹。ルイとは双子。メソッド演技をする姉を怖がる。
夜凪 ルイ(よなぎ るい)
景の弟。レイとは双子。「ウルトラ仮面」のファン。

その他の人物編集

清水(しみず)
アリサの秘書。肌が黒い。なぜかアリサからスミスと呼ばれている。
高田 高二郎(たかだ こうじろう)
ミフネ倶楽部所属のベテラン俳優。時代劇でエキストラの夜凪に蹴りを食らった。その後、夜凪の謝罪時には迫真と暴走は違うとアドバイスした。
天地 心一(あまち しんいち)
巌の葬儀にて夜凪の前に突如現れた謎のプロデューサー。目を付けた役者に「良い話」を持ってくる。黒山が言うには「守銭奴」。

前身編集

阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ
本作のプロトタイプ。第2回ストキンPro準キング受賞作。マツキと宇佐崎のデビュー作。『週刊少年ジャンプ』2017年9号掲載。

書誌情報編集

関連メディア編集

2018年11月2日より、夜凪景を実在する女優として扱い、企業とのキャンペーンタイアップやイベント実施を目指す「『夜凪景』女優化プロジェクト」が行われている[6]

TSUTAYAの期間限定店長、日本大学藝術学部の入試ポスターモデル、消防庁ポスターモデル、週刊プレイボーイでのグラビア風イラスト(水着姿など)などがある。

脚注編集

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以下の出典は『集英社の本』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク編集