アシミ・ゴイタ
アシミ・ゴイタ(バンバラ語: Assimi Goïta, 1983年11月9日[1] - )は、マリ共和国の軍人。現在、同国の移行政権大統領。2020年8月軍事クーデターに伴い樹立された移行政権首班として、元首格のマリ国民救済委員会(フランス語: Comité national pour le salut du peuple、略称: CNSP)委員長、移行政府副大統領をそれぞれ務めた。
アシミ・ゴイタ Assimi Goïta | |
任期 | 2021年5月28日 – 現職 |
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首相 | ショゲル・コカラ・マイガ(暫定) アブドゥライ・マイガ(暫定) |
任期 | 2020年9月25日 – 2021年5月24日 |
移行大統領 | バ・ヌダウ |
任期 | 2020年8月19日 – 2021年1月18日 |
第一副委員長 | マリック・ディオー |
国家元首 | アシミ・ゴイタ(兼務) バ・ヌダウ |
出生 | 1983年11月9日(41歳)[1] マリ バマコ[1] |
政党 | 無所属 |
出身校 | クリコロ統合軍事学校 |
配偶者 | ララ・ディアロ |
子女 | 3人[2] |
宗教 | イスラム教スンナ派 |
軍歴 | |
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所属組織 | マリ軍 |
軍歴 | 2002年 - 2021年 |
兵科 | 自治特別大隊 |
最終階級 | 大佐 |
戦闘 |
マリ北部紛争 マグリブ紛争 バルカン作戦 |
ロシアとの強い外交政策を行っている人物であり、公用語のフランス語を排除し現地民の言語を公用語とするなどマリのナショナリズムを強化。2020年以降の西アフリカで起こる反仏軍事政権にてブルキナファソやニジェール、ガボン、ギニアと共にリーダーシップを取っている。
経歴
編集マリ共和国軍将校の息子で[3]、マリ軍事学校で教育を受ける。カティの軍事幼年学校及びクリコロの統合軍事学校で就学[4]。
アメリカ合衆国、フランス、ドイツから軍事教練を受け、アメリカ陸軍特殊部隊と協働した経験もある[5]。
マリ軍の特殊作戦部隊で、マリ北部紛争時には武装蜂起集団との戦闘に従事していた[6]。
マリ軍の特殊作戦大隊である自治特別大隊で大佐を務めていた[7]ゴイタは現職のイブラヒム・ブバカール・ケイタ大統領の辞任を求め軍事クーデターを引き起こしケイタ政権を打倒。2020年8月18日に記者会見を行い[8][9]、自らがケイタ大統領を拘束し権力を掌握した首班であることを表明し、新たにマリ国民救済委員会委員長となった[10][11]。
同年9月21日に移行政権大統領にバ・ヌダウ元国防大臣を指名し、自らは移行副大統領に就くこととなった。25日に就任宣誓[12][13]。
ヌダウ移行大統領は5月24日に内閣改造を行ったが、自身への相談を行わなかったことを不服とし翌日にヌダウらを拘束した(マリ軍事クーデター (2021年))[14]。26日にはヌダウらが辞任を表明し、自らが暫定的に移行大統領に就任[15]。28日、憲法裁判所によって移行大統領に任命された[16]。6月1日にはショゲル・コカラ・マイガを暫定首相に任命[17]。6月7日に移行大統領の宣誓を行って正式に就任し[18]、同日にマイガを正式に首相に任命した[19]。
2022年2月21日、国民評議会はゴイタ率いる移行政権がさらに5年間統治することを可能とする移行憲章を賛成120、反対・棄権0票で承認した。ゴイタは次期大統領選挙への立候補が禁じられる見通しとなっている[20]。しかし同年6月6日には、民政復帰への移行期間を2年間に短縮し、2024年3月に文民政権への移行を設定していると表明した[21]。11月20日には軍からの支持を失い批判が高まっていたマイガ暫定首相とその内閣を解任した[22]。
脚注
編集- ^ a b c Assimi Goïta, président de transition au Mali depuis mai 2021 - Jeune Afrique
- ^ Assimi GOITA - aBamako.com
- ^ “Qui est le colonel Assimi Goïta, à la tête de la junte militaire au Mali?” (フランス語). RFI (21 August 2020). 2021年5月26日閲覧。.
- ^ “Qui est le colonel Assimi Goita, nouvel homme fort du Mali après le putsch militaire?”. L'Express (20 August 2020 2020). 2021年5月26日閲覧。.
- ^ “Mali coup leader was trained by U.S. military, officers say”. www.msn.com. The Washington Post. 2021年5月26日閲覧。
- ^ "Coup d'Etat au Mali: l'Afrique de l'Ouest se penche sur une situation "grave"". Le Point. lepoint.fr. 20 August 2020. 2021年5月26日閲覧。.
- ^ Anonym. “In Mali, Colonel Assimi Goita is put in charge of the rebels | tellerreport.com” (英語). www.tellerreport.com. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “暫定政権トップに軍大佐 クーデター発生のマリ”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2020年8月20日) 2021年5月26日閲覧。
- ^ “マリ陸軍大佐、自らを軍事政権トップと発表 国際社会はクーデター非難”. AFPBB News. フランス通信社. (2020年8月20日) 2021年5月26日閲覧。
- ^ Maclean, Ruth; Peltier, Elian (2020年8月19日). “Mali Coup Leaders Pledge Democracy After Deposing President” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2021年5月26日閲覧。
- ^ “Mali Rebels Choose Col. Assimi Goita As Leader - Reports” (英語). UrduPoint. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “Mali : un ancien ministre de la Défense désigné président de transition, un mois après le coup d'Etat”. La Dépêche du Midi. (2020年9月21日) 2021年5月26日閲覧。
- ^ “マリ、クーデター後の移行政権トップに元国防相を指名”. AFPBB News. フランス通信社. (2020年9月22日) 2021年5月26日閲覧。
- ^ “マリ大統領と首相追放、副大統領が権限掌握”. CNN. CNN. (2021年5月26日) 2021年5月30日閲覧。
- ^ “FULL CIRCLEMali: With Bah N’Daw resignation, Assimi Goïta becomes president”. The Africa Report. (2021年5月26日) 2021年5月30日閲覧。
- ^ “マリ憲法裁、ゴイタ大佐を暫定大統領に任命”. フランス通信社 (2021年5月29日). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “Mali : Choguel Maïga nommé Premier ministre”. アナドル通信社. (2021年6月2日) 2021年6月3日閲覧。
- ^ “Mali : Assimi Goïta prête serment et tente de rassurer la communauté internationale”. Jeune Afrique. (2021年6月7日) 2021年6月14日閲覧。
- ^ “Mali : ce qu’il faut savoir sur Choguel Maïga, Premier ministre de la transition”. Jeune Afrique. (2021年6月7日) 2021年6月14日閲覧。
- ^ “Mali parliament approves new charter allowing a five-year democratic transition”. アフリカニュース. (2022年2月21日) 2022年2月22日閲覧。
- ^ “Mali military promises return to civilian rule in March 2024”. Al Jazeera English. アルジャジーラ. (2022年6月7日) 2022年6月12日閲覧。
- ^ “Mali : la junte renvoie le Premier ministre, Choguel Kokalla Maïga, et son gouvernement”. France 24. (2024年11月20日) 2024年11月21日閲覧。
公職 | ||
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先代 バ・ヌダウ |
マリ共和国移行大統領 2021 - |
次代 現職 |
先代 イブラヒム・ブバカール・ケイタ 大統領として |
マリ国民救済委員会委員長 2020 |
次代 バ・ヌダウ 移行大統領として |
先代 マリック・ディオー 軍人として |
マリ共和国移行副大統領 2020 - 2021 |
次代 空席 |