アジカ(Ajika、グルジア語: აჯიკაアブハズ語: Aџьыка)は、グルジア[1]からアブハジア[2]で調味料として用いられる辛くてスパイシーなディップである。アブハジア語で「塩」を意味するаџьыкаが語源である[3]

アジカ
トマトを加えたアジカ
フルコース ディップ
発祥地 コーカサス
地域 アブハジア、サメグレロ
主な材料 唐辛子、ニンニク、ハーブ、スパイス、食塩、クルミ
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アブハジアのアジカは、茹でた赤唐辛子ニンニクコリアンダーイノンドレイリョウソウ等のスパイスやハーブ、食塩、クルミから作られる[4]。乾燥したアジカもあり、グルジアではsvanuri marili(სვანური მარილი、スヴァネティの塩)と呼ばれることもある。小さな赤い塊がスパイスの混合物と混ざっているように見える。手作りのアジカは、コーカサスロシアクラスノダール地方の多くの商店で手に入る。伝統的なアジカにはトマトは加えられないが、ロシアやウクライナのスーパーマーケットでは、トマトやトマトペーストが加えられたものが売られることもある。

見かけや濃度は、イタリアのレッドペーストに似ている。通常は赤色であるが、未熟な唐辛子を用いて緑色のアジカが作られることもある。

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ Burford T. 2008, Georgia, Bradt Travel Guide, p. 69.
  2. ^ Копешавидзе Г. Г. 1989, Абхазская кухня, pp. 77, 78.
  3. ^ Abkhaz-Adyghe etymology
  4. ^ Копешавидзе Г. Г. 1989, Абхазская кухня, p. 77.