アスコナ
アスコナは、スイス・ティチーノ州のマッジョーレ湖の汀にある南スイスの中世風の基礎自治体 ( コムーニ ) である。イタリア語圏に属する。
アスコナ Ascona | |||
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位置 | |||
アスコナの位置 | |||
座標 : 北緯46度09分0秒 東経8度46分0秒 / 北緯46.15000度 東経8.76667度 | |||
行政 | |||
国 | スイス | ||
州 (Cantone) | ティチーノ州 | ||
郡 (Distretto) | ロカルノ郡 | ||
基礎自治体(Comuni) | アスコナ | ||
地理 | |||
面積 | |||
基礎自治体(Comuni)域 | 5.0 km2 (1.9 mi2) | ||
標高 | 196 m (643 ft) | ||
人口 | |||
人口 | (2002年12月現在) | ||
基礎自治体(Comuni)域 | 5,057人 | ||
人口密度 | 1,011人/km2(2,620人/mi2) | ||
その他 | |||
等時帯 | 中央ヨーロッパ時間 (UTC+1) | ||
夏時間 | 中央ヨーロッパ夏時間 (UTC+2) | ||
郵便番号 | 6612 | ||
公式ウェブサイト : http://www.ascona.ch/ |
町は人気がある観光旅行地で、毎年、ジャズ・フェスティバル(ニューオリンズ・ジャズ・フェスティバル・アスコナ)が開催される。
歴史
編集モンテ・ヴェリタ
編集アスコナの背後の丘「モンテ・ヴェリタ」(Monte Verità、直訳すれば「真理の山」)には重要な歴史的背景がある。20世紀初頭、自然への復帰を目的とした菜食主義者たちのコロニーが作られた。
多くの芸術家やアナキスト、有名人がこの丘を訪問した。例えば、ヘルマン・ヘッセ、カール・ユング、ゲアハルト・ハウプトマン、エーリヒ・マリア・レマルク、フーゴ・バル(Hugo Ball)、エルゼ・ラスカー=シューラー、シュテファン・ゲオルゲ(Stephan George)、イサドラ・ダンカン、カール・オイゲン・ケール(Carl Eugen Keel)、パウル・クレー、ルドルフ・シュタイナー、マリー・ヴィグマン、マックス・ピカール(Max Piccard)、エルンスト・トラー(Ernst Toller)、アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ(Henri van de Velde)、レヴェントロフ伯爵夫人(Fanny zu Reventlow)、ルドルフ・ラバン(Rudolf Laban)、フリーダ・フォン・リヒトホーフェン(Frieda von Richthofen)とエルゼ・フォン・リヒトホーフェン (Else von Richthofen)姉妹、オットー・グロース (Otto Gross)、エーリヒ・ミューザーム(Erich Muhsam)とグスタフ・シュトレーゼマン、マルティン・ブーバー、ジャン・アルプなどの人物。
関連項目
編集参考文献
編集- マーティン・グリーン『真理の山 アスコーナ対抗文化年代記』 進藤英樹訳 平凡社 (1998/05) ISBN 4-582-73393-X
- マーティン・グリーン『リヒトホーフェン姉妹―思想史のなかの女性1870‐1970』 塚本明子訳 みすず書房 (2003/02) ISBN 4-622-07008-1
- マーティン・グリーン(他)『エラノスへの招待―回想と資料』桂芳樹(他)訳 平凡社 (1995/11) ISBN 4-582-73332-8
- 関根 伸一郎 『アスコーナ 文明からの逃走―ヨーロッパ菜食者コロニーの光芒』 三元社 (2002/07) ISBN 4-88303-098-9
- 上山 安敏 『神話と科学―ヨーロッパ知識社会 世紀末~20世紀』 岩波現代文庫 (2001/10) ISBN 4-00-600065-0。旧版・岩波書店(1984)
- フリードリッヒ・グラウザー 『外人部隊』 種村季弘訳、国書刊行会 (2004/07) ISBN 4-336-04638-7 収録「ダダ、アスコナ、その他の思い出」
- 『ドイツの世紀末5 チューリヒ-予兆の十字路』 国書刊行会 (1987/2) 収録「アスコーナ(Aus Ascona)」 エーリヒ・ミューザーム他