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アタック・オブ・ザ・キラー・トマト

アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』(Attack of the Killer Tomatoes!)は、1978年公開のアメリカ映画。一部に熱狂的なファンを持つカルト映画とされている[1][2]。映画評論家の間では、B級映画をも下回る「Z級映画」「不朽の駄作」とも評される[3]

アタック・オブ・ザ・キラー・トマト
Attack of the Killer Tomatoes!
監督 ジョン・デ・ベロ
脚本 ジョン・デ・ベロ
コスタ・ディロン
J・スティーヴン・ピース
原作 オリジナルアイデア
コスタ・ディロン
製作 ジョン・デ・ベロ
スティーヴ・ピース
出演者 デイヴィッド・ミラー
音楽 ジョン・デ・ベロ
撮影 ジョン・K・キューレイ
編集 ジョン・デ・ベロ
配給 コムストック
日本コロムビア
公開 アメリカ合衆国の旗 1978年10月
日本の旗 劇場未公開
上映時間 87分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $90,000(概算)
次作 リターン・オブ・ザ・キラー・トマト
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ストーリー編集

アメリカのとある町で、一人の主婦が自宅で血まみれの変死体となって発見された。だが現場検証に来た警部はそれが血ではなくトマトジュースまみれだったことに気付く。やがてアメリカ各地でトマトによる襲撃事件が続発し、政府管理の農場にあったトマトまでもが人々に牙を向くようになったため、米政府も本腰を入れて対策に乗り出す。

農務省、軍の指導者や科学者、ホワイトハウス報道官・リチャードソンらによる緊急会議の結果、突然変異のトマトに関する情報を得るため特殊捜査チームが結成され、リーダーは豚小屋番をしている無名の刑事・ディクソンが選ばれた。残るメンバーは元オリンピック選手のグレタ、スキューバダイビングの達人グレッグ、歴史上の有名人に変装する達人サム・スミス、パラシュートを背負い刀を振り回すフィンレター大尉と、本当に特殊な人間ばかりであった。

一方、大統領はリチャードソンをかつて大統領選で世話になった広告代理店・マインドメーカー社へ派遣させ、国民にトマトへの恐怖を和らげるプロパガンダを行うように依頼。リチャードソンの不安をよそに社長はノリノリで仕事を引き受ける。そんな中で陸軍がバスケットボール大のトマトを捕獲するが、分析した科学者は青ざめた顔で告げる。「信じがたいが、こいつの正体はプチトマトだ」。やがて街には直径2メートルはあろうかという巨大トマトが闊歩し始める。

特殊捜査チームもグレタが巨大トマトに倒され、トマトに変装して敵陣に潜入したサムも行方不明に。それでもなおトマトの調査を追うディクソンとフィンレターだったが、突如覆面をした謎の人物から銃撃を受ける。幸いにも命拾いしたが、ディクソンはなぜ自分達が狙われるのかが不可解でならない。

やがてトマトと軍との間で壮絶な市街戦が始まるも、奮戦虚しく軍は敗退。各都市は荒れるに任せた状態になってしまう。だがディクソンは『Puberty Love(思春期の恋)』というド音痴なヒットソングをトマトに聴かせると苦しみ、小さく縮んでしまうことに気付く。しかし再び謎の人物が今度は妨害工作を仕掛けてきた。追跡するディクソンだったが逆に囚われてしまい、窮地に陥る。そして謎の人物は正体を明かす。トマト事件の黒幕を知ったディクソンは、せめて最後に全ての真相を知りたいと問いかけるが、話そうとした瞬間にディクソンを追ってきたフィンレターに突入され黒幕は死亡、分からずじまいになった。

しかしトマトとの戦いは終わっていない。ディクソンは人々をスタジアムに集めて巨大トマトたちをおびき寄せ、その瞬間に大音量で『Puberty Love』を流した。トマトは次々と小さく縮んで動かなくなり、ついに人類の猛反撃が行われる。大量のトマトを踏み潰して全てが終わったと思われたが、ディクソンの前にヘッドフォンをして歌を聞かずにいた巨大トマトの親玉が現れる。すかさずディクソンは巨大トマトに『Puberty Love』の楽譜を見せた。そして、最後の巨大トマトも小さくなった。人類はトマトに勝ったのだ。

その頃、ある農園では、土の中からニンジンたちが起き上がっていた……

キャスト編集

  • メイスン・ディクスン:デイヴィッド・ミラー
  • ジム・リチャードソン:ジョージ・ウィルソン
  • ロワス・フェアチャイルド:シャロン・テイラー

その他編集

  • 3作の続編、アニメ、2作のゲームが制作されている。続編『リターン・オブ・ザ・キラー・トマト英語版』には下積み時代のジョージ・クルーニーが主演している。
  • 人を襲うトマトの下に明らかにカートが見えたりしている。
  • 監視カメラで撮影されたという設定のシーンでは、撮影当時の録画装置の仕様(低速度撮影によるテープの長さの節約)を再現しており、死体に群がるトマトを粗いコマ撮りで表現している。
  • 登場人物も肥満体型の水泳の達人、潜っているだけの潜水の達人、付け鼻の肌の色を明らかに間違えている変装の達人や、なぜかパラシュートをはずそうとしない軍人をはじめ、突然妙な歌を歌いだす多数の脇役などほとんどが奇天烈な人格の持ち主である。
  • 劇中何の脈絡もなく宣伝字幕が現れるシーンがある。
  • 冒頭アルフレッド・ヒッチコックの映画『鳥(The Birds)』についての解説が登場する。
  • 序盤、ヘリコプターが今ひとつ前後の脈絡無く墜落する場面は、実は撮影現場で発生した本物の墜落事故の映像である。幸い死者は出なかったが、スタッフはこの事故映像を映画の一場面として流用したうえ、「撮影中にパイロットが死亡」という嘘のコピーまでつくり、ちゃっかり宣伝に利用した。

出典編集

  1. ^ 皿井垂「頭脳明晰、勉強熱心」『映画の中の奇妙なニッポン』彩図社、2015年。ISBN 978-4801300606
  2. ^ 山田詠美『路傍の熱血ポンちゃん!』講談社、1997年、99頁。ISBN 978-4062087049
  3. ^ 殺人トマトをやっつけろ!“不朽の駄作”『アタック・オブ・ザ・キラートマト』カリコレ2018来場者特典決定- 映画ランド、2018年7月11日

外部リンク編集