アナスタシオス・グシス

アナスタシオス・グシスギリシア語: Αναστάσιος "Τάσος" Γκούσης英語: Anastasios "Tasos" Gousis1979年7月7日 ‐ )は、ギリシャコルフ出身で短距離走が専門の陸上競技選手。200mの自己ベストはギリシャ歴代3位の20秒11[1]2007年大阪世界選手権男子200mのファイナリスト(8位)である。

アナスタシオス・グシス Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Anastasios "Tasos" Gousis
国籍 ギリシャの旗 ギリシャ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 200m, 400m
生年月日 (1979-07-07) 1979年7月7日(44歳)
出身地 ギリシャの旗 イオニア諸島コルフ
身長 177cm
体重 75kg
成績
オリンピック 200m 準決勝1組5着 (2004年)
400m 1次予選6組4着 (2000年)
4x400mR 予選3組5着 (2000年)
世界選手権 200m 8位 (2007年)
400m 1次予選5組4着 (1999年)
4x400mR 6位 (2003年)
地域大会決勝 ヨーロッパ選手権
200m 8位 (2006年)
4x400mR 6位 (2002年)
最高世界ランク 200m 11位 20秒11 (2007年)
自己ベスト
100m 10秒27 (2006年)
200m 20秒11 (2007年)
400m 45秒55 (2000年)
獲得メダル
陸上競技
ギリシャの旗 ギリシャ
バルカンゲームズ
2002 ブカレスト 200m
2003 ティーヴァ 200m
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経歴 編集

2003年、パリ世界選手権に出場すると、男子200mは2次予選で敗退した。しかし、男子4×400mリレーではギリシャチームの2走を務めると、予選で3分02秒31のギリシャ記録(当時)樹立、決勝で3分02秒56の6位に貢献した[2]

2004年、アテネオリンピックに出場すると、男子200m1次予選を20秒44(+1.8)の自己ベスト(当時)、2次予選を20秒46(+0.2)でそれぞれ突破し、世界大会個人種目で初のセミファイナリストとなった。迎えた準決勝では組4着までに入れば決勝に進出できたが、結果は20秒68(-0.1)の5着に終わり、0秒14差で決勝進出を逃した[3]

2007年、大阪世界選手権の男子200mに出場すると、1次予選で20秒11(0.0)の自己ベストをマークした。これは、ギリシャ記録保持者のコンスタンティノス・ケンテリス(19秒85)に次ぐギリシャ歴代2位(当時)の記録だった。1次予選を全体1位で突破すると、2次予選を20秒51(+0.6)、準決勝を20秒33(-0.4)で突破し、この種目では2001年エドモントン大会のコンスタンティノス・ケンテリス以来となるギリシャ人ファイナリストになった。

2008年、北京オリンピックに出場するため日本で合宿をしていたが、直前に母国で行われたドーピング検査で陽性反応(メチルトリエノロン)を示したため、オリンピックの出場資格を失った[4]。後日、国際陸上競技連盟より、2008年8月18日から2010年8月17日まで2年間の資格停止処分と、2008年8月4日以降の記録抹消の処分が下された[5]

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒27 (+0.9) 2006年9月10日   アテネ
200m 20秒11 (0.0) 2007年8月28日   大阪 ギリシャ歴代3位
400m 45秒55 2000年8月5日   カストリア
室内
200m 21秒08 2000年2月19日   ピレウス
400m 46秒73 2000年2月18日   ピレウス

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1998 世界ジュニア選手権   アヌシー 400m 予選 DNS
200m 2次予選 21秒48 (-0.2)
4x400mR 7位 3分09秒70 (2走)
1999 世界選手権   セビリア 400m 1次予選 46秒60
4x400mR 予選 3分04秒07 (2走) ギリシャ記録
2000 ヨーロッパ室内選手権 (en   ヘント 400m 準決勝 DNF
オリンピック   シドニー 400m 1次予選 46秒38
200m 1次予選 21秒10 (+0.4)
4x400mR 予選 3分06秒50 (2走)
2001 ヨーロッパU23選手権 (en   アムステルダム 400m 予選 DNS
2002 ヨーロッパ室内選手権 (en   ウィーン 200m 予選 21秒15
400m 予選 47秒35
ヨーロッパ選手権 (en   ミュンヘン 400m 予選 46秒94
200m 1次予選 21秒22 (-1.8)
4x400mR 6位 3分04秒26 (2走)
2003 世界選手権   パリ 200m 2次予選 20秒67 (+0.1)
4x400mR 6位 3分02秒56 (2走) 予選3分02秒31:ギリシャ記録
2004 オリンピック   アテネ 200m 準決勝 20秒68 (-0.1)
4x400mR 予選 3分04秒27 (2走)
2006 ヨーロッパ選手権   イェーテボリ 200m 8位 20秒94 (+1.6)
ワールドカップ (en   モナコ 100m 9位 10秒34 (+1.1)
200m 6位 20秒69 (+0.1)
2007 世界選手権   大阪 200m 8位 20秒75 (-0.8) 1次予選20秒11 (0.0):自己ベスト

脚注 編集

  1. ^ 200m All time best IAAF
  2. ^ 第9回世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年9月23日閲覧。
  3. ^ 第28回オリンピック男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年9月23日閲覧。
  4. ^ 陽性のギリシャ選手排除 共同通信社 (2008-8-9) 2014年6月8日閲覧。
  5. ^ Doping Rule Violation 国際陸上競技連盟 (2008-11-13) 2014年6月8日閲覧。

外部リンク 編集