アナハイム・エレクトロニクス

ガンダムシリーズの登場企業
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アナハイム・エレクトロニクス (ANAHEIM ELECTRONICS, AE) は、アニメ作品群『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台とした作品に登場する、架空の企業。1985年放映の『機動戦士Ζガンダム』において初めて設定が起こされたため、Ζガンダム以降のシリーズにのみ登場し、1979年放映の同シリーズのアニメ第1作『機動戦士ガンダム』劇中には登場しない。

静岡市葵区のバンダイホビーセンター外観。中央に「アナハイム・エレクトロニクス社」のロゴが見える。

企業の概要編集

アナハイム・エレクトロニクス(以下「アナハイム」)は、電子電気機器の製造販売を中心とする軍産複合体である。を主な拠点として一般家電製品の製造で業績をあげていたが、一年戦争を契機として本格的に軍需産業分野にも乗り出し、地球連邦軍に対しての電子機器の開発、さらにはモビルスーツ (MS) 本体や宇宙艦船の開発、量産までをも行うようにもなった(詳しい経緯については“社歴”の記述を参照)。その企業としての力は宇宙世紀の世界でアナハイム・グループと縁の無い企業は皆無と言われるほどで、また地球連邦政府とも深く癒着して政界にも絶大な影響力を持ち、月に資本の大半を移していることから「月の専制君主」(一年戦争終結後、軍を除隊しジャーナリストに転じたカイ・シデンの著書の題名でもある)、軍需に関しては連邦軍御用達であることから「死の商人」などと人々から嫌悪の対象としてみられることもあった。

キャッチフレーズは「スプーンから宇宙戦艦まで」。

グリプス戦役以降に開発される連邦軍のMSなどの兵器は、ほとんどアナハイム社がその開発または生産に携わっている。そのうえ、工場別の独立採算制を隠れ蓑にして一部の部署はネオ・ジオンエゥーゴなどの反連邦組織からも依頼を受け、MSを製造している。このような経営方針に関してアナハイム社が連邦政府から咎められずに済んでいる理由として、盟友である“ビスト財団”と同財団の隠匿する「ラプラスの箱」の存在がある[注 1]。しかし、宇宙世紀0096年のラプラス事変によって「ラプラスの箱」が開示されたことでその庇護を失い[1]、さらに宇宙世紀0111年に行われた次期主力機コンペティションにおいてサナリィに敗北したことを境として、以降はMS開発の主導権を奪われ[2]、技術力においても同社の後塵を拝し続けることとなる。

実在企業(名)との関連編集

実在企業として、カリフォルニア州オレンジ郡アナハイムに全く同一名の会社があるほか、日本にもアナハイムエレクトロニクスという社名の企業が複数実在する(有限会社株式会社など業態や業務は様々であり、宮城県神奈川県静岡県などに所在する)。

2019年1月に実物大ガンダム立像のイベント工事費詐取容疑によるバンダイ元社員の逮捕が報道[3]された際には、Twitterなどでアナハイム社に言及する人が続出し、各種SNSでトレンド入りする珍事が起こっている[4][5]

社歴編集

一年戦争時代編集

一年戦争以前から地球連邦軍からの兵器受注額ではトップを占めていたという資料もあるが[要出典]、『モビルスーツバリエーション』当時の資料によれば、一年戦争以前から地球連邦軍の兵器発注の大半を請け負っていたのは「ヴィックウェリントン社」であるとされ、設定に矛盾が生じている。

バンダイ発行の書籍『ENTERTAINMENT BIBLE.1 機動戦士ガンダム MS大図鑑1 一年戦争編』によれば、ジオン公国占領下のグラナダではザクIIバリエーションの設計・生産も行っていたとされる。また、小説版『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』においては、アナハイムの製品が連邦・ジオンの両陣営においてありふれたものとして描かれている。ソフトウェアもほとんど同じものが使用されている模様[注 2]

一年戦争時に月のフォン・ブラウン市が中立都市として独立を保てたのは、アナハイムの拠点が同市にあるためジオンですら容易に手が出せなかったためとも言われている。

一年戦争終結後編集

戦後、解体されたジオニック社の関連技術者や研究施設などを吸収してグラナダ支社と第2研究事業部を設立、このためグラナダ支社は元ジオンの軍人・研究者が多くを占め、後のシャアのネオ・ジオンへの軍備整備を行う等の半独立した存在となる。この他、ハービック社やボウワ社、ブラッシュ社など両軍の主要兵器企業を次々に買収し、地球圏の兵器開発・製造業をほぼ独占するに至った。月面にあるフォン・ブラウン市郊外に建てた自社ビルであるアナハイム・ビルのほか、同じく月面に所在するリバモア工場など、多数の工場を保有したうえ、宇宙世紀0080年代にはラビアンローズという研究開発施設兼自走ドック艦を建造している。

この企業が歴史の表舞台に登場するようになるのは宇宙世紀0080年代に入ってからで、先述の企業買収を経て、MS開発・製造中心に経営をシフトしたことが大きい。宇宙世紀0083年には地球連邦軍主導で「ガンダム開発計画」をスタートし、4機のガンダムタイプMSを開発している。しかし、同時に起きた「デラーズ紛争」(OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』)により計画自体が「初めから無かった事」として抹消されてしまったため、開発された機体も公表されることなく闇に葬られた。開発データは後の「Ζ計画」に生かされたが事件の余波は大きく、企業の存続さえ危ぶまれる事態に陥ったという[6]

グリプス戦役への関与(『機動戦士Ζガンダム』)編集

宇宙世紀0087年のグリプス戦役ではエゥーゴにメインスポンサーとして出資するとともに、主だったMS・艦船を供給する一方で、対立する勢力ティターンズにもマラサイなどの兵器を供給し戦争を煽って利益を生み出していたといわれている。

なお、ガンダムMk-Ⅱをティターンズからエゥーゴが強奪した後、機体を返却をさせなかった上、手厚いサポートをした結果ティターンズから反感を買い、その火消しのためにエゥーゴ向けに開発されていたマラサイ等がティターンズに供給される形となった。以降、地球連邦軍であるティターンズのMSデザインにおいてガンダムタイプ、ジムタイプ等がいないのはこの時点で供給機体が入れ替わってしまったことが原因である。特にグリプス戦役以降、MSのコックピットのシェアに関しては、勢力を問わずほぼ全てが同社の製品だったといわれている。

ジオン系企業を吸収し本社を月面のフォン・ブラウン市郊外に置くなどした結果、アナハイムにはスペースノイドの権益を代表する企業になってしまったという側面がある。そのためスペースノイドが連邦軍に影響を与えることを問題視するティターンズはアナハイムを連邦軍から排除するために純粋な連邦系技術を用いたガンダムMk-IIなどの主力MS開発計画を推し進めた。連邦軍から排除されることはアナハイムのような企業として死活問題であり、そのようなティターンズの活動を阻止するために、リック・ディアスの供与、エゥーゴの旗機となりうる先進MSの共同開発計画「Ζ計画」などエゥーゴに対して積極的な支援を行った。つまりアナハイムとティターンズは本質的に相容れない存在であり、兵器供与などは戦争を煽ると言うより時間稼ぎのための政治工作に過ぎなかったとする見方もある。[要出典]アナハイム会長メラニー・ヒュー・カーバインは表立って行動することがほとんどなかったが、アクシズハマーン・カーンとの直接交渉では唯一陣頭指揮をとった。

そんなアナハイムにとって僥倖となったのが、エゥーゴがグリーン・ノアでテスト中だったガンダムMk-II全機の捕獲に成功したことである。うち1機を研究用として入手したことで同機の優れたムーバブルフレーム技術がもたらされ、さらに同時にエゥーゴに身を投じた少年カミーユ・ビダンによる革新的なアイデアを得て、「Ζ計画」は傑作可変MSΖガンダムを完成させた。その活躍はティターンズを壊滅に追いやると共に、技術的優位性やエゥーゴとの蜜月関係により、以後同社が長期に渡りMS市場における大きなアドバンテージを得る基礎を築き上げることとなった。

なお、後に公開された劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』においては、カミーユが奪取したガンダムMk-IIを発進させる際に、モニターに「AE」アナハイム・エレクトロニクスのロゴともとれるスプラッシュ画面が登場するような描写が追加され、前述のとおりコックピットシステムに同社の製品を使用していることを裏付けるような描写となっている。また、Ζガンダムの開発においても、TV版でみられたカミーユの革新的なアイデアという描写が希薄になっており、そもそもカミーユのガンダムMk-II強奪云々とは別の次元ですでにΖ計画が動いていたとも受け取れる描写となっている。

また同時期を描いたと思われるゲームブック『Gの影忍 太陽系の秘宝』においては、デギン・ザビの遺産を巡る戦いの中で、ハマーン傘下の外道衆に大量の新型MSを提供している。これにより数が頼みのMS忍者でしかなかった外道衆は、連邦やシャアの戦力では対抗できない規模にまで強大化したという。

第一次ネオ・ジオン抗争への関与(『機動戦士ガンダムΖΖ』)編集

エゥーゴ主導となった地球連邦軍に対し、引き続きΖΖガンダムSガンダムをはじめとするMS・艦船を供給している。一方でハマーン・カーン主導のネオ・ジオンに対しても、裏取引の形で少数ではあるがMSが引き渡されている。エゥーゴと連邦側のみならず、ネオ・ジオン側に引き渡されたMSも後の時代に転用や改良を続けられている。

ジオン共和国にもエゥーゴ向けのリック・ディアスの改良機のシュツルム・ディアスが提供されているなど、ネオ・ジオン陣営の中でもアクシズとは別の組織に納入されているMSもある。

第二次ネオ・ジオン抗争への関与(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)編集

宇宙世紀0093年頃に起こった「シャアの反乱」(第二次ネオ・ジオン抗争)では、地球連邦軍と新生ネオ・ジオンの両陣営へMSを供与している。劇中に登場するνガンダムジェガンなどロンド・ベル隊のMSの生産はフォン・ブラウン工場が、サザビーギラ・ドーガなどのネオ・ジオン側MSの製造はグラナダ工場が担当している。月の表と裏に位置するフォン・ブラウン工場とグラナダ工場は、同じアナハイム傘下の工場でありながらまったくの別会社だった為、工場に勤務している社員でも敵方のMS製造工場については知らなかったのである[7]。劇中でチェーン・アギアムロ・レイに「ネオ・ジオンのモビルスーツも建造している」と主張し、それを聞いたアムロはアナハイム フォン・ブラウン工場勤務のオクトバー・サランに本当かどうかを聞いたが「自分たち技術部門は違う」と否定されている。また小説版ではアムロがνガンダムの建造をアナハイムが担当すると聞いて「あの巨大会社は死の商人であり、ネオ・ジオンの装備を製造している嫌疑もある」と語っていた。

UC計画への関与(『機動戦士ガンダムUC』)編集

「シャアの反乱」の終結後、宇宙世紀0100年を契機にサイド3が完全に自治権を放棄することが決定される。同時に、同じく宇宙世紀0100年を契機として連邦軍内で大規模な軍の再編計画、通称「UC計画」が策定され、0090年代の後半からアナハイムはその計画に基づいたMSの開発に着手し始め、0096年にそのフラッグシップ機、ユニコーンガンダムをロールアウトする。

マフティー動乱への関与(『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』)編集

宇宙世紀0105年に起きた「マフティー動乱」において、地球連邦軍にアナハイム製の最新鋭MSペーネロペーを投入している。

実は秘密裏に反地球連邦組織マフティー・ナビーユ・エリンからの発注依頼を受けΞガンダムを製造、引き渡していた[8]。アデレートの戦闘後回収されたΞガンダムの機体には製造元を示す手がかりはまったく残されておらず[9]、この件でアナハイムが公的な追及を受けることはなかったと思われる。しかし、この時代に連邦軍最新鋭MSと互角の機体を新規開発できる組織はアナハイム以外には存在しないため、同社製の機体であることをブライト・ノア大佐は看破していた。

小型モビルスーツ開発への遅れ(『機動戦士ガンダムF91』)編集

宇宙世紀0100年代に入った頃にはビスト財団による庇護の消失、カリスマ性を持つ幹部の不在、MS産業の独占状態を危惧する連邦政府・軍の影響増大などにより、軍需面でのアナハイムの力が低下しはじめた[1]。加えて当該時代には大きな戦乱がなくなったことにより兵器類の調達数・予算額は減少していたため、MS生産自体が鈍化していくことになる。アナハイムとしても新機種の開発が活発には行われず、既存機種の受注生産を10年近く続けていた。平時が長く続いたこともあり、宇宙世紀0100年代末には連邦軍からMSの小型化要求を受けてRGM-109 ヘビーガンを開発するものの、既存技術の焼き直しであったため軍の要求性能を満たしていなかった。そして宇宙世紀0111年、地球連邦軍の次期主力機コンペティションにおいて、アナハイムが提出したMSA-120は、サナリィ開発のガンダムF90に完敗してしまう。以後、連邦軍のMS開発の主導権はサナリィへと移ることとなり[2]、アナハイムでは量産機の受注・生産を続けていくものの先進技術を搭載した高性能機は開発されることがなくなっている[1]

アナハイムは宇宙世紀0112年にMS開発の失地回復を狙い、サナリィからの技術盗用によるシルエットフォーミュラプロジェクト(『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』)を発動する。プロジェクトの成果によりクローン版F91とも呼べるシルエットガンダム、更にアナハイム・ガンダムの集大成[10]であるネオガンダムの開発に成功したことで、第2期モビルスーツの技術を補完[1]したのだった。

新たに開発したRGM-119 ジェムズガン・RGM-122 ジャベリンは、連邦軍の次期主力MSとして正式採用される。これはサナリィが大規模工場をもたないことなども理由となっている[11]。在来機に代わるジェムズガン・ジャベリンの機種配備は宇宙世紀0120年代初め頃から行われたものの、開発の遅れなどによりコスモバビロニア建国戦争には実質的に参戦することができなかった[12]

宇宙世紀0153年、ザンスカール戦争時のMS生産状況(『機動戦士Vガンダム』)編集

アナハイムは一年戦争後にMS生産の主導権を掌握して、その後のMS開発を一手に担っていた。その事による功績や利点も数多くあったが、この状況を懸念する勢力が連邦軍内部、他メーカー、MS産業業界全体に存在していた。生産の独占による各種装備の規格統一化は、アナハイムがMS産業を掌握していた功績の筆頭に挙げられるが、そのことによる関連業種の一極集中が現実に起きており、アナハイムの系列ばかりが利益を独占するという状況は健全な経済状態とは言えなかった。そのため、産業界全体の要望を受ける形で、連邦軍はサナリィの設立をはじめとしたMS産業全体のリストラクションを画策した[13]

連邦軍からMS産業全体のリストラクションを受け、アナハイムサイドでは連邦軍の兵器受注の最大手であることを維持しながら、周辺企業へのOEM供給や対抗企業との共存共栄の道を模索し始める変化が見られた。当時、MSの総生産台数が減少していたうえ、このままMS産業自体を壊滅させてしまっては元も子もないからである。この動きはMS産業界全体にも波及し、生産設備や設計の特徴の平均化と並行して、開発拠点の分散化が推進された。結果、単純にMSの生産メーカーを特定できないということのみならず、ゲリラ的な戦力調達が可能になってしまい、クロスボーン・バンガードの決起やザンスカール帝国の勃興に大きく寄与する結果を招いてしまった[14]

宇宙世紀0153年に登場するMSは上述の事情もあり、その背景とする開発企業が特定しにくいものとなっている。また、宇宙世紀0100年以降はMS生産台数自体が鈍化していたこと、宇宙世紀0130年台以降はアナハイムによる寡占状態の解消とも関連があると言われている[15]。この時代のアナハイムは、引き続きジェムズガンやジャベリンを地球連邦軍へ供給していたため兵器部門の生産ラインは維持されている。ただし、宇宙世紀0150年代においてはこの両機はすでに旧型の小型MSであり、サナリィの流れを汲む最新技術を導入したベスパのMSの前では力の差は歴然としていた[12]

また、Vガンダムシリーズを始めとするリガ・ミリティア製MSの開発、製造プロジェクト『V計画』に関与しており[16]、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム UCカードビルダー』の第3弾に登場するVガンダム、Vダッシュガンダムガンイージのカードには、「製造 アナハイム・エレクトロニクス社」の記載がある[1]。しかしながらこの『V計画』においてアナハイムは主体的な立場にはなく、生産に協力するのみだったといわれる[1]

このほか、小説版『Vガンダム』ではジャベリンの後継機であるジェイブスが、一部のパイロットに配備されている。

ミノフスキー・ドライブ技術の盗用と失敗(漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』)編集

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』では、アナハイムが宇宙世紀0130年代においてもサナリィからの技術盗用を行っていたとされる。

本作では、木星戦役のさなかに自爆したマザー・バンガードの“光の帆”であるミノフスキー・ドライブ・ユニットを、アナハイムがひそかに回収している[注 3]。しかしながら、アナハイムにはこのミノフスキー・ドライブ・ユニット自体を再生産する技術力が無かったため、マザー・バンガードの“帆”を巨大な“光の翼”として流用し、制御用のMSを接続した実験機「スピードキング」としてロールアウトさせる。だがその虎の子の実験機でさえなおも、周回軌道上での機動テストで制御不能となってしまい地球に墜落する有り様であった[17]

南洋同盟との敵対(漫画『機動戦士ガンダムサンダーボルト』)編集

漫画『機動戦士ガンダムサンダーボルト』では主人公の1人、ダリル・ローレンツがジオン軍から寝返り、新たに所属した南洋同盟から「世界に邪悪を撒き散らす元凶」、「祓うべき魔物達の巣窟」として最大であり、真の敵とされている。その為11巻で、南洋同盟のレヴァン・フウ僧正がダリルにソーラ・レイ・システムによってアナハイム・エレクトロニクス社を月ごと吹き飛ばす計画を明かしている。

傘下企業編集

  • アナハイムグループ
    • アナハイム・エレクトロニクス - 部門別に分社化し持ち株会社に
      • 家電部門 - パソコン、冷蔵庫、洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機
      • 通信部門 - 地球圏の8割のシェアを占有する
      • 兵器部門
      • 地球支社:カリフォルニア支社、サイゴン支社
      • 月支社:フォン・ブラウン支社、グラナダ支社、イプシロン支社、アナハイム支社
        • 先進開発事業部、第2研究事業部、第3〜13開発局、ジオニック事業部、テクチニウム工場
      • コロニー支社:アイランド7支社、スイートウォーター工場、アナハイム中央技研
      • ラビアンローズ支社
    • AEハービック社
    • AEI・ソーラー - 太陽光発電の事業を一手に取り仕切る、グループ最多売上高を誇る巨大会社
    • AEI・建材工業 - プレハブからコロニーの隔壁まであらゆる建築を手がけている
    • AE・クレディ商事 - 貸付やローンを行っている金融会社
    • アナハイム・エンターテインメント

他グループ企業150社以上

企業ロゴ編集

下弦の三日月(弦側が右に来る三日月)の中にAEと描かれた企業ロゴである。

直轄領編集

  • 月面都市アナハイム
  • 工業コロニー「インダストリアル7」
  • その他、複数のコロニー群

アナハイム社の影響力は、経済・軍事の分野のみならず、いくつかの直轄領(会社統治領)を保有するまでに巨大なものである。月面の各都市には支社が置かれており、月面都市アナハイムの他に、フォン・ブラウンやグラナダなど大都市には中枢拠点を構える。月での影響力は特に強力なものがあり、たとえ地球連邦政府や軍であっても、口出しができないほどのものである。社長夫人でビスト一族直系のマーサ・ビスト・カーバインは、アナハイムとビスト財団双方の力をもって、「月の女帝」などと畏怖されるほど権勢を振るっていた(『機動戦士ガンダムUC』より)。

また、インダストリアル7はアナハイムが管理・運営するコロニーで、どのサイドにも属さない独立したコロニーである。私設コロニーとしてはブッホ社の小型コロニー(島1号型)が知られるが、アナハイム社のコロニーはそれより遥かに巨大な(島3号型)コロニーで、200万人もの人口を有している。コロニー内の施設、企業、商店などは全てアナハイム系企業で占められ、住民のほぼ大半はその関連の従業員である。インダストリアル7には新兵器開発の秘密工場も置かれ、ここでユニコーンガンダムが開発された。アナハイム社はこの他にも同規模のコロニーを複数運営しており、それらも含めて考えれば、さながら巨大コロニー国家とも言える規模を誇っている(『機動戦士ガンダムUC』より)。

劇中あるいは関連書籍などに名前が登場した人物編集

主な開発MS編集

プロジェクト別・コードが若い順。

各コード名にギリシア・アルファベットを冠したこれらのガンダムタイプMSは、リック・ディアスのコード名のγガンダムを始まりとしてδ、ε、ζ以下が設計・開発された[19]

主な製造MS編集

※以下のライセンスはアナハイム・エレクトロニクス社とは別の団体が所有している。

主な開発艦船・航空機など編集

AEハービック社製などは除く。

設定の変遷編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ OVA『機動戦士ガンダムUC』にて付与された設定。
  2. ^ OVA機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』において、バーナード・ワイズマンが損傷中のザクII改を修理するため、ジム・コマンドの残骸から部品を回収・流用、ザクII改を完璧に修理していた。ただし、両軍MSの部品がアナハイム社製品であるかは語られていない。
  3. ^ サナリィ職員はその様を「あのハイエナどもが何かごそごそあさっていた」と揶揄した[17]

出典編集

  1. ^ a b c d e 週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第47号 2020, p. 29-33.
  2. ^ a b ガンダム辞典v1.5 2009, p. 121.
  3. ^ 実物大ガンダム、工事代水増し疑い バンダイ元社員逮捕朝日新聞 2019年1月18日
  4. ^ 実物大ガンダム工事代水増し疑いで逮捕→「アナハイム」がトレンド入りBuzzFeedNEws 2019年1月18日
  5. ^ 『実物大ガンダム工事費水増し』の報道に漂うリアル感 →「アナハイム汚い」「地球連邦はクソ」と盛り上がるファンRocketNews24 2019年1月18日
  6. ^ 『機動戦士ガンダム公式設定資料集 アナハイム・ジャーナル U.C.0083-0093』29頁、メラニー・ヒュー・カーバインカイ・シデンの対話より。
  7. ^ コミック『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』2巻65ページより。
  8. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』9ページより。
  9. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)』172ページより。
  10. ^ MG F90 2019.
  11. ^ 週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第24号 2019, p. 30-33.
  12. ^ a b グレートメカニック量産型MS全集 2016, p. 48-49.
  13. ^ 『機動戦士ガンダム大図鑑 2 ザンスカール戦争編 下』34ページ
  14. ^ 『機動戦士ガンダム大図鑑 2 ザンスカール戦争編 下』34-35ページ
  15. ^ 『機動戦士ガンダム大図鑑 2 ザンスカール戦争編 下』34ページ
  16. ^ 『『公式ガンダムサイトGUNDAM.INFO』作品紹介 機動戦士Vガンダム”リガ・ミリティア”より』
  17. ^ a b クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(1) 2006, p. 134-136.
  18. ^ 機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』第2巻
  19. ^ ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月初版発行、73頁。(ISBN 978-4499205306)

参考文献編集

  • 書籍
    • 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月。ISBN 978-4-06-375795-8
    • バンダイ 『ENTERTAINMANT BIBLE.25 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART4 MS開発戦争編』ISBN 4-89189-130-0
    • 『グレートメカニック・スペシャル モビルスーツ全集11 量産型モビルスーツBOOK』双葉社、2016年9月9日。ISBN 978-4-575-46494-8
  • コミック
    • 長谷川裕一『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(1)』KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、2006年12月26日。ISBN 4-04-713888-6
  • 分冊百科
  • プラモデル付属説明書
    • 『マスターグレード 1/100 ガンダムF-90』 BUNDAI SPRITS、2019年4月。