アビイ・ロード
『アビイ・ロード』(英語: Abbey Road)は、イギリスにおいて1969年9月26日に発売されたビートルズ12作目[注釈 1]のオリジナル・アルバム。
『アビイ・ロード』 | |||||
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ビートルズ の スタジオ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 |
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ジャンル | ロック | ||||
時間 | |||||
レーベル | アップル・レコード | ||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||
専門評論家によるレビュー | |||||
チャート最高順位 | |||||
ケント・ミュージック・レポート) | |||||
ビートルズ U.K. 年表 | |||||
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ビートルズ U.S. 日本 年表 | |||||
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『アビイ・ロード』収録のシングル | |||||
ローリング・ストーン誌は「本作のB面のみで、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に匹敵する」と評している。イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では17週連続[4][6]、アメリカの「ビルボード」誌では11週連続1位を獲得し[3]、1970年度年間第4位を記録している[7]。「キャッシュボックス」誌でも14週連続第1位獲得し、1970年度年間ランキング第5位を記録している。さらに、全世界で3100万枚以上の販売を記録している。[8]EMIレコーディング・スタジオは、このアルバムの大ヒットをきっかけにビートルズに敬意を表して「アビー・ロード・スタジオ」と改称された。『これが最高!(Critic's Choice Top 200 Albums)』(1979年 クイックフォックス社)の英米編では9位、日本編では2位にランクされ、『ローリングストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(2020)では5位にランクされている。
なお、イギリスでは前作の『イエロー・サブマリン』[注釈 2]まで、ステレオ盤とモノラル盤が併売されていたが、このアルバムからステレオ盤のみの販売となった。そのため本アルバムのモノラル盤は販売されていない[注釈 3]。
背景編集
事実上頓挫した「ゲット・バック・セッション」の後にビートルズ解散が危惧される状況のなか制作されたアルバム。録音は1969年2月22日の「アイ・ウォント・ユー」に始まり断続的に続けられた。7月1日に正式にアルバム制作が開始され、録音は8月25日に完了した。ちなみに本盤の制作を正式に始めた3日後(7月4日)にジョン・レノンはプラスティック・オノ・バンド名義で初のソロ・シングル『平和を我等に』を発売している。こうした状況の中にあったビートルズのアルバムをプロデュースしたジョージ・マーティンは当時の経緯を「『レット・イット・ビー』の悲惨な経験のあと、彼らがまた集結するとは思いもよらなかった。ポールが電話をくれた時はひどく驚いたよ。『もう1枚レコードを作りたいんだ。僕たちをプロデュースしてくれない? 本当の意味でプロデュースしてほしい』と言われて『いいとも、もし本当の意味でプロデュースさせてもらえるならね。また私にあれこれ指図して困らせようというんなら断る』と答えたんだ。結果的にはとてもよかった。もっとも連中は自分のことにかまけがちで、それぞれ違うスタジオにいたりしたから、私はあっちこっち飛びまわらなきゃならなかったがね」と語っている[9]。
覇気のない「ゲット・バック・セッション」から一変し、ビートルズが「最後にアルバムを1つ制作しよう!」と覇気に満ちたアルバム制作を果たした。本作は、ブルース、ポップ、プログレッシブ・ロックなど様々なジャンルを取り入れたアルバムで[10]、モーグ・シンセサイザーとレスリースピーカーが特徴的に使用されている。アルバムの評価としては、B面の大部分を占めるメドレーへの評価が非常に高い。このメドレーについてジョン・レノンは「A面は良いけどB面はちょっとね。あれはジャンク(ガラクタ)を集めただけだと思うよ」と述べているが[11]、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは「B面のメドレーは僕らの最高傑作のひとつ」と発言している。ポール・マッカートニーは解散後のソロ・コンサートにおいてもメドレー「ゴールデン・スランバー〜キャリー・ザット・ウェイト〜ジ・エンド」をコンサート終盤にしばしば演奏している。
1969年9月の『アビイ・ロード』発売後に1970年5月にビートルズ最後のオリジナル・アルバムとして発売された『レット・イット・ビー』の多くの部分が、本作録音前の1969年1月22日から31日にかけての「ゲット・バック・セッション」において録音されていることが知られていた[12]。そのため、かつては『アビイ・ロード』がビートルズの事実上ラスト・アルバムと言われていた。しかし、1990年にビートルズのレコーディング・セッションの詳細が公にされたことで『レット・イット・ビー』に収録されている一部の曲については本作録音後1970年1月3日から8日までジョン・レノン不在のまま追加録音が行なわれるとともに[注釈 4]、1970年3月23日から4月2日にかけてフィル・スペクターが再プロデュースしていることから、現在では『レット・イット・ビー』がラスト・アルバムとされている。
ジャケット写真編集
ロンドン・EMIスタジオ前の横断歩道で撮影されたジャケット写真は、レコードジャケット史上最も有名なものの一つである。エンジニアのジェフ・エメリックは「アルバム・タイトルを僕が吸っているタバコの銘柄に因み "Everest" にしてジャケット写真をエヴェレスト山の麓で撮影しようと思っていた」と述べている[11]。
しかし「ヒマラヤにまでジャケット写真を撮りにいくのはごめんだ。ちょっと外に出てそこで写真を撮り、アルバム・タイトルを(通りの名前である)アビイ・ロードにすれば良いのでは?」とポールが提案[注釈 5]し、1969年8月8日(火)午前11時35分頃にイアン・マクミランによって、横断歩道を左右に渡る4人を10分間ほどかけて6枚(3往復分)撮影し「ジャケットに使った写真(5枚目に撮影された写真)+別テイク2枚」の計3枚(後に残りの3枚も公開された)を公開。ジャケットに関する簡単なアイデア・スケッチとメモが残っている[14]。
実際にジャケットに使われた写真(5枚目に撮影されたもの)では、左から右にジョンを先頭に、リンゴ、ポール・ジョージの順番で並んでいる(他の5枚も全て同じ順番)。この写真のみメンバーの歩調や写真全体のバランスがきれいに取れている[注釈 6]。また、ジョージ以外の3人はトミー・ナッターによって仕立てられたスーツを着用している[15]。ジャケット向かって右一番手前の黒いワゴン車は回転ライトが屋上に付いているロンドン警視庁パトカー。パトカーは他2枚には写っておらず、ジャケット写真だけに写っているので、撮影終了直前に通り掛かったパトカーが交通規制をして撮影に協力したと考えられている。
ジャケット写真の背景の歩道に立っているのはアメリカ人観光客のポール・コール(Paul Edmund Cole, 1911年 - 2008年2月13日[16])という人物であり、彼は撮影の数か月後に本アルバムが発売されるまで自分が撮影されていたことに気付いていなかった。また、同じく背景に写っているフォルクスワーゲン・タイプ1は、1986年に行われたサザビーズのオークションにおいて2,530ポンドで落札された[17]。また、このジャケット写真においてポールはたばこを持っているが、2003年頃にはアメリカの多くのポスター会社が、アップル及びポールに許可を取らずにこの巻たばこを画像修正で削除していた[注釈 7][18]。
裏ジャケットの写真はスタジオ近くの"ABBEY ROAD"と表示のある塀を撮影したものだが、その際に偶然青い服の女性が横切ってしまった。これを面白がったメンバーがその写真に「BEATLES」の文字を合成したものが裏ジャケット写真になっている。
イギリスの初回プレス盤は、表裏ともジャケット写真がそれ以降のものより若干大きく印刷されており、その影響で裏ジャケットのアップル・レコードのロゴマークの青リンゴがクレジットの文字とずれて印刷されており、コレクターの間ではこのジャケットは通称『レフト・アップル』と呼ばれている(オーストラリア盤でもイギリスほどではないが青リンゴとクレジット文字がずれている)。日本盤では、ジャケットの裏に記された「サムシング」と「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の曲順が最初の発売時から逆になっていた(修正されたのは、1992年のアナログ盤再発売時)。
このフォトセッションの直前に撮影された写真が日本のシングル盤『オー!ダーリン/ヒア・カムズ・ザ・サン』のジャケットに用いられている。
録音に使われた「EMI・レコーディング・スタジオ」(愛称・アビイ・ロード・スタジオ)は、本作がヒットしたので、「アビイ・ロード・スタジオ」を正式名称にした。
観光スポット編集
アビー・ロード・スタジオ前のこの横断歩道は人気の観光スポットとなっており、道路は現在も通常に使用されているのにジャケット写真のポーズを取る人が多く以前から接触事故・死亡事故などが起こっている。
ロンドン地下鉄における最寄り駅はジュビリー線セント・ジョンズ・ウッド駅(英: St John's Wood station)。なおドックランズ・ライト・レイルウェイにアビー・ロード駅という駅があるが横断歩道から16kmほど離れた場所にある。
この横断歩道は世界中から多くのビートルズ・ファンなどが訪れる場所となり、その文化的背景から景観の保存が検討され、横断歩道を英国政府が2010年12月に英国の文化的・歴史的遺産に指定している。建物以外が指定されるのは初[19]。
「ポール死亡説」の根拠編集
『アビイ・ロード』のジャケット写真においてメンバー4人のうちポール・マッカートニーが1人だけ目をつぶっているように見えて、更に裸足であり[注釈 8]、左利きなのにタバコを右手に持っている。路上に駐められたフォルクスワーゲン・タイプ1のナンバープレートが「28IF[注釈 9]」であるのが「もし(IF)ポールが生きていれば数え28歳」。白いスーツで長髪にひげを蓄えているジョン・レノンは「牧師」、黒いスーツを着ているリンゴ・スターは「葬儀屋」、スーツ姿で目をつぶって裸足のマッカートニーは「死人」、デニムシャツにジーンズ姿のジョージ・ハリスンは「墓堀人」などと解釈され、いわゆる「ポール死亡説」の根拠の一部になった[21]。
パロディ編集
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『アビイ・ロード E.P.』やサザンオールスターズの『キラーストリート』、ずうとるびの『明日の花嫁さん ビバ・ジャパン'77』など、世界中で最もジャケットがパロディー化される、いわゆるパロジャケが多いジャケット写真としても知られる。ポール・マッカートニーは自身のアルバム『ポール・イズ・ライブ』において、自らパロディーを披露している[22][注釈 10]。かぐや姫の曲「アビーロードの街」では横断歩道をこのジャケット写真になぞらえている。
50周年記念アニバーサリー・エディション編集
アルバムリリースから50周年を記念して2019年9月27日に50周年記念スペシャル・エディションが発売された[6][23][24]。ビートルズのオリジナル・アルバムが特別仕様で発売されるのは、2017年の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、2018年の『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』に次いで3作目となる。
1LP、1LP(ピクチャーディスク)、1CD、2CDエディション、3LPデラックス・エディション、4枚組スーパー・デラックス・エディション(3CD+Blu-ray Disc)の6形態でのリリース[24]。
2017年に発売された『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念アニバーサリー・エディション』や2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 50周年記念アニバーサリー・エディション』と同様、ジャイルズ・マーティンとサム・オケルによってリミックスが行われているが、本作では、ステレオのみならず、ハイレゾ・ステレオ、5.1サラウンド、そしてドルビーアトモスでミキシングし直されており、これまで未公開となっていたセッション・レコーディングの音源23曲が収録されている[24]。
3LPデラックス・エディションとスーパー・デラックス・エディションにはニュー・ステレオ・ミックスとセッション音源を合わせた40曲、2CDデラックス・エディションにはニュー・ステレオ・ミックスとニュー・ステレオ・ミックスに加えて、セッション音源やデモ音源から厳選された17曲が収録される[6]。
リリース発表された2019年8月8日は、本作のジャケットがアビー・ロード・スタジオ前にある横断歩道で撮影された日から丸50年にあたる日である[6]。
10月4日付の全英アルバムチャートで1位を獲得。本作品が同チャート1位を記録したのは、オリジナル版の1970年1月30日付チャート以来、49年252日ぶりとなった。これは同チャートにおいて「同一アーティストかつ同名アルバムの首位返り咲き」の最長記録であり、それまでの最長記録であった、同じくビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の49年125日を塗り替えるものとなった[5]。
収録曲編集
- 邦題の表記は、日本公式サイトに準拠[25]。
- 特記を除き、作詞作曲はレノン=マッカートニーによるもの。
# | タイトル | 作詞・作曲 | リード・ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「カム・トゥゲザー[注釈 11]」(Come Together) | ジョン・レノン | ||
2. | 「サムシング」(Something) | ジョージ・ハリスン | ジョージ・ハリスン | |
3. | 「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」(Maxwell's Silver Hammer) | ポール・マッカートニー | ||
4. | 「オー!ダーリン」(Oh! Darling) | ポール・マッカートニー | ||
5. | 「オクトパス・ガーデン」(Octopus's Garden) | リチャード・スターキー | リンゴ・スター | |
6. | 「アイ・ウォント・ユー」(I Want You (She's So Heavy)) | ジョン・レノン | ||
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | リード・ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「ヒア・カムズ・ザ・サン」(Here Comes The Sun) | ジョージ・ハリスン | ジョージ・ハリスン | |
2. | 「ビコーズ」(Because) |
| ||
3. | 「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」(You Never Give Me Your Money) | ポール・マッカートニー | ||
4. | 「サン・キング」(Sun King) |
| ||
5. | 「ミーン・ミスター・マスタード」(Mean Mr. Mustard) | ジョン・レノン | ||
6. | 「ポリシーン・パン」(Polythene Pam) | ジョン・レノン | ||
7. | 「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」(She Came In Through The Bathroom Window) | ポール・マッカートニー | ||
8. | 「ゴールデン・スランバー」(Golden Slumbers) | ポール・マッカートニー | ||
9. | 「キャリー・ザット・ウェイト」(Carry That Weight) |
| ||
10. | 「ジ・エンド」(The End) | ポール・マッカートニー | ||
11. | 「ハー・マジェスティ[注釈 12]」(Her Majesty) | ポール・マッカートニー | ||
合計時間: |
50周年記念エディション追加収録曲編集
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「カム・トゥゲザー (テイク5)」(Come Together (Take 5)) | ||
2. | 「サムシング (スタジオ・デモ)」(Something (Studio Demo)) | ジョージ・ハリスン | |
3. | 「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー (テイク12)」(Maxwell's Silver Hammer (Take 12)) | ||
4. | 「オー!ダーリン (テイク4)」(Oh! Darling (Take 4)) | ||
5. | 「オクトパス・ガーデン (テイク9)」(Octopus's Garden (Take 9)) | リチャード・スターキー | |
6. | 「アイ・ウォント・ユー (トライデント・レコーディング・セッション&リダクション・ミックス)」(I Want You (She's So Heavy) (Trident Recording Session & Reduction Mix)) | ||
7. | 「ヒア・カムズ・ザ・サン (テイク9)」(Here Comes the Sun (Take 9)) | ジョージ・ハリスン | |
8. | 「ビコーズ (テイク1 - インストゥルメンタル)」(Because (Take 1 Instrumental)) | ||
9. | 「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー (テイク36)」(You Never Give Me Your Money (Take 36)) | ||
10. | 「サン・キング (テイク20)」(Sun King (Take 20)) | ||
11. | 「ミーン・ミスター・マスタード (テイク20)」(Mean Mr. Mustard (Take 20)) | ||
12. | 「ポリシーン・パン (テイク27)」(Polythene Pam (Take 27)) | ||
13. | 「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ (テイク27)」(She Came In Through The Bathroom Window (Take 27)) | ||
14. | 「ゴールデン・スランバー/キャリー・ザット・ウェイト (テイク1-3 / メドレー)」(Golden Slumbers/Carry That Weight (Takes 1-3 / Medley)) | ||
15. | 「ジ・エンド (テイク3)」(The End (Take 3)) | ||
16. | 「ハー・マジェスティ (テイク1-3)」(Her Majesty (Takes 1-3)) | ||
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「アイ・ウォント・ユー (トライデント・レコーディング・セッション&リダクション・ミックス)」(I Want You (She's So Heavy) (Trident Recording Session & Reduction Mix)) | ||
2. | 「グッドバイ」(Goodbye (Home Demo)) | ||
3. | 「サムシング (スタジオ・デモ)」(Something (Studio Demo)) | ジョージ・ハリスン | |
4. | 「ジョンとヨーコのバラード (テイク7)」(The Ballad Of John And Yoko (Take 7)) | ||
5. | 「オールド・ブラウン・シュー (テイク2)」(Old Brown Shoe (Take 2)) | ジョージ・ハリスン | |
6. | 「オー!ダーリン (テイク4)」(Oh! Darling (Take 4)) | ||
7. | 「オクトパス・ガーデン (テイク9)」(Octopus's Garden (Take 9)) | リチャード・スターキー | |
8. | 「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー (テイク36)」(You Never Give Me Your Money (Take 36)) | ||
9. | 「ハー・マジェスティ (テイク1-3)」(Her Majesty (Takes 1-3)) | ||
10. | 「ゴールデン・スランバー/キャリー・ザット・ウェイト (テイク1-3 / メドレー)」(Golden Slumbers/Carry That Weight (Takes 1-3 / Medley)) | ||
11. | 「ヒア・カムズ・ザ・サン (テイク9)」(Here Comes the Sun (Take 9)) | ジョージ・ハリスン | |
12. | 「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー (テイク12)」(Maxwell's Silver Hammer (Take 12)) | ||
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「カム・トゥゲザー (テイク5)」(Come Together (Take 5)) | ||
2. | 「ジ・エンド (テイク3)」(The End (Take 3)) | ||
3. | 「カム・アンド・ゲット・イット (スタジオ・デモ)」(Come and Get It (Studio Demo)) | ポール・マッカートニー | |
4. | 「サン・キング (テイク20)」(Sun King (Take 20)) | ||
5. | 「ミーン・ミスター・マスタード (テイク20)」(Mean Mr. Mustard (Take 20)) | ||
6. | 「ポリシーン・パン (テイク27)」(Polythene Pam (Take 27)) | ||
7. | 「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ (テイク27)」(She Came In Through The Bathroom Window (Take 27)) | ||
8. | 「ビコーズ (テイク1 - インストゥルメンタル)」(Because (Take 1 Instrumental)) | ||
9. | 「ザ・ロング・ワン (トライアル・エディット&ミックス - 1969年7月30日)[注釈 13]」(The Long One (Trial Edit & Mix - 30 July 1969)) | ||
10. | 「サムシング (テイク39 / インストゥルメンタル / ストリングス・オンリー)」(Something (Take 39 - Instrumental - Strings Only)) | ||
11. | 「ゴールデン・スランバー/キャリー・ザット・ウェイト (テイク1-3 / メドレー)」(Golden Slumbers/Carry That Weight (Take 17 - Instrumental - Strings & Brass Only)) | ||
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「カム・トゥゲザー」(Come Together) | ||
2. | 「サムシング」(Something) | ジョージ・ハリスン | |
3. | 「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」(Maxwell's Silver Hammer) | ||
4. | 「オー!ダーリン」(Oh! Darling) | ||
5. | 「オクトパス・ガーデン」(Octopus's Garden) | リチャード・スターキー | |
6. | 「アイ・ウォント・ユー」(I Want You (She's So Heavy)) | ||
7. | 「ヒア・カムズ・ザ・サン」(Here Comes the Sun) | ジョージ・ハリスン | |
8. | 「ビコーズ」(Because) | ||
9. | 「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」(You Never Give Me Your Money) | ||
10. | 「サン・キング」(Sun King) | ||
11. | 「ミーン・ミスター・マスタード」(Mean Mr. Mustard) | ||
12. | 「ポリシーン・パン」(Polythene Pam) | ||
13. | 「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ」(She Came In Through The Bathroom Window) | ||
14. | 「ゴールデン・スランバー」(Golden Slumbers) | ||
15. | 「キャリー・ザット・ウェイト」(Carry That Weight) | ||
16. | 「ジ・エンド」(The End (Take 3)) | ||
17. | 「ハー・マジェスティ」(Her Majesty (Takes 1-3)) | ||
合計時間: |
パーソネル編集
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各国での販売形態編集
国 | 発売日 | レーベル | 販売形態 | カタログ番号 |
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イギリス | 1969年9月26日 | Apple Records/EMI | LP | PCS 7088 |
アメリカ | 1969年10月1日 | Apple, Capitol Records | LP | SO-383 |
日本 | 1969年10月21日 | 東芝音楽工業(現:UNIVERSAL MUSIC JAPAN)/Apple | LP | AP-8815 |
Worldwide reissue | 1987年10月10日 | Apple, Parlophone, EMI | CD | CDP 7 46446 2 |
日本 | 1987年10月19日 | EMI/ODEON RECORDS/Apple/東芝EMI | CD | CP32-5332 |
日本 | 2004年1月21日 | Parlophone/Apple/東芝EMI | Remastered LP | TOJP-60142 |
日本 | 2014年12月17日 | UNIVERSAL MUSIC JAPAN | CD (2009年リマスター音源) | UICY-76978 英国E式ジャケットを復刻した紙ジャケット仕様 日本初発売時のアップル帯も復刻されている。 |
- ちなみに日本で1983年5月21日にCDが発売されたが(CP35-3016)、東芝EMIが独自に企画したものだったので英国EMIから苦情を申し立てられ、約1年後に販売中止になった。このCDが世界初のビートルズのCDである。
関連文献編集
- 『バンドスコア ビートルズ / アビイロード』(シンコーミュージック、2004年3月17日)ISBN 978-4401362035
脚注編集
注釈編集
- ^ 1987年のCD化においてイギリス盤公式オリジナル・アルバムと同等の扱いを受けたアメリカ・キャピトルレコード編集アルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』が、2009年9月9日に発売されたデジタル・リマスター盤において発売日順に従い9作目に位置づけされたので1作繰り下がり12作目になっている。イギリス盤公式オリジナル・アルバムとしては11作目。
- ^ ただし、『イエロー・サブマリン』はステレオ盤をそのままモノラル化したものである。
- ^ なお、モノラルのオープンリールも存在するが、これはステレオ盤をそのままモノラル化しただけのものである。
- ^ 「フォー・ユー・ブルー」のヴォーカルと「アイ・ミー・マイン」が追加録音されている。その後2月28日を以てビートルズは自分たち主導によるアルバム制作を断念した。
- ^ しかしエメリックは「アビイ・ロードでの写真撮影およびアルバム名の発案者はリンゴ」と述べている[13]。
- ^ 他の5枚はメンバーの歩調やバランスが不揃いで、ポールがサンダルを履いているものもある。
- ^ 米国で発売されたシングル盤「抱きしめたい」の再発盤でも、同様の事態が発生している。
- ^ マッカートニーは「これは撮影した日は暑かったので、思いつきでやった」と述べている。
- ^ 実際のナンバーはLMW 281F(アルファベットのIではなく、数字の1)[20]。
- ^ このアルバム・タイトルは、ライヴ・アルバムである点と、前述の「ポール死亡説」とをかけている。
- ^ アメリカで発売されたカセットテープでは「カム・トゥゲザー」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」が入れ替えられたヴァージョンが存在したが、その後発売された全てのヴァージョン(CDを含む)はオリジナルの曲順に修正されている。
- ^ B面11曲目である「ハー・マジェスティ」はジャケットに当初クレジットされていなかった。詳細は「ハー・マジェスティ」を参照。
- ^ 1969年7月30日の時点で試作段階の「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」「サン・キング」「ミーン・ミスター・マスタード」「ハー・マジェスティ」「ポリシーン・パン」「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ」「ゴールデン・スランバー」「キャリー・ザット・ウェイト」「ジ・エンド」の9曲で構成されたメドレー。
出典編集
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. Abbey Road - The Beatles - オールミュージック. 2020年7月9日閲覧。
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- ^ a b “Official Albums Chart Top 23 (07 December 1969 - 13 December 1969)”. Official Charts Company (1969年12月7日). 2020年7月9日閲覧。
- ^ a b “全英アルバム・チャート、『アビイ・ロード』が50年ぶり1位”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2019年10月5日) 2019年10月5日閲覧。
- ^ a b c d “ザ・ビートルズ、『アビイ・ロード』50周年記念エディション登場”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2019年8月9日) 2019年8月11日閲覧。
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- ^ http://www.euronews.com/2011/09/26/back-in-the-day-abbey-road-hits-the-shelves/
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