アラスカ航空

アメリカ合衆国の航空会社

アラスカ航空 (アラスカこうくう、Alaska Airlines, NYSEALK) はアメリカ合衆国航空会社。傘下に「ホライゾン航空」(Horizon Air) がある。航空連合ワンワールド」に加盟している。

アラスカ航空
Alaska Airlines logo.svg
IATA
AS
ICAO
ASA
コールサイン
ALASKA
設立 1932年 (McGee Airways として)
ハブ空港 シアトル・タコマ国際空港
テッド・スティーブンス国際空港
ロサンゼルス国際空港
ポートランド国際空港
サンフランシスコ国際空港
焦点空港 サンディエゴ国際空港
ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港
マイレージサービス Mileage Plan
会員ラウンジ Board Room
航空連合 ワンワールド
親会社 Alaska Air Group
保有機材数 316機+
就航地 118都市+
本拠地 ワシントン州シータック[1][2][3]
代表者 ベン・ミニクッシ (CEO)
ブラッド・ティルデン(会長)
外部リンク https://www.alaskaair.com/
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概要編集

 
アラスカ航空の本部

1932年アンカレッジ(Anchorage)〜ブリストル・ベイ(Bristol Bay)間の地域航空会社「マクジー航空」(McGee Airways)として創業、その後、合併を繰り返しアラスカ州最大の航空会社「アラスカ航空」となる。1960年代冷戦時代には、ソ連への定期便も運航していた。 また1980年代には、アメリカ航空業界の規制緩和を背景に、さらなる急成長を遂げた。ワシントン州シアトルハブとしている。

2016年4月、ヴァージン・アメリカを26億ドルで買収することが明らかにされた[4]

2016年5月には日本航空(JAL)との間でコードシェア便の運航とマイレージの提携を実施することが決定した。2016年6月29日からロサンゼルス、サンディエゴ、バンクーバー、サンフランシスコを発着するアラスカ航空の一部路線がJALとのコードシェアの対象になる。また、同日からアラスカ航空利用分もJALのマイル加算対象となる[5]

2021年3月31日ワンワールドに加盟した[6]

機材編集

アラスカ航空が導入したボーイング製航空機の顧客番記号(カスタマーコード)は90で、航空機の型式名は727-290、737-990などとなる。

アラスカ航空保有機材(2021年現在)
機種 運用機数 発注機数 座席数 備考
F Y+ Y Total
アラスカ航空旅客機材[7]
エアバスA320-200 48 12 24 114 150 ヴァージン・アメリカから移管、リースバック運用[8]、737MAX9と入れ替え見込み
エアバスA321neo 10 16 24 150 190 ヴァージン・アメリカから移管、2029年まで運用予定
ボーイング737-700 12 12 18 94 124
ボーイング737-800 61 12 30 117 159
ボーイング737-900 12 16 24 138 178 ローンチカスタマー
ボーイング737-900ER 79 1機ワンワールド特別塗装機(機体番号N487AS)
ボーイング737MAX 9 5 63
TBA
当初2012年発注17機に同時発注MAX8型中15機を2018年切換変更[9]
2020年11月13機リース契約追加、12月23機追加発注
他オプション52機契約、2021年1月受領3月就航予定[10][11]
アラスカ航空貨物機材
ボーイング 737-700BDSF 3
貨物機
737-700からイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)による改修貨物機
ホライズン航空及びスカイ・ウェスト運航機材
ボンバルディア Dash 8-Q400 32 76 76 ホライズン航空運航機
エンブラエル175 30 12 12 52 76 ホライズン航空運航機
32 スカイ・ウェスト運航機
318 98?

アラスカ航空は、ボーイング737及びエアバスA320ファミリーの機材を運航している。ボーイング737に関しては、737ファミリーの中でも最新鋭のNGシリーズ(ネクスト・ジェネレーション)、その中でも主に-800型を投入しており、同社の保有する737の平均機齢は、全米の主要航空会社の中でも新しい。

アラスカ航空では、旧式化の進んでいるMD-83型機を段階的にボーイング737NGシリーズに更新していく計画を進めていた。しかし、2000年代初めの航空業界の不況に伴う財務の悪化によって、この機材更新計画の進行スピードを遅らせざるを得なくなり、それに伴ってMD-83も継続使用されていた。また、財務改善を目的とした無理な増便計画による機体点検期間の延長などがアラスカ航空261便墜落事故の原因となった。しかし、航空需要が徐々にではあるが復調してきたことや、燃料費高騰に伴って旧式機材での運航効率がさらに低下したこともあり、遅れの生じていた機材更新計画を再び推し進めている。2008年10月には、MD-83型機の退役が完了済み。さらにボーイング737MAXも発注している[12]

かつてはMD-80シリーズとボーイング737クラシックを多数運航して後継機としてボーイング737 ネクストジェネレーションボーイング737MAXを発注しボーイング737系列で保有機材の効率化を目指していたがヴァージン・アメリカ買収統合に伴いエアバスA320シリーズも保有する事となりエアバスA320neoも発注未受領機材があったが、2020年のCOVID-19流行による需要減退によってコスト削減の影響を受け737シリーズに機材統合の方針を発表し、737MAX9を追加契約しリース機も含め計68機の確定発注と52機のオプション契約、トータル120機の導入計画を発表した。移籍してきたA319は2020年に退役したほか、A320neoの発注を取り消した。A321neoに関しては受領済みの10機を2029年まで運用する計画であるが、退役時期を早める可能性もある。

サービス編集

アラスカ航空はアメリカ合衆国、カナダ、及びメキシコへ40都市以上に及んでいる。以前はロシア極東地域にも就航していた。ヴァージン・アメリカの統合により就航先は115都市に及び米西海岸最大の路線網を運航している。

機内誌は「Alaska Airlines Magazine」、マイレージサービスは「Mileage Plan」がある。

インターネット接続サービスを提供するGogoと提携し、保有するボーイング、エアバス機材の全てに、より速く接続が可能となる2Kuバンドを導入すると発表。2018年前半から737に導入開始し、2018年末までには40機から50機に装備が完了、残りの主流機材には2020年の早い時期までに衛星Wi-Fiが装備される予定。

提携航空会社編集

提携航空会社 航空連合
  エアリンガス[13] --
  アメリカン航空 ワンワールド
  ブリティッシュ・エアウェイズ ワンワールド
  キャセイパシフィック航空 [14] ワンワールド
  コンドル航空 [15] --
  エミレーツ航空 [16] --
  フィジー・エアウェイズ [17] ワンワールド
  フィンエアー [18] ワンワールド
  海南航空 [19] --
  アイスランド航空 [20] --
  日本航空 [21] ワンワールド
  大韓航空 スカイチーム
  LATAM チリ --
  ペンエーア --
  カンタス航空 ワンワールド
  レイヴンアラスカ --
  シンガポール航空 [22] スターアライアンス

航空事故編集

脚注編集

  1. ^ "Media Contacts: Alaska Airlines," Alaska Airlines
  2. ^ "TOP INDUSTRIES." City of SeaTac. Accessed July 20, 2008.
  3. ^ "City of SeaTac Zoning." City of SeaTac. Accessed August 20, 2008.
  4. ^ 米アラスカ航空、ヴァージン・アメリカを買収 2900億円で - CNN Japan 2016.04.05
  5. ^ JAL、アラスカ航空との提携を開始 - 日本航空 2016.05.10
  6. ^ アラスカ航空、ワンワールド加盟21年3月に JALと同一連合 - Aviation Wire 2021年1月17日閲覧
  7. ^ https://www.alaskaair.com/content/travel-info/our-aircraft
  8. ^ アラスカ航空、A320を売却 737 MAXをリースで追加導入
  9. ^ Boeing: Alaska Airlines announces order for 37 737 MAXs and 13 Next-Generation 737s”. www.boeing.com. 2018年1月19日閲覧。
  10. ^ Alaska Airlines Announces Restructured Agreement With Boeing To Acquire A Total Of 68 737-9 MAX Aircraft With Options For Another 52
  11. ^ アラスカ航空、A320を売却 737 MAXをリースで追加導入
  12. ^ アラスカ航空、737MAX8など50機をボーイングから調達 2012年10月24日(水) 11時15分
  13. ^ [1]
  14. ^ [2]
  15. ^ https://newsroom.alaskaair.com/2017-03-20-Alaska-Airlines-adds-Europes-Condor-Airlines-as-Mileage-Plan-Partner?SOC=FB_%7C%7C20170320_MP%7C%7C_Condor
  16. ^ [3]
  17. ^ [4]
  18. ^ https://newsroom.alaskaair.com/2017-05-22-Alaska-Airlines-and-Finnair-announce-frequent-flyer-partnership
  19. ^ [5]
  20. ^ [6]
  21. ^ [7]
  22. ^ https://newsroom.alaskaair.com/2017-08-30-Alaskas-newest-partner-Singapore-Airlines-gives-guests-truly-unique-flying-experience

外部リンク編集