アリアンツ・アレーナ
アリアンツ・アレーナ(独: Allianz Arena)は、ドイツのミュンヘンにあるサッカー専用スタジアムである。FCバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されている。UEFA大会ではフースバル・アレーナ・ミュンヘン(Fußball Arena München)として知られる。
アリアンツ・アレーナ Allianz Arena | |
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施設情報 | |
所在地 |
Werner-Heisenberg-Allee 25 80939 München |
位置 | 北緯48度13分7秒 東経11度37分28秒 / 北緯48.21861度 東経11.62444度座標: 北緯48度13分7秒 東経11度37分28秒 / 北緯48.21861度 東経11.62444度 |
開場 | 2005年5月30日 |
所有者 | Allianz Arena München Stadion GmbH |
運用者 | Allianz Arena München Stadion GmbH |
グラウンド | 天然芝 |
ピッチサイズ | 105m x 68m |
建設費 | € 340 million |
設計者 | ヘルツォーク&ド・ムーロン |
使用チーム、大会 | |
バイエルン・ミュンヘン TSV1860ミュンヘン (2005-2017) 2006 FIFAワールドカップ UEFA EURO 2020 UEFA EURO 2024 | |
収容人員 | |
75,000人 70,000人(全座席、国際試合) |
概要編集
スイスの建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンの作品[1]。ドイツ最大の保険会社であるアリアンツがネーミングライツを保有している。
2006年・ドイツW杯の試合会場となり、2004-05シーズンまでオリンピアシュタディオンをホームスタジアムとしていたドイツ・サッカー・ブンデスリーガ・バイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されている。2017年7月までは1860ミュンヘンもホームスタジアムとして使用されていた[2]。UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12の決勝戦が開催された。
2005年5月30日、1860ミュンヘン対ニュルンベルクの親善試合で開場、翌日にはドイツW杯を1年後に控えた記念試合としてバイエルン・ミュンヘン対ドイツ代表の試合が開催された。 約370億円を投じて完成したアリアンツ・アレーナの繭のような外観は半透明の特殊フィルムETFE(AGC製)で覆われておりスタジアム内から景色を眺めることができ、試合開催日はクラブカラーであるバイエルン・ミュンヘンの赤、1860ミュンヘンの青、ドイツ代表戦などでは白にそれぞれ発光する。また、ライティングのブロックは菱形で、白と青に光らせることによりバイエルン州旗を表すこともできる。
2025年にはUEFAチャンピオンズリーグ 2024-25の決勝戦として使用される予定。
最寄駅は地下鉄U6線の「フレットマニング(Fröttmaning)」駅。立地としてはアウトバーン9号線(ミュンヘン~ライプチヒ~ベルリン線)と99号線(ミュンヘン環状線)のジャンクションのすぐ南西にあり、アウトバーンを運転中にアリアンツ・アレーナのあまりの美しさに見惚れてしまうドライバーが多く、事故が多発しているという。
様々な工夫がなされているスタジアムだが、二つのクラブがホームとしているため芝生の育成と手入れが追いつかないこと、互いにクラブカラーが違うことから無機質な灰色の座席とスタジアムツアーと分けて改札されているミュージアムの問題、そしてバイエルンのホームとしては小規模である一方1860ミュンヘンが使用するには広すぎるといった諸問題を抱えていたが、2017年7月12日付で1860ミュンヘンが当スタジアムの使用契約を解除したため、2018-19シーズンからは座席にバイエルン・ミュンヘン独自の塗装が施されるなどしている。
2022年11月13日には、ドイツでは初開催となるNFLの公式戦シアトル・シーホークス対タンパベイ・バッカニアーズ戦が行われた[3]。
2006 FIFAワールドカップドイツ大会編集
FIFAワールドカップドイツ大会では、6試合が行われた。FIFAの規定では、FIFAが主催する国際大会においては、FIFAが認定した公式パートナー・サプライヤー以外の企業のスタジアムの広告や命名権によるスタジアムの企業名露出を禁止していることから、W杯期間中は「FIFAヴェルトマイスターシャフトシュタディオン・ミュンヘン(FIFA WM-Stadion München)」と呼ばれ、W杯の公式記録や報道で「アリアンツ・アレーナ」の名称がでることは無かった。また、UEFAの規定でも企業名露出を禁止されているため、UEFA主催試合では「フースバル・アレーナ・ミュンヘン(Fußball Arena München)」と呼ばれる。
日付 | キックオフ (CEST) | チーム1 | 結果 | チーム2 | ラウンド | 観客数 |
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2006年6月9日 | 18:00 | ドイツ | 4–2 レポート |
コスタリカ | グループA(開幕戦) | 64,950 |
2006年6月14日 | 18:00 | チュニジア | 2–2 レポート |
サウジアラビア | グループH | 66,000 |
2006年6月18日 | 18:00 | ブラジル | 2–0 レポート |
オーストラリア | グループF | 66,000 |
2006年6月21日 | 21:00 | コートジボワール | 3–2 レポート |
セルビア・モンテネグロ | グループC | 66,000 |
2006年6月24日 | 17:00 | ドイツ | 2–0 レポート |
スウェーデン | 決勝トーナメント1回戦 | 66,000 |
2006年7月5日 | 21:00 | ポルトガル | 0–1 レポート |
フランス | 準決勝 | 66,000 |
脚注編集
- ^ MdN編集部 『一度見たら忘れない奇跡の建物 異彩を放つ世界の名建築100』エムディエヌコーポレーション、2017年、109頁。ISBN 978-4-8443-6644-7。
- ^ TSV 1860ミュンヘンとのアレーナ使用契約を解約FCバイエルン・ミュンヘン 2017年7月12日(7月13日閲覧)
- ^ “ミュンヘンで歴史を刻んだNFL”. NFL JAPAN. (2022年11月18日) 2022年11月18日閲覧。
外部リンク編集
- Allianz Arena(英語・ドイツ語)
先代 ウェンブリー・スタジアム (ロンドン) |
UEFAチャンピオンズリーグ 決勝戦会場 2012 |
次代 ウェンブリー・スタジアム (ロンドン) |