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アリモドキゾウムシ (Cylas formicarius) は、コウチュウ目(鞘翅目)・ゾウムシ上科ミツギリゾウムシ科に分類されるゾウムシの一種。

アリモドキゾウムシ
Cylas formicarius1.jpg
成虫
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目 : Cucujiformia
上科 : ゾウムシ上科 Curculionoidea
: ミツギリゾウムシ科 Brentidae
: Cylas
: アリモドキゾウムシ C. formicarius
学名
Cylas formicarius (Fabricius, 1798)
英名
Sweetpotato weevil
幼虫

目次

分布編集

インドミャンマーなどのアジアが起源と考えられている[1]

日本では、北緯30度以南の南西諸島小笠原諸島に移入分布する[1]

特徴編集

外来種問題編集

1903年に沖縄県で、1914年に小笠原諸島で発生が確認され始めた[1]。1940年代に奄美群島全域に拡大し、1950年代にトカラ列島全域に拡散した[1]。その後も、1959年に種子島馬毛島、1965年に鹿児島県南部へと北上を続けた[1]。1995年には南西諸島から遠く離れた高知県室戸市で発見されたりもした[2]

鹿児島県の喜界島では2001年から「アリモドキゾウムシ根絶防除事業」を開始し、不妊虫を放つのと同時に個体数をできる限り減らすための防除を実施している[3]。島単位での根絶に成功している事例はあるが、再び侵入を繰り返してしまっており、分布拡大防止と防除を含めた日本全体での対策が必要となっている。

2012年6月から久米島で実施していたアリモドキゾウムシの駆除確認調査において、2013年1月11日に沖縄県の那覇植物防疫事務所は「実質的に根絶を確認した」と発表した。不妊虫放飼法による甲虫の根絶は世界初となる。2013年5月22日、那覇市内にあるホテルで久米島アリモドキゾウムシ根絶記念式典が開催された。

日本では、植物防疫法により特殊害虫に指定されており、発生地から未発生地へのサツマイモ類などの寄生される植物の移動が規制されている[3]。また、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

参考文献編集

  1. ^ a b c d e f 山口卓宏「奄美群島におけるアリモドキゾウムシの生態と根絶防除に関する研究 (PDF) 」 『鹿児島農総セ研報』第3巻、2009年、 p.p.73-146、2011年6月25日閲覧。
  2. ^ 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著)『外来種ハンドブック』地人書館、2002年9月30日。ISBN 4-8052-0706-X
  3. ^ a b 山口卓宏・宮路克彦・和田朋彦・湯田達也・鳩野哲也・西原悟・木村浩司・當直樹・田中 丈雄・中村孝久・里島伸司「喜界島におけるアリモドキゾウムシの分布と発生消長 (PDF) 」 『九病虫研会報』第53巻、2007年、 p.p.45-49、2011年6月25日閲覧。