159(タイプ939 / Tipo 939)は、アルファロメオが製造、販売していた自動車である。

159
159 セダン
159 スポーツワゴン
概要
製造国 イタリアの旗 イタリア
販売期間 2005-2012年
デザイン イタルデザイン・ジウジアーロ
アルファロメオ・デザインセンター
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアワゴン
駆動方式 FF
AWD
パワートレイン
エンジン ガソリン:
1.75/1.8/1.9/2.2L I4
3.2L V6
ディーゼル:
1.9/2.0L I4
2.4L I5
最高出力 2.2JTS:185ps/6500rpm
3.2JTS:260ps/6300rpm
最大トルク 2.2JTS:23.4kgm/4500rpm
3.2JTS:32.8kgm/4500rpm
変速機 5/6MT
6セミAT
前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,700mm
全長 4,660mm
全幅 1,830mm
全高 1,415mm
車両重量 1,385–1,695 kg
系譜
先代 156
後継 セダン:ジュリア(2代目)
ワゴン:ステルヴィオ
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159を使用しているカラビニエリのパトロールカー

概要 編集

ヒット作アルファ156の後継車として、2005年のジュネーブ・モーターショーで発表された。外観デザインは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロとアルファロメオ・デザインセンターとの共同作業によるもので、フロントフェイスは、先立ってコンセプトカーが公開されたアルファロメオ・ブレラのイメージを色濃く反映している。

先代156同様、セダンに続きワゴンも設定。ワゴンは先代にあたる「156スポーツワゴン」の後を継ぎ、“最も美しいワゴン”と評された。156から大幅に車体、特に全幅が拡大されたが、ジウジアーロは「ブレラ顔を正しく魅力ある表現にするには、この車幅が必要だった。」と語っている。

GMと共同開発されたGM/フィアット・プレミアムプラットフォームが用いられ、これは上述のブレラも同様である。当初設定されたエンジンガソリンが、直列4気筒の1.8、1.9、2.2とV型6気筒3.2リットル。ディーゼルは、直列4気筒1.9リットルと直列5気筒2.4リットル。日本では2.2と3.2リットルのガソリンエンジン2種のみが販売された。

駆動方式はフロントエンジン・フロントドライブを基本とし、大出力の3.2リットルV6にはQ4と呼ばれる四輪駆動が用意される。アクティブセーフティ面では、トラクションコントロールASR、エンジンブレーキ時の操安性を保つMSR、ブレーキアシストHBA、EBD付きABSが、スタビリティコントロールVDCに統合制御される。目新しい所では坂道発進をスムーズにする「ヒルホールドシステム」が搭載されている。

カラビニエリのパトカーや在外公館(大使館)、官庁の専用車としても多く使用されている他、アルファロメオがトリノオリンピックのオフィシャルスポンサーとして参画した際、数十台のアルファ159が組織委員会のオフィシャルカーとして提供された。

歴史 編集

2005年、ジュネーブ・モーターショーにて発表。

2008年の一部改良で内装、ダッシュボードが変更され、一部にアルミニウムを使うことにより約45kgの軽量化を果たす。

2009年に新型のガソリン直噴ターボエンジンを搭載した1750 TBiと2.0リットル・ディーゼルを導入。

2010年、1750 TBi以外のガソリンエンジンを廃止。

2011年にガソリンエンジンを廃止し、2.0リットル・ディーゼルのみとなった。親会社であるフィアットが2013年に登場するパンダの第3世代モデルの生産にあたりナポリにある工場の159の生産ラインをパンダ用に改修したことに伴って、日本をはじめイギリスなどの左側通行諸国向けへの販売が終了し、それ以外の国々でも備蓄された部品を使って生産が続けられた、ボディカラーは4色に絞られてたのち生産を終了した[1]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集