アルフレッド・ニュートン

イギリスの生物学者、鳥類学者、大学教授。

アルフレッド・ニュートン (Alfred Newton, 1829年6月11日 ジュネーブ1907年6月7日 ケンブリッジ)は、イギリス動物学者鳥類学者。国外で調査後、母校で研究職に就くと、ケンブリッジ大学はえぬきの初の動物学教授となり、1866年から没する1907年まで比較解剖学教授職を務める。

アルフレッド・ニュートン
1890年の肖像
人物情報
生誕 (1829-06-11) 1829年6月11日
スイスの旗 スイスジュネーブ
死没 (1907-06-07) 1907年6月7日(77歳没)
イングランドの旗 イングランドケンブリッジ
国籍 イギリスの旗 イギリス
学問
活動地域 ラップランドアイスランドスヴァールバル諸島西インド諸島アメリカなど
研究分野 生物学解剖学
研究機関 ケンブリッジ大学
指導教員 モードリン・カレッジ
主な業績 ロドリゲス島固有種Newton's parakeetの論文(1872年)(1875年絶滅 Psittacula exsul
学会 王立協会ロンドン動物学会
主な受賞歴 1900年ロイヤル・メダルリンネ・メダル
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この間に1856年創刊のイギリス鳥学会機関誌で査読付き専門誌の編集長(Ibis 1865年–1870年)を務めたほか、『ブリタニカ百科事典』第9版(1875年 - 1889年全24巻)の鳥類の項目を執筆。また『鳥類事典』全4巻(Dictionary of Birds 1893年–1896年)をまとめた。

1900年にはロイヤル・メダル王立協会)ならびにリンネ・メダルリンネ協会)を受ける。イギリス鳥学会の創設メンバーのひとりであった。王立協会フェロー(FRS、HFRSE)、ロンドン動物学会フェロー。

略歴 編集

父ウィリアム・ニュートン、母エライザ・ミルンズの間に1829年、ジュネーブで生まれる。1854年にケンブリッジ大学モードリン・カレッジ「探検家会員」になるとラップランドアイスランドスバールバル諸島西インド諸島アメリカなど世界の多くの地域を訪れた。ケンブリッジ大学に奉職、1866年から動物学と比較解剖学の初代教授職につくと終生、その地位を保った。

弟エドワードが暮らすマスカリン諸島から標本を取り寄せ、鳥類の研究に多くの時間を費やす。中にはドードーなど、のちに絶滅が確認されるものもあり、ロドリゲスドードーPezophaps solitaria)の標本を送らせている。ロドリゲス島に固有の Newton's parakeetPsittacula exsul )、英語名はRodrigues parakeet または Rodrigues ring-necked parakeet ともいうが、1872年にニュートンが初めて論文を記述し、1875年に絶滅した。

1900年、鳥類学動物学に寄せた貢献に対してロンドン・リンネ協会よりリンネ・メダルを受ける。

著作ほか 編集

参考文献 編集

  •   この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Newton, Alfred". Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.

関連項目 編集

外部リンク 編集