アレクセイ・ヤブロコフ

ロシアの生物学者

アレクセイ・ウラジーミロヴィチ・ヤブロコフロシア語: Алексей Владимирович Яблоков英語: Alexey Vladimirovich Yablokov1933年10月3日 - 2017年1月10日[1])は、ロシア科学者ロシア科学アカデミー会員。

経歴・人物編集

 
世界保健機関本部前で抗議行動をするヤブロコフ(左端)。2008年4月27日、ジュネーヴ。中央はRosa Goncharova、右端はワシリー・ネステレンコ。

モスクワ生まれ。1956年、モスクワ州立大学(現モスクワ大学)生物学部卒業。生物学博士号(海生哺乳類)取得。

1974年より、ソビエト連邦科学アカデミー・ロシア科学アカデミー客員。1998年より、ロシア科学アカデミー生態緊急問題に関する科学評議会副議長。

1986年チェルノブイリ原子力発電所事故当時、ゴルバチョフ書記長のアドバイザーを務め、被曝者のその後について25年以上追跡調査を続けている。1988年-1991年ソ連水産省の魚類学委員会議長。1989年-1991年ソ連最高会議生態委員会副議長ソ連人民代議員。1991年-1993年生態・公衆衛生に関するロシア大統領顧問。1993年-1997年ロシア連邦安全保障会議省庁間生態安全委員会議長、この間旧ソ連による日本海への原子炉投棄問題を調査した[2]。1993年-2005年ロシア環境政策センター創立者および代表。

1996年-アメリカ芸術科学アカデミー名誉会員。2008年-国際海生哺乳類学会会員。1997年に発足した欧州放射線リスク委員会(ECRR)の共同設立者。2005年ヤブロコ[3] 党主席。

2007年ベラルーシベルラド放射能安全研究所初代所長ワシリー・ネステレンコ、同所員アレクセイ・ネステレンコ(現所長)とともに、英語文献や、ロシア、ウクライナベラルーシなどスラブ系の諸言語の記録や文献をもとに報告書『チェルノブイリ――大惨事が人びとと環境におよぼした影響』(日本語訳書『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』)をまとめ、同事故による死者数は1986年から2004年の間で少なくとも98万5000人に達するとの推計を発表した[4]

2011年3月の福島第一原発事故後、チェルノブイリ事故との違いを指摘するとともに、放射能被害の過小評価の危険を警告している[5]

集団生物学、進化生物学、放射線生態学、環境政策に関する28の著書がある[6]

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ “The head of the faction «Green Russia» Alexey Yablokov has died at the age of 83 in Moscow” (English). Latest world news. (2017年1月11日). オリジナルの2017年1月11日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/66aEn 2017年1月11日閲覧。 
  2. ^ 「放射線影響 過小評価は危険」沖縄タイムス、2011年4月16日
  3. ^ 「ヤブロコ」は、ロシア語でリンゴを意味する。
  4. ^ チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト このプロジェクトについて
  5. ^ 「『放射能被害を過小評価』ロシアの科学者 福島原発を懸念」、西日本新聞朝刊、2011年3月27日
  6. ^ アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会 「低線量被ばくの健康影響:国際機関の放射線安全概念を問う」【プロフィール】アレクセイ・ヤブロコフ博士(ロシア・科学アカデミー)

外部リンク編集