アンドレア・ドヴィツィオーゾ

アンドレア・ドヴィツィオーゾ[1] (Andrea Dovizioso, 1986年3月23日 - ) は、イタリアエミリア=ロマーニャ州フォルリ=チェゼーナ県フォルリンポーポリ出身[2]のオートバイレーサー。2004年ロードレース世界選手権125ccクラスチャンピオン。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ
2018年
生年月日 (1986-03-23) 1986年3月23日(36歳)
エミリア=ロマーニャ州フォルリ=チェゼーナ県フォルリンポーポリ
現在のチーム ドゥカティ・コルセ
ゼッケン 4
ウェブサイト andreadovizioso.com
レースでの経歴
ロードレース世界選手権 MotoGPクラス
活動期間2008年
マニファクチャラードゥカティ, ヤマハ, ホンダ
チャンピオン0
2021年 順位24位 (12 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
232 15 62 7 11 2562
ロードレース世界選手権 250ccクラス
活動期間2005年2007年
マニファクチャラーホンダ
チャンピオン0
2007年 順位2位 (260 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
49 4 26 4 8 721
ロードレース世界選手権 125ccクラス
活動期間2001年2004年
マニファクチャラーホンダ, アプリリア
チャンピオン1 (2004年)
2004年 順位1位 (293 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
49 5 15 9 3 492
2011年 ポルトガルGP

経歴編集

4歳のときに父親からマラグーティのミニモトクロッサーをプレゼントされる。7歳からオンロード・オフロード両方のオートバイレースに参戦を開始、その後ミニバイクのイタリア選手権を経て、2000年には125ccのアプリリアチャレンジカップでチャンピオンを獲得。翌2001年にはロードレースヨーロッパ選手権125ccクラスでチャンピオンを獲得、イタリア国内選手権でシリーズ4位を記録した[3]

2002年よりチーム・スコットからロードレース世界選手権125ccクラスにフル参戦を開始、クラス3年目の2004年にシーズン5勝を挙げてチャンピオンに輝いた。

2005年に同チームから250ccクラスへ昇格すると、5度表彰台に立ち年間ランキング3位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーとなった。2006年2007年にはそれぞれ2勝ずつを挙げて、2年連続でシリーズランキング2位となった。

2008年はチームと共に最高峰MotoGPクラスにステップアップ[4]第17戦マレーシアGPでクラス初表彰台(3位)に立ち、年間ランキング5位を記録した。

前年の活躍が認められ、2009年シーズンにはワークスレプソル・ホンダチームに抜擢されてダニ・ペドロサのチームメイトを務めることとなった。ウェットレースとなった第10戦イギリスGP、スリックタイヤのまま最後まで走りきったドヴィツィオーゾはクラス初優勝を果たし[5]、この年のシリーズランキングでは6位となった。

2010年は優勝こそ果たせなかったものの7度の表彰台を獲得、ペドロサが負傷欠場となった第14戦日本GPでは自身クラス初のポールポジションを獲得するなどの活躍を見せ、ランキング5位を記録した。

2011年シーズン、レプソル・ホンダは3台に体制を拡大し、ペドロサに加えてケーシー・ストーナーを新たにチームメイトに迎えた。ドヴィツィオーゾは勝利は挙げられなかったものの17レース中15レースをトップ5以内でフィニッシュする安定度を見せ、クラス自己ベストとなる年間ランキング3位となった。

2012年シーズン、レプソル・ホンダは2台体制に再縮小となった。それに伴いドヴィツィオーゾはフル参戦デビュー以来長年在籍したホンダ陣営を離れてモンスター・ヤマハ・テック3チームに移籍しYZR-M1を駆ることとなり[6]、堅実な走りを見せシーズン4位となる。

2013年シーズンは、テック3からワークス体制を求めてドゥカティチームへ移籍し、ニッキー・ヘイデンとの体制でシーズンを挑み、シーズン8位となる。

2014年は前年に引き続きドゥカティチームより参戦。チームメイトはカル・クラッチロー。アメリカズGP、イギリスGPにおける2度の表彰台と、2010年以来初となるポールポジションなど好調なシーズンとする。シリーズランキングは5位。

2015年シーズンもドゥカティチームより参戦[7]。チームメイトはアンドレア・イアンノーネ。開幕戦ではポールポジション獲得とその後3戦連続2位表彰台などシーズン序盤は大活躍したが中盤以降はマシン開発の遅れで調子を落としシリーズランキングは7位。

2016年シーズンも前年と同様の体制でドゥカティチームより参戦。開幕戦では2位表彰台を獲得するもその後はチームメイトの転倒に巻き込まれるなどの不運に見舞われ続ける。8人の優勝者が誕生する稀なシーズンとなったが第17戦マレーシアGPで自身7年ぶりの勝利をポールtoフィニッシュで飾りシーズン9人目の優勝者となった。

2019年もドゥカティチームより参戦。これまでと同じく優勝を重ねていったが、マルク・マルケスを相手に手こずる所もあり、3年連続のシーズンランキング2位となる。また、この年はドイツツーリングカー選手権にも出場し、一度のみ他チームへ移動したピエトロ・フィッティパルディに代わって第3戦に出場し[8]第1レースを12位[9]、第2レースを15位[10]で終えている。

2021年は8年間在籍したドゥカティチームを離れ、休養を発表した[11][12]が、第14戦サンマリノGPを前にペトロナス・ヤマハに在籍していたフランコ・モルビデリがファクトリーチームに移籍したことから、その空いたシートを獲得し復帰を果たす[13]

2022年は新たに生まれ変わったWithU YAMAHA RNF MotoGP Teamから参戦。チームメイトはブラッド・ビンダーの弟・ダリン。第14戦サンマリノGP後をもってMotoGP引退を表明した。

ロードレース世界選手権 戦績編集

シーズン クラス 車両 チーム 出走数 勝利数 表彰台数 PP FL ポイント ランキング タイトル
2001年 125cc アプリリア・RS125 1 0 0 0 0 0 NC  –
2002年 125cc ホンダ・RS125R スコット・ホンダチーム 16 0 0 0 0 42 16位  –
2003年 125cc ホンダ・RS125R スコット・ホンダチーム 16 0 4 1 0 157 5位  –
2004年 125cc ホンダ・RS125RW コプロン・スコット・ホンダチーム 16 5 11 8 3 293 1位 1
2005年 250cc ホンダ・RS250RW コプロン・スコット・ホンダチーム 16 0 5 0 1 189 3位  –
2006年 250cc ホンダ・RS250RW コプロン・スコット・ホンダチーム 16 2 11 2 4 272 2位  –
2007年 250cc ホンダ・RS250RW コプロン・スコット・ホンダチーム 17 2 10 2 3 260 2位  –
2008年 MotoGP ホンダ・RC212V JiR チーム・スコット 18 0 1 0 0 174 5位  –
2009年 MotoGP ホンダ・RC212V ホンダ 17 1 1 0 0 160 6位  –
2010年 MotoGP ホンダ・RC212V ホンダ 18 0 7 1 1 206 5位  –
2011年 MotoGP ホンダ・RC212V ホンダ 17 0 7 0 1 228 3位  –
2012年 MotoGP ヤマハ・YZR-M1 モンスター・テック3 18 0 6 0 0 218 4位  –
2013年 MotoGP ドゥカティ・GP13 ドゥカティ・チーム 18 0 0 0 0 140 8位  –
2014年 MotoGP ドゥカティ・GP14 ドゥカティ・チーム 18 0 2 1 0 187 5位  –
2015年 MotoGP ドゥカティ・GP15 ドゥカティ・チーム 18 0 5 1 0 162 7位  –
2016年 MotoGP ドゥカティ・GP16 ドゥカティ・チーム 18 1 5 2 1 171 5位  –
2017年 MotoGP ドゥカティ・GP17 ドゥカティ・チーム 18 6 8 0 2 261 2位  –
2018年 MotoGP ドゥカティ・GP18 ドゥカティ・チーム 18 4 9 2 5 245 2位  –
2019年 MotoGP ドゥカティ・GP19 ドゥカティ・チーム 19 2 9 0 1 269 2位  –
2020年 MotoGP ドゥカティ・GP20 ドゥカティ・チーム 14 1 2 0 0 135 4位  –
2021年 MotoGP ヤマハ・YZR-M1 ペトロナス・ヤマハSRT 5 0 0 0 0 12 24位  –
2022年 MotoGP ヤマハ・YZR-M1 ウィズユー・ヤマハ・RNF・MotoGP・チーム 14 0 0 0 0 15* 21位*  –
合計 346 24 103 20 22 3796 1
  • * 現在進行中。
クラス シーズン 初GP 初表彰台 初勝利 出走数 勝利数 表彰台数 PP FL ポイント タイトル
125cc 2001–2004 2001年イタリアGP 2003年南アフリカGP 2004年南アフリカGP 49 5 15 9 3 492 1
250cc 2005–2007 2005年スペインGP 2005年ポルトガルGP 2006年カタルーニャGP 49 4 26 4 8 721 0
MotoGP 2008–現在 2008年カタールGP 2008年マレーシアGP 2009年イギリスGP 245 15 62 7 11 2578 0
合計 2001–現在 343 24 103 20 22 3791 1
  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
クラス 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 順位 ポイント
2001年 125cc アプリリア JPN RSA SPA FRA ITA
Ret
CAT NED GBR GER CZE POR VAL PAC AUS MAL BRA NC 0
2002年 125cc ホンダ JPN
Ret
RSA
10
SPA
Ret
FRA
9
ITA
12
CAT
Ret
NED
11
GBR
9
GER
13
CZE
21
POR
Ret
BRA
13
PAC
Ret
MAL
15
AUS
10
VAL
17
16位 42
2003年 125cc JPN
5
RSA
2
SPA
9
FRA
3
ITA
4
CAT
Ret
NED
10
GBR
2
GER
7
CZE
6
POR
8
BRA
6
PAC
3
MAL
13
AUS
Ret
VAL
8
5位 157
2004年 125cc RSA
1
SPA
4
FRA
1
ITA
4
CAT
2
NED
4
BRA
3
GER
4
GBR
1
CZE
2
POR
Ret
JPN
1
QAT
2
MAL
2
AUS
1
VAL
2
1位 293
2005年 250cc ホンダ SPA
4
POR
2
CHN
2
FRA
3
ITA
8
CAT
3
NED
7
GBR
7
GER
4
CZE
6
JPN
6
MAL
Ret
QAT
3
AUS
5
TUR
5
VAL
9
3位 189
2006年 250cc SPA
3
QAT
2
TUR
3
CHN
2
FRA
2
ITA
3
CAT
1
NED
3
GBR
6
GER
4
CZE
2
MAL
2
AUS
4
JPN
4
POR
1
VAL
7
2位 272
2007年 250cc QAT
5
SPA
3
TUR
1
CHN
3
FRA
2
ITA
4
CAT
3
GBR
1
NED
4
GER
5
CZE
2
RSM
Ret
POR
2
JPN
2
AUS
3
MAL
11
VAL
4
2位 260
2008年 MotoGP ホンダ QAT
4
SPA
8
POR
Ret
CHN
11
FRA
6
ITA
8
CAT
4
GBR
5
NED
5
GER
5
USA
4
CZE
9
RSM
8
IND
5
JPN
9
AUS
7
MAL
3
VAL
4
5位 174
2009年 MotoGP QAT
5
JPN
5
SPA
8
FRA
4
ITA
4
CAT
4
NED
Ret
USA
Ret
GER
Ret
GBR
1
CZE
4
IND
4
RSM
4
POR
7
AUS
6
MAL
Ret
VAL
8
6位 160
2010年 MotoGP QAT
3
SPA
6
FRA
3
ITA
3
GBR
2
NED
5
CAT
14
GER
5
USA
4
CZE
Ret
IND
5
RSM
4
ARA
Ret
JPN
2
MAL
2
AUS
Ret
POR
3
VAL
5
5位 206
2011年 MotoGP QAT
4
SPA
12
POR
4
FRA
2
CAT
4
GBR
2
NED
3
ITA
2
GER
4
USA
5
CZE
2
IND
5
RSM
5
ARA
Ret
JPN
5
AUS
3
MAL
C
VAL
3
3位 228
2012年 MotoGP ヤマハ QAT
5
SPA
5
POR
4
FRA
7
CAT
3
GBR
19
NED
3
GER
3
ITA
3
USA
4
IND
3
CZE
4
RSM
4
ARA
3
JPN
4
MAL
13
AUS
4
VAL
6
4位 218
2013年 MotoGP ドゥカティ QAT
7
AME
7
SPA
8
FRA
4
ITA
5
CAT
7
NED
10
GER
7
USA
9
IND
10
CZE
7
GBR
Ret
RSM
8
ARA
8
MAL
8
AUS
9
JPN
10
VAL
9
8位 140
2014年 MotoGP QAT
5
AME
3
ARG
9
SPA
5
FRA
8
ITA
6
CAT
8
NED
2
GER
8
IND
7
CZE
6
GBR
5
RSM
4
ARA
Ret
JPN
5
AUS
4
MAL
8
VAL
4
5位 187
2015年 MotoGP QAT
2
AME
2
ARG
2
SPA
9
FRA
3
ITA
Ret
CAT
Ret
NED
12
GER
Ret
IND
9
CZE
6
GBR
3
RSM
8
ARA
5
JPN
5
AUS
13
MAL
Ret
VAL
7
7位 162
2016年 MotoGP QAT
2
VAL
13
AME
Ret
SPA
Ret
FRA
Ret
ITA
5
CAT
7
NED
Ret
GER
3
AUT
2
CZE
Ret
GBR
6
RSM
6
ARA
11
JPN
2
AUS
4
MAL
1
VAL
7
5位 171
2017年 MotoGP QAT
2
ARG
Ret
AME
6
SPA
5
FRA
4
ITA
1
CAT
1
NED
5
GER
8
CZE
6
AUT
1
GBR
1
RSM
3
ARA
7
JPN
1
AUS
13
MAL
1
VAL
Ret
2位 261
2018年 MotoGP QAT
1
ARG
6
AME
5
SPA
Ret
FRA
Ret
ITA
2
CAT
Ret
NED
4
GER
7
CZE
1
AUT
3
GBR
C
RSM
1
ARA
2
THA
2
JPN
18
AUS
3
MAL
6
VAL
1
2位 245
2019年 MotoGP QAT
1
ARG
3
AME
4
SPA
4
FRA
2
ITA
3
CAT
Ret
NED
4
GER
5
CZE
2
AUT
1
GBR
Ret
RSM
6
ARA
2
THA
4
JPN
3
AUS
7
MAL
3
VAL
4
2位 269
2020年 MotoGP SPA
3
ANC
6
CZE
11
AUT
1
STY
5
RSM
7
EMI
8
CAT
Ret
FRA
4
ARA
7
TER
13
EUR
8
VAL
8
POR
6
4位 135
2021年 MotoGP ヤマハ QAT
DOH
POR
SPA
FRA
ITA
CAT
GER
NED
STY
AUT
GBR
ARA
RSM
21
AME
13
EMI
13
ALG
14
VAL
12
24位 12
2022年 MotoGP QAT
14
INA
Ret
ARG
20
AME
15
POR
11
SPA
17
FRA
16
ITA
20
CAT
Ret
GER
14
NED
16
GBR
16
AUT
15
RSM
12
ARA
JPN
THA
AUS
MAL
VAL
21位* 15*

脚注編集

  1. ^ ドビツィオーソ、ドビジオーゾとも表記される
  2. ^ http://www.andreadovizioso.com/scheda.asp
  3. ^ http://www.andreadovizioso.com/storia.asp
  4. ^ エントリー上はJiRチームと合同の「JiRチームスコット」となった。
  5. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2009/motogp+race+donington+dovizioso
  6. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2011/Tech+3+Yamaha+and+Dovizioso+agree+deal+for+2012
  7. ^ http://www.ducati.com/racing/motogp/news/2015_ducati_team_and_new_desmosedici_gp15_presented_today_at_ducati_auditorium_in_bologna/2015/02/16/1876/index.do?urlBack=%2Fracing%2Findex.do%23filter%3D.all
  8. ^ Simmons, Marcus (2019年5月8日). “MotoGP star Dovizioso to make DTM debut with Audi”. Motorsport Network. 2019年5月8日閲覧。
  9. ^ https://nordot.app/510258273661781089?ncmp=post_rcmd
  10. ^ https://nordot.app/510579128585634913?c=62479058578587648
  11. ^ “ドビツィオーソが今季末でドゥカティから離脱”. MotoGP.com (Dorna Sports). https://www.motogp.com/ja/news/2020/08/15/ドビツィオーソが今季末でドゥカティから離脱/339286 2020年8月15日閲覧。 
  12. ^ “ドビツィオーソが将来に関する声明を発表”. MotoGP.com (Dorna Sports). https://www.motogp.com/ja/news/2020/11/10/ドビツィオーソが将来に関する声明を発表/355787 2020年11月10日閲覧。 
  13. ^ アンドレア・ドヴィツィオーゾ、サンマリノGPでSRTからMotoGP復帰へ……ヤマハが認める”. Motorsport.com (2021年8月29日). 2021年9月28日閲覧。

外部リンク編集