アンブレラ」 (Umbrella) は、バルバドスの歌手リアーナの楽曲。

アンブレラ
リアーナ featuring ジェイ・Zシングル
初出アルバム『グッド・ガール・ゴーン・バッド
リリース
規格 マキシ・シングルシングルデジタル・ダウンロード
録音 2007年2月
ウエストレイク・レコーディング・スタジオ
(カリフォルニア州ロサンゼルス)
ジャンル ポップスR&Bヒップホップ
時間
レーベル デフ・ジャム
作詞・作曲 ジェイ・Z、テリウス・ナッシュトリッキー・スチュワートクール・ハレル
プロデュース トリッキー・スチュワート
ゴールドディスク
ダブル・マルチ・プラチナアメリカ合衆国の旗
リアーナ シングル 年表
ロール・イット
(2006年)
アンブレラ
(2007年)
シャット・アップ・アンド・ドライヴ
(2007年)
ジェイ・Z シングル 年表
ハリウッド
(2007年)
アンブレラ
(2007年)
サーティー・サムシング
(2007年)
グッド・ガール・ゴーン・バッド 収録曲
アンブレラ
(1)
プッシュ・アップ・オン・ミー
(2)
ミュージックビデオ
「Umbrella (Orange Version) ft. JAY-Z」 - YouTube
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背景 編集

テリウス・"ザ・ドリーム"・ナッシュによるプロデュースの元、トリッキー・スチュワートクール・ハレルが制作に携わり、ジェイ・Zは客演としても参加した。

作曲者がこの曲を売り込みに来たときリアーナは非常に興味を持ったが、彼女以外にブリトニー・スピアーズメアリー・J. ブライジエイコンといった歌手がこの曲に興味を示している事を知り、リアーナはほとんど諦めていたという。しかしデモ曲を聴き続けるうちにどうしても欲しくなり、曲を手に入れる為には争いを辞さない覚悟で、作者に対面した時に「『アンブレラ』をくれないなら、喧嘩になるわよ」と宣戦布告までしたのだという[1]

一方である関係者によると、音楽プロデューサーのトリッキー・スチュワートブリトニー・スピアーズのためにこの曲を提供したが、ブリトニー側から何の反応も無かったためリアーナの手に渡ったとされている[2]

また、元々はメアリー・J. ブライジが歌う予定だったが、メアリーがグラミー賞などで多忙を極めていたためになかなかトリッキー側と連絡がスムーズにいかず、結局はリアーナが「アンブレラ」を手に入れることになったという話もある[3]

反響・評価 編集

アメリカ合衆国の総合シングルチャートBillboard Hot 100では7週連続の1位[4]、カナダでは4週連続の1位、オーストラリアでは6週連続1位、アイルランドでは8週連続1位、ニュージーランドでは6週連続1位、イギリスでは10週連続で1位を記録している[5]Entertainment Weeklyマガジンが2007年に発表したTen Best Singles of 2007では、第1位に[6]、同様にローリングストーン誌の発表した100 Best Songs of 2007では第3位に[7]ブレンダー英語版誌にはSong of the Yearに選出されている[8]。2008年には、この楽曲「アンブレラ」は第50回グラミー賞でBest Rap/Sung Collaboration賞を受賞、更にRecord of the Year賞、Song of the Year賞の2部門にもノミネートされた。

批評家からも好意的に評価されており、オールミュージックのAndy Kellmanは、「アンブレラ」は今日までのリアーナのキャリアのなかで最も良い楽曲であると評価している [9]

2021年、ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500の改訂において、332位にランクされている[10]

リミックス 編集

  • アンブレラ (Radio Edit No Rap)
  • アンブレラ (Instrumental)
  • アンブレラ (Seamus Haji & Paul Emannuel Radio Edit)
  • アンブレラ (Seamus Haji & Paul Emannuel Club Mix)
  • アンブレラ (Jody Den Broeder Destructive Radio Mix)
  • アンブレラ (Jody Den Broeder Destructive Club Mix)
  • アンブレラ (Jody Den Broeder Lush Radio Mix)
  • アンブレラ (Jody Den Broeder Lush Club Mix)
  • アンブレラ (The Lindbergh Palace Club Mix)
  • アンブレラ (The Lindbergh Palace Dub Mix)
  • アンブレラ (The Lindbergh Palace Radio Mix)
  • アンブレラ (Remix) リル・ママを客演に迎えている
  • シンデレラ/アンブレラ (Remix) クリス・ブラウンを客演に迎えている
  • アンブレラ (Reggaeton Remix) El Tioを客演に迎えている
  • アンブレラ (Dancehall Remix) エレファント・マンを客演に迎えている
  • アンブレラ (Rock Remix)

チャート 編集

チャート(2007年) 最高順位
アメリカ(Billboard Hot 100[4] 1
イギリス(全英シングルチャート[5] 1

カヴァー 編集

イギリスではマニック・ストリート・プリーチャーズ及びマクフライ、スウェーデンではLillasyster、イタリアではVanilla Sky、アメリカ合衆国ではAll Time Lowとロックヴァージョンでカバーされた。2007年にアメリカ人歌手マリエ・ディグビーがMTV・アンプラグドでカバー。

脚注 編集

  1. ^ BARKS (2007年12月11日). “リアーナ、ライターを脅して大ヒット曲を獲得”. 2008年2月9日閲覧。
  2. ^ eiga.com (2007年9月4日). “リアーナの大ヒット曲「アンブレラ」は、ブリトニーが捨てた曲!”. 2008年2月8日閲覧。
  3. ^ ペインズ 2007
  4. ^ a b Rihanna”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
  5. ^ a b Rihanna|full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月17日閲覧。
  6. ^ The 10 best songs of 2007 (2007年12月23日) "The 10 best songs of 2007" Entertainment Weekly 2007年12月28日閲覧.(英語)
  7. ^ No byline (2007年12月11日) "The 100 Best Songs of 2007" ローリングストーン 2007年12月21日閲覧.(英語)
  8. ^ Jody Rosen (2007年12月25日) "Readers' Poll 2007" ブレンダー英語版 2007年12月28日閲覧.(英語)
  9. ^ Kellman, Andy. “Review: Good Girl Gone Bad” (英語). オールミュージック. Macrovision Company. 2012年6月30日閲覧。
  10. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。

参考資料 編集

  • グロウイング・ペインズ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2007. UICF-1093。