アン・バウル

大韓民国の柔道家

アン・バウル(An Ba-Ul、ハングル : 안바울、 1994年3月25日- )は、大韓民国安養市出身の柔道家。階級は66kg級。身長169cm[1][2][3]

アン・バウル
2017年
基本情報
ラテン文字 An Ba-Ul
原語表記 안바울
大韓民国の旗 大韓民国
出生地 京畿道安養市
生年月日 (1994-03-25) 1994年3月25日(30歳)
身長 169cm
体重 66kg
選手情報
階級 男子66kg級
コーチ 崔敏浩宋大南
獲得メダル
大韓民国の旗 大韓民国
柔道
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 66kg級
2020 東京 66kg級
世界選手権
2015 アスタナ 66kg級
2018 バクー 66kg級
2022 タシケント 66kg級
世界ジュニア
2013 リュブリャナ 60kg級
2011 ケープタウン 60kg級
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経歴 編集

2011年の世界ジュニア60kg級では決勝で高藤直寿に敗れて2位だった[2]。2013年の世界ジュニアでは優勝を飾った[2]。2014年には階級を66kg級に上げると、世界ジュニアの個人戦では2回戦で日本の阿部一二三に敗れるも、団体戦では3位になった[2]。2015年のアジア選手権では決勝で日本の高上智史に敗れて2位だった[2]。地元で開催されたユニバーシアードでは優勝した[2]世界選手権では決勝で昨年の世界2位であるロシアのミハイル・プリャエフに対し、GSに入ってから反則勝ちを収めて優勝を飾った[4]。2016年にはグランプリ・デュッセルドルフワールドマスターズで優勝した[5]リオデジャネイロオリンピックでは、準決勝でそれまで3戦全敗だった日本の海老沼匡と対戦してGSに入ってから有効で破ったが、決勝ではイタリアの伏兵・ファビオ・バシレ背負落で一本負けを喫してまさかの銀メダルに終わった[1][6]。2017年にはユニバーシアードで2連覇したが、その直後の世界選手権では3回戦でバシレを指導2で破るが、準々決勝ではジョージアのバジャ・マルグベラシビリに敗れるなどして7位に終わった[7]。2018年のアジア大会では決勝で日本の丸山城志郎を破って優勝した[8]世界選手権では準決勝で阿部一二三に技ありで敗れて3位だった[9]。2020年のグランドスラム・パリでは決勝で世界2位である同僚の金琳煥に反則勝ちして優勝した[10]。2021年のワールドマスターズでは優勝した[11]。7月に日本武道館で開催された東京オリンピックでは準決勝でジョージアのマルグベラシビリの技ありで敗れたが、3位決定戦ではイタリアのマヌエル・ロンバルドに勝利して銅メダルを獲得した[12]。2022年の世界選手権では準決勝で丸山に反則負けして3位だった[13]。2023年の世界選手権では準々決勝で丸山に隅返で敗れるなどして5位だった[14]

IJF世界ランキングは4911ポイント獲得で、4位(23/9/25現在)[15]

兵役免除に伴う奉仕活動を巡って 編集

2018年11月、アンがサッカーの韓国代表を永久追放された張賢秀に続いて、兵役免除の代わりに行う奉仕活動に関する証明書類の一部を虚偽申告していたことが明らかになった。アンは、リオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得したことで兵役が免除された代わりに、出身高校で約300時間の奉仕活動を行うことになったが、5月から7月にかけて高校で週3度の奉仕活動を行っていたという書類の内容が虚偽であることが確認された。その期間は高校に出向かず、8月のアジア大会に備えて国家代表選手村に入村していた[16]。韓国の柔道協会はこの件で安を国家代表選手村から追放して、出場予定だったグランドスラム・大阪もキャンセルさせた[17]。その後、柔道協会はアンに対して、2019年1月から6ヶ月に及ぶ国内外の大会への出場停止処分を課した。そのため、3月の代表選考大会に参加できず、8月の世界選手権には出場できなくなった。なお、当初の出場停止期間は1年の予定だったが、アンがすでに一定の奉仕活動に従事しており、また今までの柔道実績も考慮されたことにより、軽減された[18]。しかしながらその後、世界選手権には出場を認められることになったが、ほとんど稽古を積むことができず初戦でモンゴルのヨンドンペレンレイ・バスフーに反則負けを喫した[19]

主な戦績 編集

60kg級での戦績

66kg級での戦績

(出典[3]、JudoInside.com)

脚注 編集

外部リンク 編集