アン・ヘッシュ

アメリカの女優 (1969 - 2022)

アン・ヘッシュ英語: Anne Heche, [h] HAYTSH[1]あるいは[hʃ] HAYSH[2], 1969年5月25日 - 2022年8月14日)は、アメリカ合衆国女優英語では苗字をヘイチあるいはヘイシュと発音する[3]オハイオ州オーロラ英語版出身。主にアメリカ映画を中心に活動していた。

アン・ヘッシュ
Anne Heche
Anne Heche
2014年
本名 Anne Celeste Heche
生年月日 (1969-05-25) 1969年5月25日
没年月日 (2022-08-14) 2022年8月14日(53歳没)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 オハイオ州オーロラ英語版
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 女優
活動期間 1987年 - 2022年
配偶者 コリー・ラフーン(2001年 - 2009年)
主な作品
ボルケーノ
6デイズ/7ナイツ
ジョンQ -最後の決断-
テンプレートを表示

プロフィール編集

5人兄弟の末っ子[4][5]。子供時代は何度も引っ越し、アーミッシュのコミュニティに住んだこともある[6]。ヘッシュは後に、父ドナルドがどうやって収入を得ていたのか分からないと語っている[7]。経済的な困難が理由で12歳の時にニュージャージーに落ち着き、働き始める[8][9]。しかし家賃が払えずに家を追い出され、知人宅に居候することになった[5]。1983年、父親がエイズで死亡した。父親は亡くなるまで認めなかったが、ゲイであったという[7]。また、父親から性的虐待を受けていたとも語っている[10]。その後、長男である兄が交通事故で死亡し[5]、母や妹達を食べさせるために女優の道へと進んだ。

高校時代からモデルをしながら舞台に立ち、1987年からTVシリーズ『アナザーワールド』に出演してエミー賞を受賞する。1991年には映画デビューするも上手くいかなかったが、ダスティン・ホフマンと共演した『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』で注目された。その後は『ボルケーノ』でヒロインの博士役に抜擢され、『6デイズ/7ナイツ』ではハリソン・フォードの相手役という大役を掴んだ。

プライベート編集

バイセクシュアルであることを公言し、周囲の反対と無理解を乗り越えて1997年に堂々と女優エレン・デジェネレスとの交際を宣言した。その勇気ある行動には多くの共感の声が寄せられたが2000年に破局[11][12]2001年にカメラマンで男性のコリー・ラフーンと結婚した[9]。男児をもうけるも、2007年に離婚が申請され[13]2009年に成立した[14]。2007年から俳優ジェームズ・タッパーと生活を共にし、2009年に男児を出産した[15]

2022年8月5日ロサンゼルスで乗用車を運転中に住宅に突っ込む事故を起こし、病院に搬送された。広報担当者は8日、意識不明の重体だと明らかにした。米メディアが伝えた[16]。同月11日、脳死判定が下される。53歳没[17]

生前から臓器提供を望んでいた為、生命維持装置は継続されていたが、レシピエントが見つかった事により延命措置を14日午後に停止した[18][19]

主な出演作品編集

映画編集

公開年 邦題
原題
役名 備考
1992 開拓 オー!パイオニア
O Pioneers!
マリー テレビ映画
1993 ハックフィンの大冒険
The Adventures Of Huck Finn
メアリー・ジェーン・ウィルクス 日本劇場未公開
1994 ハリウッド・トラブル
I'll Do Anything
クレア
ウォール・オブ・アッティカ 史上最大の刑務所暴動
Against The Wall
シャロン テレビ映画
ガールズ・プリズン
Girl In Prison
ジェニファー テレビ映画
パパとマチルダ
A Simple Twist of Fate
クレジットなし
ミルク・マネー
Milk Money
ベティ
1995 キング・フィッシュ 大統領への挑戦
KingFish A Story Of Huey P. Long
アイリーン テレビ映画
ワイルド・サイド
Wild Side
アレックス・リー / ジョハンナ
1996 陪審員
The Juror
ジュリエット
あなたに逢いたい
Pie In The Sky
エイミー 日本劇場未公開
スリーウイメン この壁が話せたら
If These Walls Could Talk
クリスティン テレビ映画
1997 フェイク
Donnie Brasco
マギー
ボルケーノ
Volcano
エミー・バーンズ博士
ラストサマー
I Know What You Did Last Summer
メリッサ
ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
Wag The Dog
ウィニフレッド
1998 6デイズ/7ナイツ
Six Days Seven Nights
ロビン・モンロー
リターン・トゥ・パラダイス
Return To Paradise
ベス・マクブライド 日本劇場未公開
サイコ
Psycho
マリオン・クレイン
1999 奇蹟の詩 サード・ミラクル
The Third Miracle
ロクサーヌ
2000 恋と疑惑の果てに
One Kill
メアリー・ジェーン・オマリー テレビ映画
2001 私は「うつ依存症」の女
Prozac Nation
スターリング博士
2002 ジョンQ -最後の決断-
John Q
レベッカ・ペイン
2004 記憶の棘
Birth
クララ
デッドマン・コーリング
The Dead Will Tell
エミリー・パーカー テレビ映画
2008 PANDEMIC 感染惑星
Toxic Skies
テス・マーティン
2009 愛とセックスとセレブリティ
Spread
サマンサ
2010 アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!
The Other Guys
パメラ・ボードマン クレジットなし
2011 バッドトリップ! 消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張
Cedar Rapids
ジョーン 日本劇場未公開
ランパート 汚れた刑事
Rampart
キャサリン 日本劇場未公開
2012 アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方
Arthur Newman
Mina Crawley 日本劇場未公開
2013 少女生贄
Nothing Left to Fear
ウェンディ 日本劇場未公開
2016 キャットファイト
Catfight
アシュリー
2017 シールド・フォース/監獄要塞
Armed Response
ライリー
あなたの旅立ち、綴ります
The Last Word
エリザベス
2019 ベスト・オブ・エネミーズ 〜価値ある闘い〜
The Best of Enemies
メアリー・エリス
2020 The Vanished Wendy Michaelson
2021 13 Minutes Tammy
TBA Supercell Quinn Brody ポストプロダクション
死後に公開

テレビシリーズ編集

放映年 邦題
原題
役名 備考
2001 アリー my Love
Ally McBeal
メラニー・ウェスト 計7話出演
2004-2005 エバーウッド 遥かなるコロラド
Everwood
アマンダ・ヘイズ 計10話出演
2005 NIP/TUCK マイアミ整形外科医
Nip/Tuck
ニコール・モレッティ 計3話出演
2006-2008 Men in Trees マリン・フリスト 計36話出演
2009-2011 Hung/ハング
Hung
ジェシカ・ハクソン 計30話出演
2012 L.A.ブラックアウト
Blackout
デブラ・ウェステン 計3話出演
2013 セーブ・ミー
Save Me
ベス・ハーパー 計7話出演
2013-2014 マイケル・J・フォックス・ショウ
The Michael J. Fox Show
スーザン・ロドリゲス=ジョーンズ 計5話出演
2015 DIG/聖都の謎
Dig
リン・モナハン ミニシリーズ、計10話出演
2016 Aftermath カレン・コープランド 計13話出演
2017-2018 ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊
The Brave
パトリシア・キャンベル 計13話出演
2018-2019 シカゴ P.D.
Chicago P.D.
キャサリン・ブレナン 計11話出演
2022 The Idol 死後に公開

製作他編集

公開年
放映年
邦題
原題
担当 備考
2000 ウーマン ラブ ウーマン
If These Walls Could Talk 2
監督・脚本 テレビ映画
2001 ハリウッド・クライシス
On the Edge
監督・脚本 テレビ映画
2004 デッドマン・コーリング
The Dead Will Tell
出演・製作 テレビ映画

脚注編集

  1. ^ Leno, Jay (host) (30 April 1997). "Anne Heche (interview)". The Tonight Show with Jay Leno. シーズン5. Episode 78. NBC. 2022年8月8日閲覧
  2. ^ Trapunski, Charles (host) (30 October 2021). "Anne Heche talks 13 Minutes". Brief Take. Youtube. 2022年8月8日閲覧
  3. ^ [1]
  4. ^ Alex Witchel (2009年7月31日). “Anne Heche Is Playing It Normal Now”. New York Times. http://www.nytimes.com/2009/08/02/magazine/02heche-t.html?_r=1&pagewanted=all 
  5. ^ a b c Gill Pringle (2011年5月1日). “Anne Heche: 'There was no joy in my family'”. The Daily Telegraph. 2013年5月18日閲覧。
  6. ^ Nancy Heche: When the Truth Comes Out CBN.com
  7. ^ a b Anne Heche Discusses Her New Book, 'Call Me Crazy'”. CNN.com (2001年9月6日). 2013年5月18日閲覧。
  8. ^ Amy Longsdorf (1998年6月7日). “"Six Days, Seven Nights" Actress Anne Heche As Much A Survivor In Life As In Film”. The Times Leader. 2013年5月18日閲覧。
  9. ^ a b Anne Heche Biography”. Yahoo! Movies. 2008年11月1日閲覧。
  10. ^ Anne Stockwell (2001年11月6日). “The Agony and the Ecstasy of Anne Heche”. The Advocate. 2013年5月18日閲覧。
  11. ^ Wolf, Buck (2000年8月22日). “The End of Ellen DeGeneres and Anne Heche”. ABC News. 2011年9月19日閲覧。
  12. ^ “ハリウッドの同性愛カップルが破局”. シネマトゥデイ. (2000年8月28日). http://www.cinematoday.jp/page/N0000020 2013年5月18日閲覧。 
  13. ^ “アン・ヘッシュの夫が離婚を申請”. シネマトゥデイ. (2007年2月6日). http://www.cinematoday.jp/page/N0009903 2013年5月18日閲覧。 
  14. ^ “「アリーmyラブ」のアン・ヘッシュ、離婚成立”. シネマトゥデイ. (2009年3月11日). http://www.cinematoday.jp/page/N0017266 2013年5月18日閲覧。 
  15. ^ “アン・ヘッシュとジェイムズ・タッパーに男児誕生”. シネマトゥデイ. (2009年3月12日). http://www.cinematoday.jp/page/N0017274 2013年5月18日閲覧。 
  16. ^ “米女優アン・ヘッシュさん、車で住宅に突っ込む 意識不明に”. 産経新聞. (2022年8月9日). https://www.sankei.com/article/20220809-DPNXBHEERZNAFLTLLZ66J7XSSY/ 2022年8月9日閲覧。 
  17. ^ Leonard, Elizabeth (2022年8月12日). “Anne Heche, Star of 'Another World' and 'Men in Trees', Dies at 53”. People. 2022年8月12日閲覧。
  18. ^ A・ヘッシュさん死去、53歳 交通事故で脳死状態、14日に延命措置を停止と米メディア” (2022年8月15日). 2022年8月15日閲覧。
  19. ^ Wilson, Edward (2022年9月10日). “`SIX DAYS, SEVEN NIGHTS' ACTRESS HECHE” (英語). ThePsp. 2022年9月10日閲覧。

外部リンク編集