アーウィン・M・ジェイコブス

アーウィン・M・ジェイコブス(Irwin Mark Jacobs、1933年10月18日 - )は、アメリカ合衆国電気工学者である。クアルコムの共同創業者・元会長であり、ソーク研究所の理事会議長である。

アーウィン・M・ジェイコブス
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原語名Irwin M. Jacobs
生誕 (1933-10-18) 1933年10月18日(87歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ニューベッドフォード
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校コーネル大学 (Sc.B., 1956)
マサチューセッツ工科大学 (Sc.M., 1957; Sc.D., 1959)
職業工学者、実業家
著名な実績クアルコム共同創業者
純資産減少 US$ 12.3億(2015年9月)[1]
配偶者Joan Klein (m. 1954)[2]
子供4人(ゲイリー・E・ジェイコブス英語版ポール・E・ジェイコブス英語版など)
受賞

若年期と教育編集

ジェイコブスはマサチューセッツ州ニューベッドフォードユダヤ人の家庭に生まれた[3][4][5]。1956年にコーネル大学で電気工学の学士号(Sc.B.)を取得し、マサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学・計算機科学の修士号(Sc.M.)を1957年に、博士号(Sc.D.)を1959年に取得した。博士号の指導教員はエドワード・アーサーズだった。

キャリア編集

1959年から1966年までマサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学の助教授准教授、1966年から1972年までカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)でコンピュータ科学・工学の教授を務めた。1965年にジョン・ウーゼンクラフト英語版との共著でPrinciples of Communication Engineering(通信工学の原理)という教科書を出版し、現在も使用されている。USCDは、彼と妻の名前にちなんで「ジェイコブス工学スクール」を設置した[6]

1968年、ジェイコブスはアンドリュー・ビタビと共同でリンカビット英語版(Linkabit)という会社を設立し、衛星暗号化装置を開発した。この会社は1980年にM/A-COMと合併してM/A-COMリンカビットとなった[6]

1985年、ジェイコブスは、アンドリュー・ビタビらとともにクアルコム(QUALCOMM)を共同設立した。クアルコムはOmniTRACSシステムを開発した。これは、世界で最も技術的に高度な双方向移動体衛星通信および追跡システムの一つとみなされている。彼は、それ以前の時分割多元接続(TDMA)技術よりも効率的に通信帯域幅を使用するこれらのシステムを開拓した。クアルコムが開発した符号分割多元接続(CDMA)は、GSMとともに北米の次世代携帯電話の規格に採用された。2009年3月3日、ジェイコブスがクアルコムの会長を退任し、後任にその息子のポール・E・ジェイコブス英語版が指名されたことが発表された[6]

ジェイコブスは全米技術アカデミーの会員、IEEEフェローである[6]。また、シンクタンク・インターアメリカン・ダイアログ英語版のメンバーである[7]ソーク研究所の議長、イスラエル工科大学の国際諮問委員会委員、北京の清華大学経済経営学院の諮問委員、ロサンゼルスの太平洋国際政策評議会英語版の理事も務めている[8]

賞と栄誉編集

 
2014年、台湾の国立清華大学の名誉工学博士号授与式にて

私生活編集

1954年、ジェイコブスは、ニューヨーク市出身の栄養士でありコーネル大学の卒業生のジョーン・クラインと結婚した[20]。彼らはカリフォルニア州ラホヤに在住し、4人の息子がいる[1]。三男のポール・E・ジェイコブス英語版(1962 - )は、2009年3月3日にアーウィンの後を継いでクアルコムのCEOに就任し、2014年3月4日に退任した。四男のジェフ・ジェイコブス(1966 - )はクアルコムの最高マーケティング責任者を務めていた。次男のハル・ジェイコブス(1960 - )は、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の共同プロデューサーを務めている。長男のゲイリー・E・ジェイコブス英語版(1957 - )は、私立高校を設立し理事長を務めている。

趣味は芸術、読書、ジョギング、家族での外出などである。

脚注編集

  1. ^ a b Forbes The World's Billionaires: Irwin Jacobs March 2013
  2. ^ http://www.utsandiego.com/uniontrib/20050626/news_1n26jacobs.html
  3. ^ Berkman, Jacob (2011年9月2日). “Jews take 5 of top 6 spots in annual list of top US givers”. Jerusalem Post. http://www.jpost.com/JewishWorld/JewishNews/Article.aspx?id=207507 
  4. ^ Jewish Philanthropy 2.0” (2011年2月23日). 2020年5月9日閲覧。
  5. ^ Jewish Telegraph Agency: "Among America’s Mega- Donors, Many Jews, but Few Gifts to Jews" February 24, 2004
  6. ^ a b c d e f g Irwin M. Jacobs Bio. IEEE Global History Network, accessed December 30, 2010.
  7. ^ Inter-American Dialogue | Irwin Jacobs”. www.thedialogue.org. 2017年4月12日閲覧。
  8. ^ Irwin M Jacobs Trustee Bio. University of California, San Diego Foundation, accessed December 30, 2010.
  9. ^ [1], National Medal of Technology – 1994 Recipients.
  10. ^ IEEE/RSE Wolfson James Clerk Maxwell Award Recipients”. IEEE. 2011年10月4日閲覧。
  11. ^ Irwin Jacobs and Jack Wolf Win 2011 Marconi Prize, Known as the Nobel of Information Technology”. jacobsschool.ucsd.edu. 2020年5月9日閲覧。
  12. ^ Freeman, Mike (2013年6月11日). “Qualcomm founder Jacobs gets IEEE award”. San Diego Union Tribune. http://www.utsandiego.com/news/2013/jun/10/Engineering-group-honors-Qualcomm-founder/ 2013年8月20日閲覧。 
  13. ^ Distinguished Honor Chair Professor of National Tsing Hua University, Hsin Chu, TAIWAN”. 2020年5月9日閲覧。
  14. ^ A Mesmerizing and Intellectually Stimulating Visit of a Giant: Qualcomm Founder Irwin Jacobs Visit to National Tsing Hua University”. 2020年5月9日閲覧。
  15. ^ Honorary Degree of Doctor of Engineering for Irwin Mark Jacobs by National Tsing Hua University, TAIWAN, 2014”. 2020年5月9日閲覧。
  16. ^ Irwin Jacobs 2014 Fellow”. 2015年1月5日閲覧。
  17. ^ Qualcomm and Its Founders Recognized for Historic Electronics Milestone”. IEEE (2017年11月8日). 2017年11月9日閲覧。
  18. ^ Honorary graduates for 2019 announced”. University of York. 2020年5月9日閲覧。
  19. ^ The Mountbatten Medallists”. 2020年5月9日閲覧。
  20. ^ Cornell University Alumni Affairs and Development: Visiting Fellow Profile Irwin & Joan Jacobs retrieved March 21, 2013

外部リンク編集