アーネスト・ダウスン

英国の詩人

アーネスト・ダウスン(Ernest Christopher Dowson, 1867年8月2日 - 1900年2月23日)は、英国のデカダン派詩人

略歴 編集

ロンドンに近いケントのリー生まれ。1888年にオックスフォード大学を中退しフランスに遊んだ。ウォルター・ペイターの影響を受け、詩や小説を書き、イェイツの属する「ライマーズ・クラブ」で詩人たちと交わり、文芸誌「イエローブック」や「サボイ」に積極的に寄稿[1]。ポーランド人の飲食店の娘アデライード・ポルテノウィッチに恋して肺を病み、詩集を彼女に献呈したが失恋。また、失恋に先立ち1894年に父親が、翌年に母親が自殺しており、悲劇に打ちのめされたダウスンは酒に溺れ、身体は病魔に蝕まれ32歳で夭折した[1][2]

作品集(日本語訳) 編集

  • 『悲恋』平井程一春陽堂文庫 1937年
  • 『ブリタニに咲くりんごの花』岡田幸一・坂本和男・来住正三訳 英宝社「英米名作ライブラリー」 1961年
  • 『ダウスン詩集』大島幹生訳 現代詩工房 1967年
  • 『ディレムマ その他 アーネスト・ダウスン短篇全集』平井呈一訳 思潮社 1972年
  • 『今やわれ心やさしきシナラの下に在りし日のわれにはあらず』アアネスト・ダウスン 矢野峰人訳 人間の星社 1977年
  • 『アーネスト・ダウスン作品集』南條竹則編訳 岩波文庫 2007年

伝記 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 『百年文庫13 響』ポプラ社、2010年10月12日、185-186頁。ISBN 978-4-591-11895-5OCLC 743337278 
  2. ^ 『英米文学辞典』第三版、研究社