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アームズラリー』(ARMS RALLY)とは、2007年にテレビ東京ファイテンション☆デパート内で放送された短編Flashアニメーション作品。各話6分、全11話。制作は弥栄堂

概要編集

タクラマカン砂漠奥地にある「ブラウ油田」の所有権を巡って開催された長距離武装自動車レース「アームズラリー」に参加したチームムラクモの日常や他チームとのバトル、他のレース参加者や開催地である"大陸"に住む人々との交流や対立などを描く冒険活劇。

世界観は弥栄堂がこれまでに制作した一連の短編アニメシリーズ『甲鉄傳紀』と同一のレトロフューチャーであり、同シリーズに登場する装脚戦車や戦闘飛行船などのメカニックがゲスト的に出演している。

登場キャラクター編集

登場メカニック編集

作中世界では20世紀半ばに石油が枯渇しているため、乗り物などの動力源は木炭を用いる代燃炉が一般的になっている。なお、下で記述するもの以外にも、名称不明のメカニックが多数登場している。

ムラクモ
チームムラクモが使用する装輪装甲車。隅宮川瓦斯電氣が開発・製造した國防軍(國土防衛軍)の警備用装甲車「三式装甲自動車乙型」を改造したもので、過酷なアームズラリーの行程もあって故障回数は多い。乗員は3名。動力は隅宮川製の105馬力発動機で、車体後部に甲號代燃炉(國策代燃炉「おおすみ」の軍用型)を接続している。武装は旋回砲塔に装備された歩兵砲重機関銃が1門ずつ。
第9話にて国府軍の要塞都市で改造が行われ、車体各所に増加装甲が追加装備され、武装が速射可能なドナウメタル社製ゲルリッヒ砲1門に換装された。
形状は実在したヴィッカース・クロスレイ装甲車をモデルとしている[1]
フレ・イメラ
アイヌモシリ民主共和国(社会主義国家として独立した北海道)代表「チームフレ・イメラ」が使用する装甲車。名称は「赤い雷」を意味する。特注された最新型の車両であり、射撃精度も高い。乗員は2名から3名であり、武装は長砲身の速射砲1門を旋回砲塔に装備。なお、搭載されている照準器の表示は第二次大戦時のドイツ軍戦車のものに酷似している。
クルセイダー
連合王国代表「チームクルセイダー」が使用する装甲車。重装甲だが鈍足であり、目立った武装も有していない。度々攻撃を受けて小破もしくは中破しているが、その度に修復・復活しており、アームズラリー随一と言われる生存性を誇っている。乗員は3名。
ライトニングバッファロー
アームズラリーに参加した装甲車のうちの一両だが、所属国家は不明。高い速度性能を誇るが、その反面武装は旋回機銃1門と乏しい。なお、車体の形状は実在するバブルカーFMR・Tg500英語版に、操縦席および旋回機銃座の形状は実在する雷撃機TBF アベンジャーのものに類似している。
カポニエールの装甲車(仮称)
ロシア代表「チームカポニエール」が使用する装甲車。作中では名称は登場しない。大口径の低圧滑腔砲1門と機関銃2丁という重武装を誇る。コース中の谷の前に陣取り、その火力によって谷へと向かってくる他チームの装甲車を撃破するという戦術を用いていた。乗員は2名。
BRDM十八型裝脚偵察車
作中世界で広く使用されている「装脚車両」(「起重脚」を用いて歩行を行う小型車両)の一種。蘇同盟によって開発された二足歩行の偵察用車両で、蘇同盟陣営を始めとする各国で広く使用されている。作中にはアイヌモシリ民主共和国が使用する車両が登場した。武装はKPV十四.五粍車載重機關銃ゴリノフ四十三年式七.六二粍重機關銃を車体上部の旋回砲塔(BTR装甲車のものの流用)に備えている。
元は『甲鉄傳紀』の一編「装脚戦車の憂鬱」に登場したメカである。
カグヤマ
チームムラクモの支援用飛行船で、弾薬やラムネなどの補給物資の調達が主任務。原型となったのは國防軍の「九七式巡航飛行船」である(作中世界では飛行船が空の主力兵器となっている)。複葉の主翼を有する一種のハイブリッド飛行船で、動力としてゴンドラの先端部と両翼に星型7気筒エンジンを計3基装備。また、自衛用の武装として重機関銃4丁を有する。作中で確認できる乗員は4名。
Tu-162戦闘飛行船
チームフレ・イメラの支援用飛行船。ツポレフ製。元は蘇同盟陣営の標準型戦闘飛行船であり、地上攻撃や敵飛行船との戦闘などの多種多様な任務をこなす。武装として八十五粍榴弾砲1門、四十五粍速射砲4門を旋回砲塔に納めて装備するほか、地上爆撃用の爆弾倉も有している。また、アームズラリーに参加したアイヌモシリ民主共和国の機体は、ろ式閃光弾を懸下することも可能。
元は『甲鉄傳紀』の一編「通勤大戦争」に登場したメカである。
Yak-56巡航飛行船
チームカポニエールの支援用飛行船。ヤコブレフ製。元は蘇同盟側陣営で広く用いられている小型汎用飛行船で、偵察や哨戒、船団護衛などに使用される。カグヤマと同様に複葉の主翼を有し、戦闘用飛行機と空中戦を行えるほどに良好な運動性を持つ。武装は五十七粍榴弾砲2門、十四粍半機関砲3門。
Tu-162と同様に、元は『甲鉄傳紀』の一編「通勤大戦争」に登場したメカである。
ろ式閃光弾
アイヌモシリ民主共和国で研究が進められていた新型爆弾。名称は「閃光弾」とされているが、一発で無人島や街を消滅させられる威力を持つ一種の大量破壊兵器である。なお、サイズは大きく異なるが、外見は九七式手榴弾に酷似している。

スタッフ編集

  • 原作・監督・メカ・美術設定:塚原重義
  • 脚本:浦沢義雄、塚原重義
  • キャラクター原案:関修一
  • キャラクター設定:本間美冴、堤心平、塚原重義
  • 音楽:アカツキチョータ
  • 効果音:吉村広幸
  • 録音:渋江博之
  • 3DCG:ヨモギダ
  • 背景:佐々木このみ
  • 作画:堤心平、本間美冴、三田潤、熊田幸、杉本研太郎、山脇光太郎

各話リスト編集

話数 サブタイトル
第1話 熱砂大横断
第2話 突破大作戦
第3話 叢雲夜曲
第4話 馬鹿が熱砂にやって來る
第5話 大脱出
第6話 近すぎた橋
第7話 熱砂眞空地帯
第8話 燃ゆる要塞都市
第9話 続燃ゆる要塞都市
第10話 閣下のいちばん長い日
第11話 大陸行進曲

脚注編集

  1. ^ 2015年12月9日の発言 - 塚原重義 / 弥栄堂の公式Twitterアカウント。

関連項目編集

外部リンク編集