イキシオリリオン科(イキシオリリオンか、学名Ixioliriaceae)は、単子葉植物Ixiolirion 1のみからなる小さな属。かつてはヒガンバナ科に含まれたため、の1つにもされたが、遺伝子レベルでの解析に依る、APG植物分類体系ではキジカクシ目に属す単型の科とされた。

イキシオリリオン科
Ixiolirion tataricum var. tataricum
分類APG植物分類体系
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperm
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: イキシオリリオン科 Ixioliriaceae
学名
Ixioliriaceae Nakai [1]
タイプ属
Ixiolirion Fisch. ex Herb.
和名
イキシオリリオン科

中央アジアに4種 1変種 が自生する小さな属である。耐寒性の秋植え球根で、根元から出るは非常に細く、は4月から5月に咲き、濃い青紫の散形花序で、細い花弁は外に反り返り、属名の様に、ユリの花を小さくした花である。国内でも球根が売られており、花壇鉢植え切り花に利用されている。日本国内では殆どがイキシオリリオン・タタリクム (Ixiolirion tataricum (Pall.) Schult. et Schult. f., 1829) が普及したが、耐暑性が劣るので衰退し始めている。これは耐寒性の秋植え球根で、根元から出る葉は非常に細く、アヤメ科イキシア属 (Ixia) の様に細く外観が似ているため、同時に花はユリのようであることから、造語でイキシオリリオン (Ixiolirion) と名付けられた。

最新の種一覧 編集

最近、遺伝子レベルでの分類により、APG植物分類体系を使用して以下の4種1変種に集約された。

  • イキシオリリオン・フェルガニクム Ixiolirion ferganicum Kovalevsk. et Vved., 1961
  • イキシオリリオン・カラテギヌム Ixiolirion karateginum Lipsky, 1900
  • イキシオリリオン・ソンガリクム Ixiolirion songaricum P.Yan, 1996
  • イキシオリリオン・タタリクム Ixiolirion tataricum (Pall.) Schult. et Schult.f. in J.J.Roemer et J.A.Schultes, 1829(syn : Ixiolirion montanum (Labill.) Schult. et Schult. f., 1829、syn : Ixiolirion pallasii Fisch. et C.A.Mey. ex Ledeb., 1852)
    • イキシオリリオン・タタリクム 変種 イクシオリリオイデスIxiolirion tataricum (Pall.) Schult. et Schult.f. in J.J.Roemer et J.A.Schultes var. ixiolirioides (Regel) X.H.Qian, 1984

脚注 編集

  1. ^ Ixioliriaceae Tropicos

参考・出典 編集

外部リンク 編集