イタリアントマト

株式会社イタリアントマト: Italian Tomato Co., Ltd.)は、イタリア料理を主に全国にレストランカフェフランチャイズ事業を行う株式会社1980年代以降「イタトマ」の愛称で呼ばれる。

株式会社イタリアントマト
Italian Tomato Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
140-0002
東京都品川区東品川四丁目12番4号
品川シーサイドフォレストオーバルガーデン2階
北緯35度36分35.9秒 東経139度44分54.7秒 / 北緯35.609972度 東経139.748528度 / 35.609972; 139.748528座標: 北緯35度36分35.9秒 東経139度44分54.7秒 / 北緯35.609972度 東経139.748528度 / 35.609972; 139.748528
設立 1987年4月
(1978年創業)
業種 小売業
法人番号 9010701024156 ウィキデータを編集
事業内容 飲食店の経営及びフランチャイズ事業、洋菓子の製造及び販売、並びに製造指導
代表者 代表取締役社長 小澤信宏
資本金 1億円
純利益 465万1000円
(2022年02月28日時点)[1]
総資産 16億5660万9000円
(2022年02月28日時点)[1]
従業員数 133名
決算期 2月末日
主要株主 キーコーヒー株式会社 58.63%
株式会社バンダイナムコホールディングス 30.6%
外部リンク www.italiantomato.co.jp
テンプレートを表示

概要編集

1978年に株式会社ワールドグローリーが「イタリアントマト」を創業[2]。同年6月に国鉄八王子駅前に1号店をオープンした[2]1981年にはフランチャイズ展開を開始[3]1984年の時点で商標権は丸紅テックスが有しており[4]プラチナ万年筆が丸紅テックスとライセンス契約を結び、イタリアントマトのシンボルマークであるハート形の赤いトマトを入れた文具用品を販売していた[4]

1986年1月ナムコがワールドグローリーのイタリアントマト事業を買収[5]1987年4月に法人化した[6]

ナムコとバンダイ経営統合により、持株の一部(10万7000株、発行済み株式総数26.6%)をキーコーヒーに売却した。そのため、キーコーヒーの連結子会社かつバンダイナムコホールディングス持分法適用会社となっている。

ナムコ時代は、ナムコの中間期決算の株主優待としてイタリアントマトの商品券が送られたこともあった。また、二子玉川に期間限定で開業していたテーマパークナムコ・ワンダーエッグ」の正面入口横にも店舗を構えていた。

店名は「イタリアン」であるが、アメリカ式のボリュームのある大きなケーキが人気を博して若い女性を中心に流行し、1980年代には一世を風靡した。フードメニューはパスタが中心である。

2000年代から2010年代にかけては、廉価なカフェチェーンとの競合が激化し、国内では約100店舗ほどが姿を消した。2018年時点では国内218店、海外44店の計262店となっている[7]

ケーキは自社製造で、東京工場は八王子市七国みなみ野シティ(八王子ニュータウン)内にある。2015年11月には工場直売店「東京工場グランデ」がオープンした[8][9]

沿革編集

  • 1978年6月 - ワールドグローリーが「イタリアントマト」創業。国鉄八王子駅前に1号店オープン[2]
  • 1986年1月 - ナムコがワールドグローリーから「イタリアントマト」買収[5]
  • 1987年4月1日 - 株式会社イタリアントマトとして現法人設立[6]
  • 1995年6月 - キーコーヒー株式会社と「イタリアン・トマト カフェ ジュニア」の共同展開を開始。
  • 2005年4月15日 - キーコーヒー株式会社が過半数の株式を取得し、同社の連結子会社となる。

業態編集

  • イタリアン・トマトCafe Jr. - 主力のカフェ事業。ケーキ、パスタ、ドリンクを提供
  • イタリアン・トマト ケーキショップ - ケーキテイクアウト専門店
  • Fari beaurre(ファリ・ブゥール)- タルト・キッシュの店
  • イタリアン食堂 IL VIGORE(イル・ヴィゴーレ)
  • Caffe Superiore(カフェ・スペリオーレ)- 窯焼きピッツァ・パスタの店
  • 和茶房 鎌倉 さくら夢見屋 - 和カフェ・和スイーツ
  • 自家焙煎珈琲 蔵味(くらみ)
  • シモキタザワテラス PANES HOUSE - サンドイッチとワインビストロ

過去の業態編集

  • イタリアン・トマト - カジュアルレストラン、ケーキショップ。かつての主力事業
  • イタリアン・トマトCafe Jr.plus
  • イタリアン・トマトCafe Jr.Bakery - ベーカリーカフェ
  • チップス - 1984年よりナムコが運営していたファミリーレストラン[6]。イタリアントマト法人化と同時に同社に事業を移管[6]。移管時点で千葉県大阪府吹田市に店舗を構えていた[6]

ナムコのゲーム内広告編集

かつて旧ナムコの子会社だったことから、ゲーム作品にイタリアントマトのロゴ(いわゆるゲーム内広告)などが登場することがあった。

  • プロ野球ワールドスタジアム(アーケード版) - 試合終了後に出てくる日刊ナムコスポーツにイタリアントマトの広告が掲載。
  • リッジレーサー - ゲーム内のコースのそばにイタリアントマトが存在。
  • ファミスタ64 - 球場の広告
  • カイの冒険 - スペシャルステージにおけるサブキャラクター「イシター」の雑談メッセージの中に会社の名前が登場する。
  • マッピーランド - セブンスアベニューに登場する。敵を倒す能力は無いが、ご先祖様を除く敵が気絶状態となるため実質的に一定時間無敵状態となる。ワールドを問わず位置は常に固定で1回のみ使用可能。
  • ワギャンランドシリーズ - ボス戦や対戦プレイのミニゲームでしりとりがあり、トマトの絵の裏読みの中にイタリアントマトがある。
  • ファミスタ64などに、登録名「イタトマ」でナムコスターズの選手として登場する。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b 株式会社イタリアントマト 第49期決算公告
  2. ^ a b c 「すご~い会社 もうかるビジネス ワールドグローリー(1) 女心をつかんだトマト」『毎日新聞』、1983年2月3日、8面。
  3. ^ ナムコがイタリアントマトを買収、運営 第5次産業拡充で飲食部門も」『ゲームマシン』(PDF)、第278号アミューズメント通信社、1986年2月15日、3面。2022年6月14日閲覧。
  4. ^ a b 「イタリアントマト商標権、プラチナが契約――文具製品で女子大生向けに。」『日経産業新聞』、1984年12月12日、14面。
  5. ^ a b 「ナムコ、「イタリアン・トマト」買収――外食事業を経営の柱に。」『日経流通新聞』、1986年1月20日、9面。
  6. ^ a b c d e 「ナムコの外食部門、子会社に統合、出店攻勢――繁華街・郊外の両面作戦。」『日経流通新聞』、1987年4月2日、18面。
  7. ^ 「イタリアントマト」、10年で100店舗以上を閉鎖”. 東京商工リサーチ (2018年8月16日). 2018年8月16日閲覧。
  8. ^ お得な工場直売店「イタリアントマト」がオープン!@八王子みなみ野”. リビング多摩Web. サンケイリビング新聞社 (2015年2月13日). 2021年3月8日閲覧。
  9. ^ イタリアントマトのケーキが最大50%引き?!”. 八王子ジャーニー. 株式会社アットサポート (2020年9月24日). 2021年3月8日閲覧。

外部リンク編集