イラン標準時

イランで使用されている協定世界時を3時間30分進めた(UTC+3:30)標準時

イラン標準時(イランひょうじゅんじ、ペルシア語: ساعت رسمی ایران‎)はイランで使用されている協定世界時を3時間30分進めた(UTC+3:30標準時である。イラン標準時は東経52.5度の子午線を基準としている。

中東の標準時
    UTC+2 東ヨーロッパ時間
    UTC+2


UTC+3
東ヨーロッパ時間 /
イスラエル標準時
東ヨーロッパ夏時間 /
イスラエル夏時間英語版
    UTC+3 アラビア標準時
極東ヨーロッパ時間
    UTC+3:30 イラン標準時
    UTC+4 湾岸標準時
の地域は標準時を採用している。
の地域は夏時間を採用している。

2005年から2008年の期間はマフムード・アフマディーネジャード大統領(当時)の決定により夏時間を実施しなかった[1][2]。夏時間は2008年3月21日に再開され、2022年9月21日に廃止された[3]

夏時間 編集

夏時間は、イラン暦のファルヴァルディーン月1日深夜~2日未明(グレゴリオ暦3月22日頃)に始まり、シャフリーヴァル月30日深夜~31日未明(グレゴリオ暦9月22日頃)に終わる。

夏時間を導入している多くの国では夏時間の開始日・終了日は曜日で決まっているが、イランでは日付で決まっているため、夏時間の開始日・終了日の曜日は当然ながら毎年異なっていた。

開始 終了
2019年 3月22日金曜日 00:00(IRST) 9月22日日曜日 00:00(IRDT)
2020年 3月21日土曜日 00:00(IRST) 9月21日月曜日 00:00(IRDT)
2021年 3月22日月曜日 00:00(IRST) 9月22日水曜日 00:00(IRDT)
2022年 3月22日火曜日 00:00(IRST) 9月22日木曜日 00:00(IRDT)

標準時の変遷 編集

使用期間 協定世界時との差 標準時の名称
1800年 – 1946年 UTC+3:25:44 イラン標準時(IRST)
1947年 – 1977年 UTC+3:30 イラン標準時(IRST)
1977年 – 1979年 UTC+4
UTC+5
イラン標準時(IRST)
イラン夏時間(IRDT)
1979年 – 1980年 UTC+3:30
UTC+4:30
イラン標準時(IRST)
イラン夏時間(IRDT)
1981年 – 1990年 UTC+3:30 イラン標準時(IRST)
1991年 – 2005年 UTC+3:30
UTC+4:30
イラン標準時(IRST)
イラン夏時間(IRDT)
2006年 – 2007年 UTC+3:30 イラン標準時(IRST)
2008年 – 2022年 UTC+3:30
UTC+4:30
イラン標準時(IRST)
イラン夏時間(IRDT)
2022年 – 現在 UTC+3:30 イラン標準時(IRST)

IANA time zone database 編集

tz databasezone.tab英語版には、イランの標準時が1つ含まれている。

国コード 座標 TZ 注釈 協定世界時との差 夏時間 備考
IR +3540+05126 Asia/Tehran英語版 +03:30 +04:30

脚注 編集

  1. ^ Iran will not observe DST”. Presstv.ir (2007年3月20日). 2017年5月19日閲覧。
  2. ^ Time zone and daylight saving time for Iran – Tehran between 2010 and 2019”. Timeanddate.com. 2017年5月19日閲覧。
  3. ^ Daylight Saving Time Ends In Iran”. LIT Team. 2022年9月29日閲覧。