インティ・ライミ

クスコサクサイワマン遺跡のインティ・ライミ
Inti Raymi, 2005年、クスコワカイパタのインティ・ライミ
サラサカ近郊にて、インティ・ライミの儀式。背後にチンボラソが見える。

インティ・ライミ (ケチュア語:Inti Raymi、『太陽の祭』の意)[1]は、インカ帝国の宗教的儀式で、インティ神を記念する。

インティは、インカの宗教でもっとも崇拝された神の一人である。

インティ・ライミは、冬至に関わる儀式である。冬至とは、日の出から日没までの間が最も短い一日のことで、インカの元旦に当たる。赤道より南の領域では、グレゴリオ暦の6月と7月が冬になる。

インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガによれば、インティ・ライミはクスコで実施される4つの祝賀のうち最も重要なものであった。 式典はワカイパタ広場か町の中心で行われた。

ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガによると、サパ・インカパチャクテクが、南半球アンデス山脈での新年を祝うために、インティ・ライミを設定したという。式典は、インカの起源神話を暗示しているともいう。

多彩な舞踊や行列が9日間続き、パチャママ神への感謝の供物として動物が捧げられ、収穫期が満ち足りたものとなることを願う。

最初のインティ・ライミは1412年に行われた。インカ皇帝による最後のインティ・ライミは1535年で、それ以降はスペイン人征服者とカトリック教会によって禁止令が出された。

1944年、ファウスティノ・エスピノーザ・ナヴァロケチュア族の俳優らが、インティ・ライミの歴史の再建を指揮した。再建初回は、主にインカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガの年代記に基づき、宗教的儀式のみにとどまっていた。

1944年からインティ・ライミの劇場上演は、かつての開催地だったクスコ中心部から2km離れたサクサイワマンで、毎年6月24日に行われ、内外からの観光客を何千人も集めている。

インティ・ライミの祝祭は、現在もアンデス山脈のいたるところで行われている。音楽、華やかな衣装、有名なアヤ・ウマ(悪魔の頭)の仮面に溢れ、食べ物を分け合う。

しかしアンデスの多くの地域では、インティ・ライミが、西洋における洗礼者ヨハネ聖名祝日と結び付けられるようになっている。この日は、北半球の夏至祭(6月21日、northern solstice)の後日に当たる。

参照項目編集

脚注編集

  1. ^ 『雨季の夏が来る... クスコは集まってきたインディオであふれている。太陽を称える祭インティラミの季節だからだ。インディオたちは信じている、太陽神が降臨して彼らと共にあると。』 – ヴィクター・W・フォン=ハーゲン著『太陽の道-インカ王道の秘密』より。出版社: 朋文堂 (1958)、ASIN: B000JATLZ6

外部リンク編集