インラインホッケーInline hockey)は、ホッケー競技のひとつ。インラインスケートを履き、スティックでパックを相手ゴールに入れると得点になるローラースポーツ。氷上ではなく、乾いた路面でインラインスケートを履いておこなうアイスホッケーと理解して問題ない。

インラインホッケー

アメリカではローラーホッケーと言うと、一般的にインラインホッケーの事を指す。

概略 編集

インラインホッケーの国際競技連盟としてはワールドスケート国際アイスホッケー連盟が存在し、それぞれルールを定めている。インラインホッケーは国際オリンピック委員会後援ワールドゲームズ正式種目だがこれはワールドスケートのものである。国際アイスホッケー連盟は2018年から2020年まで世界選手権大会を開催していない。

アイスホッケーと似た感覚でプレーが出来る為、スケートリンクが充実していない地域でアイスホッケーの代わりに普及されたり、夏期のアイスホッケーのトレーニングとしてプレーされることがある。アイスホッケー、インラインホッケー双方をプレーする選手も多い[1]

北米では一定の人気を集めており、いくつかのプロインラインホッケーリーグが存在している。[2]

日本においては、まだまだマイナースポーツではあるが、第11回全日本選手権大会(2008年度)等も行われている。関東学生インラインホッケー選手権大会(インカレ)も開催されている。参加大学は、日本体育大学筑波大学青山学院大学など。

競技概要 編集

競技場:インラインホッケーリンク 人数:ゴールキーパー1人、プレイヤー4人

国際的なルールが二つ存在し、またリーグや地域によっては国際的なルールとは異なったルールで試合を行う(パックではなくボールを使用する等)等、国際的に統一されたルールは存在しない。

用具 編集

プレイヤーが着用するヘルメット、グローブ、エルボーガード、ショルダーガード、レッグガード、スティックはインラインホッケー向きに最適化されたものもあるが、基本的にはアイスホッケーで使われるものと同じものである。

パンツはアイスホッケーと異なる。アイスホッケーのパンツは腰から太股(膝上)の部分までを覆うプロテクターと一体化したものだが、インラインホッケーのパンツはプロテクターは着いておらず、腰~太股の部分を防御するガードルとレッグガードを着用した上から着用する、長ズボンのようなものである。

ゴールキーパー(ゴーリー)の防具も同様にアイスホッケーと同じものを使用する。

スケートはアイスホッケーのスケートのブーツにローラーを固定するシャシーが着いている。シャシーとローラーは条件に合わせて組み替えることが可能である。アイスホッケーのスケートと同様にゴールキーパーは専用のスケートを使用する。アイスホッケーのスケートからブレード部分を外しインラインスケート用のシャシーをつけインラインスケートとする事も可能である。

インラインホッケーでは円盤状のパックを使用する。アイスホッケーのパックは陸上ではスムーズに滑らないのでインラインホッケー専用のパックが使用される。アマチュアなどではボールが使用されることもある。

脚注 編集

  1. ^ 例えば、インラインホッケーの日本代表にはアイスホッケーの日本リーグやアジアリーグに在籍していた元プロ選手が多く選ばれている。
  2. ^ North American Roller Hockey League(NARH)やProfessional Inline Hockey Association(PIHA)等。

関連項目 編集

外部リンク 編集