ウィドウ・メーカー

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ウィドウ・メーカー: widow maker, widowmaker)は、英語で「寡婦 (widow) を作るもの」を意味する。

医療分野では心臓の主冠状動脈狭窄の俗称ともされている。心臓の高度に狭窄した左主冠動脈あるいは左冠動脈前下行枝英語版は予兆なく致命的心臓発作を起こすため、このように呼ばれる。

以下の事柄に対しても用いられることがあり、日本語には「後家作り」、「未亡人製造機」などと直訳される。

車両および兵器 編集

構造的・運用的欠陥に関わらず死亡事故率が高いとの評判がある車両、特に軍用機、もしくは敵に使用されると被害が出る銃火器をあだ名で「ウィドウ・メーカー」と呼ぶことがある。

  • B-24 リベレーター - 大型爆撃機。特にヨーロッパ戦線において。
  • B-26 マローダー - 中型爆撃機
  • F-104 スターファイター - ロッキード製の迎撃戦闘機戦闘爆撃機
  • F3H デーモン - 艦上戦闘機
  • F7U カットラス - チャンス・ヴォート製の艦上戦闘機。高速性能を重視して無尾翼形式を採用したが、そもそも艦上戦闘機に無尾翼形式は不向きであった上、それに由来する視界不良もあって離着艦の際に事故が多発した。結局、本機の反省に基づいて開発されたF-8 クルセイダーの登場に伴い、配備開始から僅か3年で実戦部隊より退役した。
  • AV-8B ハリアー II - V/STOL対地攻撃機
  • V-22 オスプレイ - ティルトローター方式のV/STOL輸送機、試験飛行で墜落事故が多発したことから[1]
  • AR-18、AR-180 - アーマライト製のライフル。アイルランド共和軍などの準軍事組織、テロ組織の手に渡り使用された。長年、多くの殺害者を出したことから、アイルランド共和軍の象徴となった。
  • K-19、ソ連658型原子力潜水艦。製造時から多数の事故に見舞われた。冷却水漏れによる炉心事故から「ヒロシマ」と呼ばれたこともあった。

題名に使われている作品 編集

音楽 編集

架空のキャラクター 編集

その他 編集

脚注 編集

  1. ^ 【特集】垂直離着陸機オスプレイ”. 時事通信 (2012年6月11日). 2023年6月1日閲覧。