ウィラーヤ
ウィラーヤ(アラビア語: ولاية wilāyah、マレー語: wilayah、スワヒリ語: wilaya)とは、主としてアラブ世界で用いられる行政区画の単位である。
言語によってヴェラーヤト(ペルシア語: ولایت velâyat、パシュトー語: ولايت velāyat)、ヴィライェト(トルコ語: vilayet、オスマントルコ語: ولايت vilayet)、ヴィロヤティ(ウズベク語: viloyati / вилояти、タジク語: viloyati / вилояти)、ベラヤト[1](トルクメン語: welaýat / велаят)、ヴィライティ(ウイグル語: ۋىلايىتى / vilayiti / wilayiti / вилайити)などと訛るが、いずれもウィラーヤと同語源である。
使用地域編集
アラブ世界編集
イラクの地方行政区画はムハーファザであるが、ウィラーヤと訳される事もある。
サブサハラ編集
東アジア編集
東南アジア編集
インドネシア語でウィラーヤは行政区画を表す単語ではあるものの、使用されてはいない。
中央アジア編集
過去の国家編集
イスラム帝国下では独立した自治体として見做されていた。また、オスマン帝国でも1864年以降ヴィライェト(トルコ語: Vilayeti)が使われた。
その他編集
イランでは非公式ながら利用されている。1979年の革命後のイランで公式にこの語が使われているのは、ホメイニー師が提唱して革命後にイランの体制として確立された「イスラーム法学者による統治」という政治理念ヴェラーヤテ・ファギーフ(ペルシア語: ولایت فقیه velâyat-e faqîh)としてである。
また、アラビア語ではアメリカ合衆国の州をウィラーヤと訳す。