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ウィリアムズ・FW15C(Williams FW15C)は、ウィリアムズ1993年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。デザイナーはパトリック・ヘッドエイドリアン・ニューウェイのコンビで設計した。

ウィリアムズ・FW15C
Williams FW15C front-right Donington Grand Prix Collection.jpg
カテゴリー F1
コンストラクター ウィリアムズ
デザイナー パトリック・ヘッド(テクニカルディレクター)
エイドリアン・ニューウェイ(チーフデザイナー)
先代 ウィリアムズ・FW14B
後継 ウィリアムズ・FW16
主要諸元[1]
シャシー カーボンファイバー アラミド モノコック
サスペンション(前) プッシュロッド, ウィリアムズ製ハイドロニューマチック・アクティブサスペンション
サスペンション(後) プッシュロッド, ウィリアムズ製ハイドロニューマチック・アクティブサスペンション
エンジン ルノー RS5, 3493cc, 67度 V10, NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ウィリアムズ製 6速 セミAT
燃料 エルフ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム キヤノン ウィリアムズ ルノー
ドライバー 0. イギリスの旗 デイモン・ヒル
2. フランスの旗 アラン・プロスト
コンストラクターズ
タイトル
1 (1993年)
ドライバーズタイトル 1 (1993年 - アラン・プロスト)
初戦 1993年南アフリカグランプリ
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
16 10 15 10
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目次

概要編集

元々は1992年シーズンの第04戦スペインGPFW14Bの後継モデル「ウィリアムズ・FW15」を投入予定だったものを翌シーズンに持ち越されたマシンである。レギュレーション改訂でトレッドやリアタイヤのサイズが縮小され、エンジン搭載方法を変更したことから「FW15C」と改名された[2]

車体のデザインはFW14の基本コンセプトに沿いながら、アクティブサスペンションにも改良が加えられ、距離センサーからサーキットのどこを走っているかを検知し、ピッチやライドハイト(車高)を全てコントロールしていた[2]。ホイールロックが発生すると距離センサーが正確な値を計測できなくなるため、ABSを搭載し、1993年シーズン用にモディファイを施した。ハイテクがふんだんに装備されたマシンという事もあって、一部のマスコミからは「実物大ラジコンカー」と言われた逸話がある。

チームは無段変速トランスミッション (CVT) のテストも行っていたが、あまりにも速かったため翌年からハイテク禁止のレギュレーションが設けられお蔵入りとなった[3]

1993年シーズン編集

ドライバーは1年休養していたアラン・プロストと、昨シーズンブラバムからF1デビューを果たし、ウィリアムズのテストドライバーを担当していたデイモン・ヒルを起用した。

ボディとリアウィングには1993年のサブスポンサーとして関わったSEGAのロゴとセガ自社のマスコットキャラクターソニック・ザ・ヘッジホッグが描かれていた。

プロストは開幕戦から7戦連続を含む13回ポールポジション獲得、決勝レースではクラッチの扱いに苦慮して何度かエンジンストールを演じて順位を大幅に落とす場面が見られたものの、シーズン7勝を挙げて4度目のドライバーズタイトルを獲得した。ヒルも第11戦での初優勝から3連勝し、2年連続コンストラクターズタイトルを獲得した。

信頼性においても、1991年序盤完走すらままらなかったベースマシン・FW14のデビューから、ハイテク装備も含めて、完成形といえるほどの熟成の結果、全16戦すべてでポイント獲得という最高の結果を残している。70〜90年代でみれば、この記録を果たしたのは他にはベネトン・B192[4]のみである。

なおこの年をもって1985年以来8年間にわたってメインスポンサーを務めていたキヤノン、およびキャメルとの契約を終了し、赤・白・黄色・青の「キヤノンカラー」も見納めとなった。

翌1994年シーズンのハイテク禁止を受け、オフシーズン・テスト用に翌年よりメインスポンサーとなるロスマンズ・カラーに塗り替え、アクティブ・サスペンション、トラクション・コントロール、ABSなどのハイテク装備を全て外し、エンジンもルノー・RS6に載せ替えた「FW15D」が登場した。

スペック編集

シャーシ編集

  • シャーシ名 FW15C
  • ホイールベース 2,921mm
  • 前トレッド 1,670mm
  • 後トレッド 1,600mm
  • クラッチ AP
  • タイヤ グッドイヤー

エンジン編集


記録編集

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント ランキング
RSA
 
BRA
 
EUR
 
SMR
 
ESP
 
MON
 
CAN
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
HUN
 
BEL
 
ITA
 
POR
 
JPN
 
AUS
 
1993 0   デイモン・ヒル Ret 2 2 Ret Ret 2 3 2 Ret 15 1 1 1 3 4 3 168 1位
2   アラン・プロスト 1 Ret 3 1 1 4 1 1 1 1 12 3 12 2 2 2

脚注編集

  1. ^ 1993 Williams FW15C Renault - Images, Specifications and Information”. Ultimatecarpage.com. 2010年8月23日閲覧。
  2. ^ a b 『F1速報PLUS』Vol.8 2007 Spring、ニューズ出版、2007年、p.34
  3. ^ 無段変速機搭載のFW15Cの映像 YouTubeより(テストドライバーはデビッド・クルサード
  4. ^ ただしB192の場合、序盤3戦は前年改良車B191Bだったため、厳密にはFW15Cのみである。
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