ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ウィーン国立歌劇場管弦楽団(ウィーンこくりつかげきじょうかんげんがくだん、ドイツ語: Wiener Staatsoper Orchester)は、ウィーン国立歌劇場の専属オーケストラ。ヨーロッパの著名オペラオーケストラの1つである。このウィーン国立歌劇場管弦楽団のメンバーが、自主運営団体として「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」を組織してコンサート活動を行っている。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 Wiener Staatsoper Orchester | |
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ウィーン国立歌劇場 | |
基本情報 | |
出身地 | オーストリア ウィーン |
ジャンル | クラシック音楽 |
公式サイト | https://www.wiener-staatsoper.at/ |
沿革
編集オーケストラの歴史はそのままウィーン国立歌劇場の歴史だが、正確な創立年は不明。ただ1625年に当時のハプスブルク家の皇帝フェルディナント2世の誕生日を祝して、宮廷の大広間でイタリア語劇の上演が行われ、以降ここを舞台に数々のオペラやバレエが上演されており、これがウィーン宮廷歌劇場に発展したといわれる。
組織・活動
編集定員は150名(六管編成)。毎年9月1日から翌6月30日までのシーズンに約300(正確には297回)のオペラ・バレエ公演を行っている。「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」は、ウィーン国立歌劇場としてのオペラ公演を演奏するオーケストラとしての名称である。また、ウィーン国立歌劇場におけるオペラ公演はオーストリア放送協会(ORF)によってライブ中継されており、この音源によるライブ録音が発売されるようになってきた。
古くは交響曲や管弦楽曲の録音がウェストミンスター・レーベルなどに存在するが、その実態はウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、もしくは国立歌劇場管弦楽団のメンバーを中心とした臨時編成のオーケストラであることも多い。
将来の団員候補は、3年の待機期間を経て適材であると判断されるとウィーン・フィルハーモニーの正式団員となる。65歳定年後は準団員となり、オペラやウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の海外公演や定期公演のような忙しい時にウイーン国立歌劇場管弦楽団、ウイーン・フィルに加わって演奏する[1]。
音楽監督・指揮者
編集歴代の音楽総監督としては、グスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウス、フルトヴェングラー、カール・ベーム 、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ロリン・マゼール、クラウディオ・アバドなどがおり、2002年9月から2010年8月までは小澤征爾が務めた。2010年9月に開幕したシーズンからはフランツ・ウェルザー=メストが就任した。
脚注
編集- ^ 野村三郎『ウィーン国立歌劇場 すみからすみまで』音楽之友社、2014年、211ページ。