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概要編集

ウォルター・ヒルが作ったアメリカ中を驚かせた問題作。ニューヨークのスラム街のストリートギャング達がひたすら逃げるその姿に、アメリカ中の若者はドラッグを片手に熱狂した。サンフランシスコ・ニューヨークにおいて、10代のストリートギャングによる殺人事件まで起こった。しかも、実際にサウスブロンクスで抗争事件まで起こしてしまった。その結果、映画館によっては厳重な警備が施されるところも出てきた[2]。当時は、落書きされた地下鉄、ゴミが散らかっているストリート等があり、全員無名のスター達がこの映画により成功を掴んだ。

ストーリー編集

夏夜のニューヨーク。何組ものギャングチームがブロンクスの公園に集結。ギャングの実力者でギャングチーム「リフス」のリーダーでもあるサイラス(ロジャー・ヒル)の召集を受け、集会が行なわれた。ブルックリンコニーアイランドを縄張りとする「ウォリアーズ」のメンバーも、その集会に参加したが、サイラスが演説中に銃殺されてしまう。「ローグス」のリーダーであるルーサー(デヴィッド・パトリック・ケリー)が、サイラスの死体のそばにいた「ウォリアーズ」が犯人であると叫び濡れ衣を着せる。「リフス」は「ウォリアーズ」のメンバーに復讐するため、他のギャングチームにも指示をして、集会場所であるブロンクスから地元のコニー・アイランドへ帰ろうとする「ウォリアーズ」を狙う。各ギャングチームの追撃をかわしながら一夜の逃走を描いたアクション作品。

登場人物編集

スワン(Swan)
演 - マイケル・ベック(吹き替え:富川澈夫
本編の主役。冷静沈着でメンバーのまとめ役でもある。クリオンがリンチされた後にリーダーとなる。 物語中編になるとマーシーの事はあまり好きでは無かったが、終編になると恋人となる。様々な道を乗り越えてローグスのルーサーと闘う。
エイジャックス(Ajax)
演 - ジェームズ・レマー
過激な性格で腕っ節も強く、暫定的にリーダーになったスワンに反抗的な態度をとる。喧嘩の場面になると頼もしく、仲間を守るために危険をおかすことも。最後は警察のおとり捜査に引っかかり逮捕される。
フォックス(Fox)
演 -トーマス・G・ウェイツ
スワンの右手で口が達者な男。沈黙の中でサイラスを殺したルーサーを目撃した唯一のメンバー。物語中編にマーシーを連れて逃げる際駅で警察と縺れ合い線路に落ちた。
クリオン(Cleon)
演 -ドーシー・ライト
ウォリアーズのリーダー。トラ柄のターバンがトレードマーク。オープニングの時にメンバーにサイラスからの集会を伝える。サイラスが殺された後、ルーサーに濡れ着を着せられリフス達にリンチされる。また、海外版に収録されている未公開シーンでは黒人の恋人がいる事が明かされた。
スノウ(Snow)
演 -ブライアン・タイラー
アフロヘアーがトレードマークの黒人。フリーズを倒した後、エイジャックスの事が気になりカウボーイと2人で見に行くが、すでに遅かった。
コチーズ(Cochise)
演 - デイヴィッド・ハリス
カウボーイ(Cowboy)
演 -トム・マッキターリック
名前の通りカウボーイハットを被っているのがトレードマーク。フリーズに倒され、エイジャックスに助けられた時に「あいつには借りがある」と言ってスノウと行くが、エイジャックスは既に捕まってしまった。
マーシー
演 - デボラ・ヴァン・フォルケンバーグ
最初に遭遇したオーファンズの周辺人物だったが、ウォリアーズに興味を持ち、一緒に逃亡する事となる。
DJ
演 -リン・シグペン
ニューヨーク中に情報を流す黒人女性。顔は見えないが、口と鼻だけ見える。
ルーサー
演 -デヴィッド・パトリック・ケリー(吹き替え:青野武
ローグスのリーダーで、サイラス殺害犯。
サイラス
演 -ロジャー・ヒル
女性覆面捜査官
演 - マーセデス・ルール

登場したギャング編集

  • THE WARRIORS(ウォリアーズ)
リーダーのクリオン中心9人組のギャング団。赤いベストがトレードマーク。クリオンがリフス達にリンチされた後、スワンがリーダーになる。
  • ROGUES(ローグス)
リーダーのルーサー中心9人組のギャング団。黒いベストと帽子がトレードマーク。
  • TURNBULL AC´S(ターンブル エーシーズ)
全員100人以上いるギャング団。黒人と白人で全員スキンヘッドがトレードマーク。2台のバスを乗っている。
  • ORPHANS(オーファンズ)
全員30人いるギャング団。緑のTシャツがトレードマーク。ギャング団の中では一番弱い組。
  • BASEBALL FURIES(ベースボール フューリーズ)
全員、野球のユニフォームと帽子とペイントメイクがトレードマーク。バットを持って戦っている。
  • THE LIZZIES(リジーズ)
全員、女性のギャング団。一見、普通の女性に見えるが、実は危険な集団である。パンクスとは仲間である。
  • THE PUNKS(パンクス)
全員、青のつなぎと天然パーマの髪がトレードマーク。大柄の者が多い。リジーズとは仲間である。
  • GRAMERCY RIFS(グラマシー リフス)
リーダーはサイラスとサブリーダーのマサイ。一番強い集団。サイラスの死後、マサイがリフスのリーダーとなる。仲間達は皆、100人以上おり、格闘技の様な服を着ている。
  • HURRICANES(ハリケーンズ)
全員、帽子を被っているのがトレードマーク。登場したのは集会のみ。
  • BOPPERS(ボッパーズ)
全員、黒人で紫のベストと帽子がトレードマーク登場したのはオープニングから集会までのみ。
  • HI-HATS(ハイハッツ)
全員、黒いシルクハットと赤い服とピエロの様な白いメイクがトレードマーク。登場したのはオープニングと集会までのみ。
  • ELECTRIC ELIMINATORS(エレクトリック エリミネーターズ)
全員、黄色のジャンパーと後ろにエレクトリック エリミネーターズのマークがトレードマーク。登場したのはオープニングと集会のみで。
  • SAVAGE HUNS(サベージ ハンズ)
全員、中国系で緑の服と帽子がトレードマーク。登場したのはオープニングから集会のみ。
  • MOONRUNNERS(ムーンランナーズ)
全員、黒人で紫の服とその下に赤い服がトレードマーク。登場したのはオープニングと集会のみ。
  • SARACENS(サラセンズ)
全員、黒のタンクトップがトレードマーク。登場したのはオープニングと集会のみ。
  • SATANS MOTHERS(サタンズマザーズ)
黒いベストと後ろにサタンのマークがあるのがトレードマーク。登場したのは集会のみ。
  • JONES STREET BOYS(ジョーンズ・ストリート・ボーイズ)
黒と黄色のTシャツがトレードマーク。登場したのは集会のみ。
  • VAN CARTLANDT PAMGERS
白と黒のTシャツがトレードマーク。登場したのは集会のみ。
  • BOYLE AVENUE RUNNERS
黒と赤のタンクトップがトレードマーク。登場したのはオープニングと集会のみ。
  • GLADIATORS
黒のYシャツがトレードマーク。登場したのはオープニングと集会のみ。
  • PANZERS(パンサーズ)
全員黒人で軍服がトレードマーク。登場したのはオープニングからリフスがウォリアーズを捕まえるソングを聴いている所のみ。

他メディア展開編集

ゲーム編集

2005年Rockstar Gamesがゲーム化してPSP、プレステーシション2、Xboxにて発売。日本版は未発売だが、PSP版ではプレイ可能。ウォリアーズ結成からサイラス殺しの話が明らかにされる。

ビデオ・DVD編集

日本のDVD版は、2005年8月19日に発売。海外版には未公開シーンが収録されている[3]が、日本版には収録されていない。

小説編集

  • 小説版は夜の戦士たちと言うタイトルで発売。

エピソード編集

  • 撮影中の安全のため、あるストリート・ギャングをボディガードとして一日500ドルで雇ってまでオールロケをしていた。
  • ブロンクスの大集会シーンの撮影では、1000人の実際のストリート・ギャングのエキストラを動員して撮影された。
  • ちなみにカウボーイの役を演じたトム・マッキターリックはロバート・デ・ニーロにオファーされていた事がある。
  • スワン役のマイケル・ベックが警官の足元にバットを放り投げるシーンで、誤ってマーシー役のデボラ・ヴァン・フォルケンバーグの顔面に直撃させてしまい、デボラが病院に行くはめになった(デボラの顔には傷があり、その傷跡は今も残っている)。
  • 男子トイレでのパンクスとの喧嘩シーンで5日間増やされていた。
  • 本作はわずか3万6000ドルの予算で、1978年にオールロケーションで60日間で撮影された(セット撮影は男子トイレでの喧嘩シーンのみ)。
  • 当時、ウォルターはウォリアーズのメンバーをオール黒人キャストにしようと提案したが、製作者が「白人と混合のグループ構成にした方がいい」とアドバイスしたという。
  • DJの役を演じたリン・シグペンは女優だけでなく、歌手と舞台女優として活躍した事があり、1997年に「AN AMERICAN DAUGHTER」でトニー賞受賞。しかし、2003年3月12日に原因不明の病により54歳で死去。2003年4月11日に公開された『N.Y.式ハッピー・セラピー』は彼女の遺作。
  • アニメーション「ザ・シンプソンズ」シーズン25・14話「老人ホーマー」("The Winter of His Content")には、この映画のパロディシーンがある。
  • オーファンズのサリーの役を演じたポール・グレコは後に数々の映画出演を果たし、1992年にチャンバワンバのベースとして加入。1999年脱退。しかし、2008年12月17日に肺癌のため53歳で死去。2003年に公開されたベルンの奇蹟は彼の最後の出演だった。
  • ローグスのルーサーの役を演じたデヴィッド・パトリック・ケリーは後に数々の映画出演を果たし活躍した。俳優だけでなく、正道空手の黒帯で太極拳にも精通している。またギタープレイヤーとしての腕もあり、CD化されたこともある。近年ではTVドラマで活躍している。
  • 本作を日本公開前にアメリカで観た東映岡田茂社長(当時)が、「ああいう新しい形の若者映画を日本でも作ろう、1980年代を先取りした衝撃的な青春映画を一発打ち出してみよう」と石井輝男に指示して『暴力戦士』という映画を製作している[4][5]

出典編集

  1. ^ The Warriors (1979)” (英語). Box Office Mojo. 2011年2月23日閲覧。
  2. ^ “The Flick of Violence”. Time. (1979年3月19日). http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,947013,00.html 2008年9月23日閲覧。 
  3. ^ Henderson, Eric (2005年10月18日). “The Warriors - DVD Review”. Slant magazine. 2011年9月29日閲覧。
  4. ^ 石井輝男「東映映画ー更なる暴走の季節」『月刊シナリオ』日本シナリオ作家協会、154-157頁。
  5. ^ 石井輝男・福間健二『石井輝男映画魂』ワイズ出版、1992年、358頁。ISBN 4-948735-08-6

関連項目編集

外部リンク編集