ウサクマイ遺跡群

北海道千歳市蘭越にある遺跡

ウサクマイ遺跡群(ウサクマイいせきぐん)は、北海道千歳市蘭越にある遺跡群1979年(昭和54年)に、国の史跡に指定された[1]

ウサクマイ 遺跡群の位置(北海道内)
ウサクマイ 遺跡群
ウサクマイ
遺跡群
所在地。

概要 編集

史跡は名水百選にも選定されている内別川流域に位置する、およそ146ヘクタールの地域(「ウサクマイC遺跡」と20か所の遺跡)。擦文時代の集落跡とみられる窪み75か所が点在するほか、縄文時代末期に作られたとされる男性土偶、8世紀ごろオホーツク海沿岸地域で栄えたオホーツク文化式の土器、擦文土器、さらに本州より渡来した皇朝十二銭の一つでもある貨幣「富壽神寳」などが出土している。

近隣は千歳市環境保全地区。河川が近く、北海道区水産研究所千歳さけます事業場(孵化場)が設置されている。他に内別川流域に名水ふれあい公園が位置。

地名の「ウサクマイ」は、アイヌ語の「オ・サク・オマ・イ」(川下に物干し場がある)に由来する。この場合の「物干し場」とは乾し魚を作るための施設であり、水産資源に恵まれ、集落を営みやすかったことが窺える。

データ 編集

  • 史跡面積 - 1464.063m2
  • 史跡指定日 - 1979年(昭和54年)5月23日
  • 指定 - 文部省告示第99号
  • 管理 - 千歳市役所教育委員会埋蔵文化財センター

脚注 編集

  1. ^ ウサクマイ遺跡群 - 国指定文化財等データベース(文化庁

参考文献 編集

  • 『千歳市文化財調査報告書(4)ウサクマイ遺跡群とその周辺における考古学的調査』1979年3月 千歳市教育委員会

関連項目 編集

外部リンク 編集

座標: 北緯42度48分32.6秒 東経141度34分27.6秒 / 北緯42.809056度 東経141.574333度 / 42.809056; 141.574333