ウスクモエダシャク(薄雲枝尺蠖、学名:Menophra Senilis)はシャクガ科に属するガの一種。日本では北海道から九州奄美大島まで広く生息する。

ウスクモエダシャク
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
: シャクガ科 Geometridae
亜科 : エダシャク亜科 Ennominae
: Menophra
: ウスクモエダシャク M. senilis
学名
Menophra senilis
(Butler, 1878)
和名
ウスクモエダシャク

特徴 編集

成虫の体長は40〜50mm、開張約28〜40mm。春から秋に渡って2〜3回に発生し、蛹で越冬する。

幼虫は灰白色や茶褐色で、細長い枝状の尺取り虫である。幼虫の食草はブナ科カバノキ科ニレ科クスノキ科、タデ科などを含む、広い食性を持つ[1]

分布 編集

日本国内は北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島、奄美大島、そしてシベリア南東部、サハリン、朝鮮半島、中国の東北地域に生息する[2]。平野と山地に普遍に分布する。

脚注 編集

  1. ^ 安田守『イモムシ ハンドブック③』文一総合出版、2021年11月3日。 
  2. ^ ウスクモエダシャク”. [1]. 2021年11月6日閲覧。

参考文献 編集

  • 井上寛・杉繁郎・森内茂ほか『日本産蛾類大図鑑』 講談社、1982年