ウスベニアオイ(薄紅葵、 学名: Malva sylvestris)は、アオイ科ゼニアオイ属多年草ブルーマロウとも呼ばれている。

ウスベニアオイ
Malva sylvestris
Malva sylvestris
(2008年1月6日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類II Eurosids II
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
亜科 : Malvoideae
: ゼニアオイ属 Malva
: M. sect. Malva
: ウスベニアオイ M. sylvestris
学名
Malva sylvestris L.[1]
シノニム

Malva mauritiana L.

和名
ウスベニアオイ
英名
common mallow
high mallow
blue mallow
変種

形態・生態 編集

大変丈夫で寒さに強い植物であり、草丈は60cmから、大きいものでは2mに達することもある。

初夏から夏にかけて赤紫色のを咲かせる。

人間との関わり 編集

利用 編集

花はハーブティとして利用されており、お湯を注ぐと透きとおった青いお茶になる。レモンを浮かべるとピンク色に変色するので、大変人気がある。近縁種のハーブに、芳香をもつムスクマロウや、平たく広がるクリーピングマロウ (Modiola caroliniana)がある。コモンマロウの花の水溶液は、酸性塩基性の溶液を加えると色が変化するので、理科教材や夏休みの自由研究などで利用されることがある[2]

若葉と花はサラダやハーブティに、葉と根は茹でて、野菜としても利用できる。民間薬として、胃炎に効果があるとされている。ただし、妊娠中の人や何らかの食べ物にアレルギーがある人、医師の治療を受けている人は飲用・飲食を控えるか、掛かり付けの医者に相談してからの服用が望ましい。

栽培 編集

良く日のあたる場所に植え、土は水はけの良い弱アルカリ性のものが適している。夏場は乾きやすいので水やりを怠らないこと。比較的多湿を好むが受け皿に水を溜めたりすると、根腐れの危険があるため、避ける。特に冬場は乾燥させて育てるのが良い。種まきは4月-5月中旬までに済ませる。株分けは4月-6月、9月-10月が良い。8月-9月頃種を付ける。直根性のため、種は直播が良いが、市販されているものを購入する場合は植えつける際に、根を傷つけないように注意が必要である。

脚注 編集

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年6月28日閲覧。
  2. ^ 四ヶ浦弘 著「飲める指示薬マロウブルー : ハーブティーで酸・塩基」、左巻健男編著 編『理科おもしろ実験・ものづくり完全マニュアル』東京書籍〈東書TMシリーズ〉、1993年、38-40頁。ISBN 4-487-73761-3 

関連項目 編集

外部リンク 編集