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ウダウダやってるヒマはねェ!』は、米原秀幸による日本漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1992年46号から1996年41号まで連載された。コミックスは全21巻。コミックスの第21巻・巻末には描き下ろしのエピローグ「そして三度目の夏」が収録されている。個別のタイトルはすべて「○○と○○」となっている(例:第187話 幻覚と真実 など)。

ウダウダやってるヒマはねェ!
ジャンル 青春・不良・冒険・アクション
漫画
作者 米原秀幸
出版社 秋田書店
掲載誌 週刊少年チャンピオン
発表号 1992年46号 - 1996年41号
巻数 全21巻
話数 188話
テンプレート - ノート

高校生活を舞台にして悪ガキや車、バイクなどが登場するが、いわゆるヤンキー漫画ではない。主人公2人の他に、米原秀幸作品において人気の高い「天草 銀(アマギン)」も登場しストーリーの鍵となる。

目次

ストーリー編集

舞台は東京・桜城高等学校(おうぎこうこう)。怖いもの知らずの新入学生悪ガキコンビ亜輝と直巳は、ヤクザともめたり、強盗したり、ケンカをしたりして、高校生活を過ごしていた。

詳細編集

ストーリーは大きく分けて、

  • 高校入学編
  • アマギン編
  • 蘭岳編
  • 弐乃編
  • 久条編
  • スクランブル・ハロウィン編 となる。

時間軸は、亜輝と直巳が中学3年生(高校入学前夜)のときに始まり、高校3年生の初夏までとなっている。

登場人物編集

桜城高校編集

(学年はすべて初登場の時の学年)

島田 亜輝(しまだ あき)
1年生。本作の主人公の1人。天然パーマがコンプレックス。直巳とは反対の頭脳的な性格。スリルをこよなく愛す。
赤城 直巳(あかぎ なおみ)
1年生。本作の主人公の1人。亜輝とは幼馴染み。筋肉バカで腕っぷしに自信あり。
松郷 勇(まつごう いさむ)
1年生。通称・ジェイソン。唇が厚く、筋肉質のゴツい体つきをしている。亜輝の一撃にあっけなく倒れる。礼二の後輩。
三上 礼二(みかみ れいじ)
2年生。危険な匂いのする男だが、実はお金持ちのボンボン。常に口元をハンカチ?で覆っているが前歯がないのを隠すためである。一度は差し歯をいれたがすぐ折れた(折られた)ため口を隠し続けている。最終話では告白され付き合いはじめる。
鬼場 洋平(きば ようへい)
2年生。スキンヘッドの男。大事な時に下痢になりやすい。一度キレると収拾がつかなくなる。キレた時には、頭に太い血管が何本も浮き出し、形相も一変する。
住崎 玲央(すみざき れいおう)
3年生で番長。男気ある性格で彼女は麦子。
紅浪 星志郎(こうなみ せいしろう)
3年生。ドレッドヘアで無口(昔は饒舌だった)。カオリに惚れている。卒業後にプロポーズしてカオリと結婚。常にサングラスをかけており、その下の素顔を見せない。カオリとの結婚式の日、亜輝と直巳が偶然サングラスを外した顔を見てしまったが…。
青田 麦子(あおた むぎこ)
2年生。番長の彼女。
伊藤 カオリ(いとう カオリ)
保健室の先生でケンカ観戦が大好き。

アマギン編編集

天草 銀(あまくさ ぎん)
静岡の狂犬、通称・アマギン。拍車の付いたウエスタンブーツと日本刀を片手に暴れ回る極悪非道な男。愛車は原型をとどめていないハーレーFXDB。
当初、桜城高校の面々と対峙し、亜輝に発砲され、恐怖で髪の毛がすべて真っ白になってしまうが、次第に亜輝とも打ち解けあい、自身の目的(兄)に向かう。
最終話のラストのページで、長崎のバー「海賊船」を訪れたアマギンと同じ格好をした人物の後姿が描かれるが、本人かどうかは不明。
作中で「The Green, Green Grass Of Home」を唄うシーンがあり、テーマソングのようになっている[1]
大日方 あけみ(おおびなた あけみ)
亜輝・直巳の幼馴染でトラブルメーカー。親の仕事の都合で街を離れていたが、桜城高校へ転入してくる。その後また、親の都合でアメリカへ渡るも、物語終盤で再登場する。亜輝とはいつもいがみ合う関係だが、実は恋心を抱いていた。
イチロー & 帽子の男(名前不明)
アマギンの子分。
品川(しながわ)
東紡高校(あまつむぎこうこう)の番長。

蘭岳編編集

蘭岳 宗一(らんだけ そういち)
蘭岳四兄弟の長男。表向きには牧場を経営しているが、プロも避けて通るほどの強さ。関東と関西の勢力の均衡を保っていたのが蘭岳四兄弟だった。
蘭岳 宗二(らんだけ そうじ)
宗一の双子の弟。宗一よりやや痩身で、八重歯が長い。森の中での戦闘を得意とする。
蘭岳 竜三(らんだけ りゅうぞう)
三男。鞭使い。
蘭岳 四郎(らんだけ しろう)
四男。昆虫のさなぎを採集する変わった趣味を持つ。後に桜城高校へ入学(亜輝・直巳より1学年下)。非常に短気で、なりふり構わずケンカを売る。
飛丸・翼丸(ひまる・よくまる)
蘭岳兄弟が飼っている2匹のドーベルマン。
桃河 美里(ももかわ みさと)
山梨エクセルに追われるリーゼントで単車乗りの女の子。直巳と出会い、リーゼントをやめるも一人称は「俺」。事件後に桜城高校へ転入し、直巳とは良き恋人関係。
鈴木 来夢(すずき らいむ)
桃河美里にくっついて回る女の子。桃河と同様に桜城高校へ転入。亜輝を追いかけまわし、あけみとは恋のライバル関係であったが、スクランブル・ハロウィン編で弐乃と仲良くなり、大阪へ転校。その後弐乃、楓とともにサウジアラビアで石油を掘り当てようとしたり、南米で金を探したりしている。
桃川 美樹(ももかわ よしき)
桃河美里の兄で山梨エクセルの4代目ヘッド。中路の陰謀により他界。プロボクサーを目指していて、そんな彼は妹・美里の憧れだった。
中路(なかじ)
山梨エクセルの5代目ヘッド。

弐乃編編集

弐乃 学(にだい まなぶ)
アマギンの企みにより、関西からの刺客として桜城高校へ入学。学年は不明。大胆で非常にズル賢い。アマギンとは初対面のときより意気投合した仲。関西弁で元気の良い人物。
北垣(きたがき)
大阪の弐乃がいたチームの総長。
沖沼 悟(おきぬま さとる)
関東一の大組織・東京暴童(とうきょうぼうどう)の頭。事件後、組織を解散させたが、それが原因で殺される。

久条編編集

久条 朝生(くじょう あさお)
北海道のチーム・サブデュウの頭。ストリートファイトを好み、「コブシひとつで天下を取る」を掲げサブデュウを捨て、桜城高校の噂を聞き関東を目指す。体格は小柄だが力に自信あり。トレードマークは長髪に泣きほくろ、狼の剥製が付いた毛皮。彼には「父親殺し」の噂があり、過去の呪縛にとらわれ、それが彼の強さにもなっていた。直巳に出会い、真実を語り、悪夢から目覚めることができた。
追い詰められると『変わる』と言われる体格が変化する。
ノボリ
本名・登 定雄(のぼり さだお)。ロープ(縄)を使う戦闘を得意とする、久条の側近。右目に久条への忠誠の証がある。
ムカイ
本名・向 佳美(むかい よしみ)。ノボリと同じく久条の側近で、ターミネーターのような風貌。左目に久条への忠誠の証があり、普段は2人ともゴーグルを着用している。強者を求め「父親殺し」の久条へ挑んだが敗れ、その強さに2人が惚れ込み、以後はノボリと共に久条に付き従う。
竹井 勝佳(たけい まさよし)
星志郎の中学校時代の同級生で、現在は北海道の田村工務店の若頭。親方の娘・舞のことで星志郎達に助けを求めた。
田村 舞(たむら まい)
田村工務店の一人娘でサブデュウに出入りしている。竹井には密かに恋心を抱いているものの、素直になれずにいた。
磨渕 仁(まぶち ひとし)
久条不在の間、サブデュウを仕切っていた男。桜城高校の面々に敗れたのちに、その卑怯なやり方を久条に嫌われる。
林原 明(はやしばら あきら)
青森叫竜会・総長で、関東へ向かう途中の久条達にやられる。
須藤(すどう)
桜城高校の新1年生で、四郎と同級生。入学式で暴れた四郎にケンカを売るが敗れる。
山村 大吾(やまむら だいご)
横須賀のライオン。アマギンからのメッセージを亜輝・直巳に伝えに来た際に、直巳に挑むも一撃でやられる。

スクランブル・ハロウィン編編集

荒場 凪(あらば なぎ)
『ウダウダやってるヒマはねェ!』において最大の黒幕。スクランブル・ハロウィンの首謀者でアマギンの腹違いの兄。幼少のころより高い知能を持ち、自分より劣る弟・楓の戸籍を抹消したり、マインドコントロールを施したりと悪事に絶えない。スクランブル・ハロウィンを開発した張本人で、絶対利己主義の二重人格となっていたが、悪事を働く人格は楓であり、銀はこの事実を知らなかった。
荒場 楓(あらば かえで)
凪の双子の弟で長らく、凪のマインドコントロールによって影武者のようになっていた。亜輝の助言によりマインドコントロールを克服し、打倒・凪に燃える。戦闘力は作品中1、2を争う強さ。長身で、非常に身体能力は高い。
荒場(父親)
回想シーンにて登場し、家庭教師にそそのかされ楓に毒を盛るが、それも凪のシナリオだった。
ウィリアム・ゴードン
スクランブル・ハロウィンの黒幕の1人でアメリカ時代のあけみに亜輝・直巳の話を聞き接触を試みる。
酒井(さかい)
日本でのゴードンの手下。
里男(りお)
凪が育てた(作り上げた)戦闘力の高い少年。小柄で非常に素早い。チョークスリーパーを得意とする。
明次(めいじ)
凪が育てた(作り上げた)戦闘力の高い少年。ボクシングを得意とする。
治(おさむ)
凪が育てた(作り上げた)戦闘力の高い少年。凄まじい腕力を持っている。
ネコ
凪の一味で、文字通り猫のような雰囲気の男。久条と対決し、一度はその素早い動きで久条を出し抜き勝利するが、再戦した際に敗れる。
リンダ
凪の一味で、ネコの恋人。戦闘力の高い女性で、長い手足を生かした打撃が得意だが、桃河の一撃に敗れる。
微笑(えみ)
凪の一味で、ニット帽をかぶった初老の男性。戦闘のスペシャリストで、元は世界的な殺し屋。亜輝はまったく歯が立たなかった。
流(ながれ)
白い服を着た長髪の男。凪の一味で、空中で2発蹴りを繰り出す。実力はネコ以上と言われる。
丸々(がんまる)
スキンヘッドで髭を生やした男。凪の一味で、プロボクサー並みの戦闘力。実力はネコ以上と言われる。
小林 金太(こばやし きんた)
弐乃の後輩で、のちに桜城高校へ転入してくる。
賀来 達郎(がらい たつろう)
大阪・道頓堀の番人。
じいちゃん
凪・楓・銀の祖父。バー「海賊船」に凪へ向かう一行を宿泊させた。カメラが趣味の老人。

用語編集

変わる
追い詰められた久条が見せる姿。より筋肉が増す。
スクランブル・ハロウィン
かぼちゃの茎を原料にした最悪のドラッグ。一度口にすると、1ヵ月で廃人になる。中学生のころの凪が銀をモルモットとして開発されていた。銀を救うために、銀の母親はこのドラッグで命を落とした。

書誌情報編集

OVA編集

  • OVA(全2巻、1995年8月25日発売)
    • 高校入学編(第1巻)からアマギン編(第2巻)を収録。ストーリーは原作を忠実に再現しているが、笑いの要素が若干少なくなっている。

キャスト編集

スタッフ編集

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ コミックス15巻末の「天草銀について」より、作者がイメージしたのは、Joan Baezの「The Green, Green Grass Of Home(邦題:想い出のグリーングラス)」である。

外部リンク編集