ウッチ県

ポーランドの県

ウッチ県Łódź Voivodeship (ポーランド語: Województwo łódzkie [vɔjɛˈvut͡stfɔ ˈwut͡skʲɛ] ( 音声ファイル)))は、ポーランド中部の県である。
県都はウッチマゾフシェ県ヴィエルコポルスカ県クヤヴィ・ポモージェ県シフィェンティクシシュ県シロンスク県オポーレ県と接している。県域のほとんどがウッチ高地にある。

ウッチ県

Województwo łódzkie
ウッチ県の旗
ウッチ県の紋章
紋章
ウッチ県の公式ロゴ
ブランドマーク
座標 (Łódź):北緯51度40分 東経19度26分 / 北緯51.667度 東経19.433度 / 51.667; 19.433座標: 北緯51度40分 東経19度26分 / 北緯51.667度 東経19.433度 / 51.667; 19.433
ポーランドの旗 ポーランド
県都 ウッチ
3市21郡
政府
 • ヴォイヴォダ Tobiasz Bocheński (PiS)
 • 元帥 Grzegorz Schreiber (PiS)
 • EP ウッチ選挙区
面積
 • 計 18,219 km2
人口
(2021年12月31日)
 • 計 2,416,902 減少
 • 都市部
1,499,697 減少
 • 郊外
917,205 減少
GDP
 • 計 347億5,700万ユーロ
ISO 3166コード PL-10
ナンバープレート E
HDI (2019) 0.875[2]
7位
ウェブサイト www.lodzkie.pl

地域区分 編集

観光地 編集

ウッチ(Łódź) 編集

ウッチ県の県都。19世紀初頭より製造業、特に繊維産業が発展してポーランド随一の工業都市となり、「ポーランドのマンチェスター」といわれるほど繁栄した。第二次世界大戦後に工場は全て国有化され、旧東欧の経済体制(コメコン)に組み込まれたが、1980年代後半に入り市場経済が導入されると先進国発展途上国の同業他社に対して製品の品質や価格の面で太刀打ちできずに次々と工場が廃業していった。ところが近年は使われなくなった工場の建屋や、旧工場オーナーであったブルジョワたちの大豪邸の建築学的価値が見直され、これらをきれいにリフォームしながら観光都市として再生しつつあり、国内外から観光客が集まってきている。また、ポーランド映画産業の中心地でもあり、アンジェイ・ワイダ監督、ロマン・ポランスキ監督、クシシュトフ・キェシロフスキ監督など、ポーランドを代表する映画人がウッチ映画学校で学んだ。「おやすみ、クマちゃん」[1]や「ムーミン」で世界的に有名で、「ピーターと狼」のアニメ[2]1983年の「タンゴ」に続いて2008年、二度目のアカデミー賞を獲得したポーランドの誇るアニメスタジオのセ・マ・フォル(Se-ma-for[3]もこの街を拠点としている。街の公式サイト(英語・ポーランド語・ドイツ語)あり[4]

脚注 編集

  1. ^ EU regions by GDP, Eurostat”. 2023年9月18日閲覧。
  2. ^ Sub-national HDI - Subnational HDI” (英語). globaldatalab.org. Radboud University Nijmegen. 2021年12月13日閲覧。

外部リンク 編集