ウラジーミル・アーノルド
ロシアの数学者
ウラジーミル・イーゴレヴィチ・アーノルド(ヴラジーミル・イーゴレヴィチ・アルノーリト、ロシア語:Влади́мир И́горевич Арно́льдヴラシーミル・イーガリェヴィチュ・アルノーリト、ラテン文字転写の例:Vladimir Igorevich Arnol'd、1937年6月12日 - 2010年6月3日)は、ウクライナ出身のロシアの数学者。
概要編集
ロシア数学の伝統を受継ぐ独創的な数学者で、非常に広範な分野において重要な貢献をした偉大な数学者。数多くの著作と論文において多くの世代に影響を与えた。
ヒルベルト第13問題の解決、ハミルトン力学系における業績。特にKAM理論とアーノルド拡散の発見によって世界的に著名に成った。また特異点理論に関する貢献によりトムのカタストロフィー理論を一変させた。アーノルド予想はシンプレクティック幾何学の牽引役として大きな役割を果たした。奇妙な双対性によるミラー対称性への貢献。微分方程式、変分法、古典力学、流体力学、電磁流体力学、代数幾何学、トポロジーと数多くの業績を挙げている。
略歴編集
受賞歴編集
日本語訳著作編集
- 『古典力学の数学的方法』安藤 韶一, 蟹江 幸博, 丹羽 敏雄(翻訳), 岩波書店 (1980), ISBN 978-4000053617
- 『カタストロフ理論』蟹江 幸博(翻訳), 現代数学社 (1985), ISBN 978-4768700952
- 『古典力学のエルゴード問題』吉田 耕作(翻訳), 吉岡書店 (1976), ISBN 9784-842701615
- 『常微分方程式』足立 正久/今西英器(翻訳), 現代数学社 (1981), ISBN 978-4768701058
- 『数理解析のパイオニアたち』蟹江 幸博(翻訳), シュプリンガー・フェアラーク東京 (1999), ISBN 978-4431708209