ウラル航空 (ロシア語: Уральские авиалинии英語: Ural Airlines) は、ロシア連邦エカテリンブルクに本社を置く航空会社[1]。ロシア国内線に加えて、CIS(独立国家共同体)諸国やトルコドイツなどの周辺国の都市へ、定期便やチャーター便を就航している。近年急速に発展を遂げている航空会社の一つである[2]

ウラル航空
Уральские авиалинии
IATA
U6
ICAO
SVR
コールサイン
SVERDLOVSK AIR
設立 1943
運航開始 1993
ハブ空港
準ハブ空港
  • ジュコーフスキー空港
  • プルコヴォ空港
  • マイレージサービス Travelling Club "Wings"
    航空連合 未加盟
    保有機材数 45機(18機発注中)
    就航地 101
    本拠地 ロシアの旗 ロシアエカテリンブルク
    代表者 Sergei Skuratov (最高責任者)
    外部リンク 公式ウェブサイト
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    概要 編集

    1943年にスヴェルドロフスク連合航空飛行隊 (Sverdlovsk United Air Squadron) がエカテリンブルク(当時はスヴェルドロフスク)コルツォヴォ国際空港を拠点として結成されたのが、ウラル航空の前身である[2]。しばらくの間はソビエト連邦フラッグ・キャリアであるアエロフロートの一部門として運航してきた。

    1993年に独立してウラル航空を設立。現在は、旅客・貨物航空機の運航の他、航空券予約や機材修理などの分野に進出している。

    2018年12月12日、日本の国土交通省より外国人国際航空運送事業の経営許可を受け[3]、12月21日より週2便の頻度で札幌/新千歳空港に就航した[4]

    2022年10月17日、アメリカ商務省が継続的な輸出違反があったとして、同社に対する輸出特権を停止する命令を出したと発表した[5]

    就航都市 編集

    2017年11月現在、ウラル航空が拠点としている一部の都市は以下のとおり[6][7]

    この4空港を中心に、101都市に就航している。

    保有機材 編集

     
    エアバスA321-200
     
    エアバスA321neo

    運航機材 編集

    以前はアントノフイリューシンなどのソ連(現ロシア)製の航空機を用いていたが、2011年頃に退役し、現在はすべて欧州のエアバス社の機材に置き換えられている。

    ウラル航空 運航機材一覧(2023年現在)[8][9]
    機材 運用機数 発注機数 座席数 備考
    C Y
    エアバスA319-100 4 8 126 134
    エアバスA320-200 20 12 144 156 RA-73805はノヴォシビルスク不時着により解体見込み
    3 12 150 166
    エアバスA320neo 3 8 168 176
    エアバスA321-200 14 - 220 220 RA-73797/8はシャークレット装備
    VQ-BOZはモスクワ近郊不時着により全損解体済
    エアバスA321LR 8 - 236 236
    合計 52

    退役済機材 編集

    ウラル航空 退役済機材一覧
    機材 退役年 保有数 備考
    アントノフAn-12 1998 2 アエロフロートからの独立と同時に退役。
    アントノフAn-24 2006 2 会社のブランドを変えるため退役。
    イリューシンIl-86 2010 4 一機はシベリア航空(現S7航空)からのリース機。

    導入された唯一のワイドボディー機である

    ツポレフTu-154B 2006 3 会社のブランドを変えるため退役。
    ツポレフTu-154M 2011 5 保有していた最後のソ連製の機体。
    合計 16

    事故・インシデント 編集

    • 2019年8月15日、ジュコーフスキー空港発、シンフェロポリ行きのウラル航空178便(乗員7名、乗客226名)が離陸する際、カモメの群れと衝突するバードストライクを起こし、空港から1km未満のトウモロコシ畑に不時着した。74人が負傷し病院に搬送された。低高度(850ft)で両エンジンが停止したのにもかかわらず、奇跡的に死者は出なかった。

    脚注 編集

    1. ^ Ural Airlines”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    2. ^ a b About Us”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    3. ^ 外国人国際航空運送事業の経営許可 (PDF) - 国土交通省 平成30年12月12日
    4. ^ ウラル航空、ウラジオストク-新千歳に就航 中国、ロシアの観光客狙う”. 苫小牧民報 (2018年12月22日). 2018年12月23日閲覧。
    5. ^ 米商務省、ロシア・ウラル航空の輸出特権停止命令(ロイター)”. LINE NEWS. 2022年10月18日閲覧。
    6. ^ Schedule of flights”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    7. ^ Route map”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    8. ^ Aircraft fleet”. www.uralairlines.com. 2019年9月8日閲覧。
    9. ^ Ural Airlines Fleet Details

    外部リンク 編集