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ウルトラシリーズ > ウルトラマンゼアス

ウルトラマンゼアス』は、1996年から1997年にかけて公開されたウルトラシリーズ特撮映画、または、その作品に登場する架空のキャラクターの名称。

目次

概要編集

本作は、ウルトラシリーズ初の「映画オリジナルウルトラマン」であり[1]、シリーズ初の「企業タイアップウルトラマン」でもある[2]

電通のコーディネイトによって、出光興産のCMキャラクターとして誕生した[3]。ウルトラマンには出光のガソリンブランド名「ゼアス」の名を冠し[4]、ウルトラマンの特徴である赤と銀のトレードカラーの配置が入れ替わり、さらに頭部の配色も、多くのウルトラマンに見られる「銀」ではなく「赤」がメインということもあり、「赤色の巨人」というデザインとなった[注釈 1]。当初は出光興産が番組スポンサーとなっていたTV番組「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」に出演するパロディキャラクターの予定だったが、紆余曲折を経て映画として製作されることになった[5]

そして1996年、『ウルトラマン80』以来16年ぶりの国内製作新作ウルトラマン作品として劇場映画が公開された。監督は中島信也が担当。中島はケムール人が登場したサントリー「アイスジン」のCMを担当していた縁で起用された[4]。脚本は『ウルトラマンA』以来24年ぶりの登板となる長坂秀佳、プロデューサーは鈴木清。鈴木は本作以降、ウルトラシリーズ映画作品のプロデュースを務めることになる。

主演には当時出光興産のイメージキャラクターを担当していたとんねるずと、とんねるずのマネージャー・関口正晴を起用。さらに、過去のウルトラシリーズ出演経験者も多数カメオ出演した。中島によると、関口の主演がとんねるずの出演条件でもあったという[6]

ストーリーはコメディタッチとなっており、当時正統なウルトラマンとして製作される予定であった『ウルトラマンネオス』との差別化の意図もあった[7]。劇中では初代『ウルトラマン』との繋がりを思わせる描写がされており、その他にも歴代のウルトラシリーズのオマージュ的な描写が多々見られる[注釈 2]。技術面でも多大な進歩があり、ウルトラマンや戦闘機の飛行シーンの大部分がCGで作画され、光線も従来のオプチカル合成ではなくデジタル合成で処理された[7]。編集もデジタルで行われている[7]

第1作での戦闘シーンの舞台が市街地ではなく架空の山や平地になっているのは、製作時期が阪神・淡路大震災が起こってまだ月日が経っていない頃であり、観客の感情(街が破壊されて燃えるなど)に対する配慮のためである(第2作には市街地での戦闘シーンが存在する)[8]

1997年には続編『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』が公開された(本項では以降それぞれ「第1作」「第2作」と呼称する)。第2作は、一転してスポ根タッチのストーリーとなり、総合格闘技K-1」の全面協力のもと、本格的な格闘シーンが展開された[9]。プロデューサーの鈴木は、第1作よりも尺が増えたことで物語構成を変える必要があったと述べている[10]。第1作の主要キャストであったとんねるずをスケジュールの都合で物語の中心に据えることができなかったため、新隊長役に『ウルトラセブン』の森次晃嗣が起用され[注釈 3]、森次の出演に伴いカプセル怪獣の設定が取り入れられた[10]

『ウルトラマンゼアス3』も企画されたが、企画が提出された際に『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』の製作がすでに決定していたため、実現しなかった[注釈 4]

第1作の上映時に「とんねるずのみなさんのおかげです」でパロディコントを放映。木梨が勝人(ウルトラマンゼアス)、石橋がベンゼン星人(悪神)とコッテンポッペ、関口が大河内、高岡が透を演じた。クライマックスではウルトラ兄弟も客演する。

登場人物編集

Mydo隊員編集

朝日勝人あさひかつと / ウルトラマンゼアス
Mydoの見習い隊員で、その正体はウルトラマンゼアス。心優しい青年だが気弱な上、極度の潔癖症。同僚たちに叱られたり、ベンゼン星人こと悪神に顔を汚されたりと、苦難に遭いながらも、ベンゼン星人との戦いで潔癖症を克服する。25歳[11]
第2作では正隊員へと昇格するが、シャドーに敗北後、敗戦の恐怖による自信喪失と大河内・小中井の昇格による異動のため、ショックで除隊。空手道場「正道会館」の門を叩く。彼のトラウマを見抜いた道場師範に鍛え直され、自信を取り戻し、シャドーを撃破。これらの経緯を経て、一人前のウルトラ戦士に成長し、Mydoにも戻ってきた。
大河内神平おおこうちしんぺい
Mydo隊長。宇宙物理学の博士号を持ち、推理と分析のオーソリティ。横柄だが、部下や子供には慕われ、相応のカリスマ性を持つ。ミドリにアクセスできる。33歳[12]
第2作ではMydo本部参謀に昇格。
小中井仏吉こなかいふつきち
Mydo副隊長。ひょうきんな性格だが、部下を纏め上げる技量はある。31歳[12]
第2作ではMydo本部副参謀に昇格。
星見透ほしみとおる
Mydoの紅一点で通信・連絡担当。フルートの名手。子供に優しく、どんな時でも希望を捨てない気丈な性格。ゼアスの正体に気付いていると思われるが、真相は不明。20歳[12]
第2作ではシャドーに洗脳され拉致されるが、勝人=ゼアスを影美道場から応援した。
武村岩太たけむらがんた
Mydo隊員。悪神の車を止めるほどの怪力の持ち主で、射撃と発明も得意。自分の名を叫ぶ癖がある。ネズミが苦手。29歳[12]
薩摩萬さつまばん
第2作に登場。大河内に代わり着任した新隊長。歴戦の勇士らしいが、前歴が一切不明で、ミドリにも過去の経歴が一切記録されていない。40歳[12]。名前の由来はウルトラセブンの人間態のモデルとなった薩摩次郎から。
カプセル怪獣であるミラクロンを見て懐かしがる様子を見せる。また、シャドーアイランドでの決戦から帰還後、戻ってきた勝人に「ウルトラかかと落としを教えて欲しい」と言うなど、ウルトラマンゼアスが勝人であると見抜いているかのような描写が見られる。
数学かずまなぶ
第2作に登場。小中井に代わり着任した新副隊長。ハッキング能力が高く、隊長ではないがミドリにアクセスできる。計算の際に指を鳴らしたり、自己紹介にノートパソコンで名前を大々的に明かすといった奇矯な癖があり、岩太からはよく思われていない。シャドー対策の考案も行ったが、失敗に終わり、シャドーとの決戦に駆け付けてきたゼアスを応援する。32歳[12]
ミドリ(MIDORI[1][12]
Mydo地下基地を管理する、釣鐘型のスーパーコンピューター[12]。モニターが名前通り緑色。声紋と掌紋が登録されたMydo隊長のみアクセスが可能[12]。無機質な性格だが、分析ミスに失敗すると謝るなどお茶目さもある。第2作では女性の顔のポリゴンが登場し、人間臭くなった。

その他の登場人物編集

警備員[13](東海林雄司[14]
ベンゼン星人の計画による金塊強奪事件に遭遇。大げさなポーズで懐からペンライトを取り出す。
第2作では一般市民として登場。シャドーに洗脳されるが、最終的にゼアスに救出され、「もっと若かったらこんな奴に負けないからな」とスプーンを手に悔しがる[注釈 5]
釣り人[13]
ベンゼン星人の計画による、埋蔵金が沈んでいる湖が枯渇する事件に遭遇。
第2作では撮影前に演じた小林が死去したため、写真のみの登場となった。
写真家[13]
「ウルトラマンの歌」を鼻歌しながら金閣寺を撮ろうとして、ベンゼン星人の金箔強奪事件に遭遇。
第2作では自宅でラーメンを食べていたところ、Mydo出撃を窓から目撃し、釣り人の写真に「親父」と呼びかけた。
アラシレポーター[13]
かなりの毒舌家で、Mydoを毛嫌いしているらしく、取材ヘリからスカイフィッシュのデザインを「品の無ぇ色だな」と酷評したり、水が涸れた湖を「カラカラに干上がったババァみてぇな湖」と形容するなど、レポーターらしからぬ無礼かつ不謹慎極まりない発言を繰り返した。
第2作では地上でレポーターをやっており、自ら「アラシ」と名乗る。Mydoに対する態度を改めたのか、シャドーに戦いを挑むMydoを応援した。マイクには科学特捜隊のマークが描かれている。
主婦(フジ子)[13][14]
ガソリンスタンド(Mydo基地)の看板からスカイフィッシュが出撃する光景を目撃。以来、この件を知人に話そうとしたり、使い捨てカメラで撮影しようと躍起になるも、いつも失敗している。
第2作ではガソリンスタンドの地下からMydo基地が上昇していく光景を目撃し、驚く。
正道会館宗師
正道会館師範
第2作に登場。厳格な人物だが、洞察力と身体能力は高く、勝人の成長に一役買った。
師範代
第2作に登場。得意の回し蹴りや踵落としを勝人に見せ、偶然にもシャドー対策に貢献する。
星見勇気
第2作に登場。透の弟。影美道場の門下生である一郎たちに苛められる自分の弱さに苛立ち、自作のゼアス紙粘土人形を壊す。終盤、勝人と共に正道会館で稽古を続けていた。
一郎
第2作に登場。影美道場の門下生。二朗、三郎という兄弟がいる。かつては勇気の良き友人だったらしいが、影美道場へ通うようになってから勇気を苛めるようになり、勝人にも攻撃した。透たちと同じくシャドーに洗脳されるが、終盤で他の人々と同様ゼアスに救出され、正道会館へ通うようになった。
ニュースキャスター
第2作に登場。ゼアスがシャドーに敗北したことや、東京を始め世界各国の影美道場が飛行したニュースを報道したキャスター。終盤でゼアスがシャドーとのリベンジに挑む際に「ウルトラマンが帰ってきました!」と報道する[14]
老男女
第2作に登場。街頭テレビを観ながらゼアスを応援していた夫婦らしき男女。勇気と共にゼアスに声援を送った。

ウルトラマンゼアス編集

地球から299万光年の彼方にある、Z95星雲・ピカリの国出身のウルトラ戦士。地球を綺麗にするためにやってきた、まだ半人前の「落ちこぼれヒーロー」。遠縁[15]でもある初代ウルトラマンに憧れている。地球上では、Mydoの見習い隊員(第2作では正隊員)・朝日勝人として暮らしている。

名前の由来は、天空を意味する「zenith」と地球を意味する「earth」の造語から[10]

英字表記はULTRAMAN ZEARTH[16][11][17][1]

第1作では極度の潔癖症で体が汚れると変身さえできなかったが、克服した。第2作では自分の力を信じる事を知り、一人前と呼べるまでに成長を果たす。

デザイン・造型
デザインは杉浦千里が担当した[21][22]。横顔の形状は、ゼアスの頭文字である「Z」を象っている[21]。初期案では初代ウルトラマンをイメージしていた[22]。吉田穣によるコメディタッチのデザイン案も存在した[22]
マスクは開米プロ、スーツはアトリエグレイによる[22]。ゼアスのスーツはスキージャンプ競技用の素材を使用している[22]。カラータイマーと目の電飾はウルトラシリーズで初めてLEDが使用された[22]。劇中で使用されているスーツは手袋がスーツと一体化して縫製されているが、イベント用では利便性を考え、手袋は別パーツになっている。また、アトラクショー用スーツはウェットスーツ製のものも存在する。電飾も一般的な電球を使用。

ピカリブラッシャー編集

勝人がゼアスに変身する際に使用する電動歯ブラシ。変身に必要な光のエネルギーを蓄えている。第1作では白い配色だったが、第2作ではゼアスのトレードカラーである赤色のピカリブラッシャー2となっていた。

勝人がピカリブラッシャーで歯を磨き、ピカリブラッシャーを高く掲げると、ブラッシャーから発生した光のエネルギーが勝人を包み込んでゼアスの姿に変身する。第1作では歯の除菌中に、首を左右に高速で振っていた。

ウルトラマンゼアスの能力編集

本編未使用の能力は、小学館刊『ウルトラマンゼアス 超全集』にイラスト付属で記載されたもの[要ページ番号]

スペシュッシュラ光線[11][17][19][23][1][2]
腕を十字に組んで放つ必殺光線。最初に赤い光線が発せられてレーザーサイトのごとく敵を捕捉し、それに沿って破壊光線が放たれる。初代ウルトラマンのスペシウム光線を参考に、鏡を見ながら練習したため、スペシウム光線とは左右逆の構えになっている。ゼアスの精神状態に左右されるため、自信を失うと威力が落ちる[11]
第1作では練習段階であり、変な方向に飛んだり、岩壁に乱反射したりしていたが、潔癖症を克服したことでまっすぐ撃てるようになり、コッテンポッペを宇宙空間で爆破した。
第2作ではさらに洗練されて威力が上がっており、また、赤い光線が放たれずとも正確に放射できるようになっていた。
映画『新世紀ウルトラマン伝説』では、他のウルトラマン全員がスペシウム光線を放つ中、ゼアスのみスペシュッシュラ光線の構えで光線を放っている。
クロス・スペシュッシュラ光線[11][18][17][19][24][1][2]
ウルトラマンシャドーとの最終決戦で、スペシュッシュラ光線と敵のシャドリウム光線のぶつかり合いになった際、世界中の人々の声援を受けたゼアスが編み出した新必殺光線。
口を開いてかけ声を上げ、両腕をクロスに構え直して腕全体から放つX字型の光線。スペシュッシュラ光線の10倍以上の威力を誇り[11]、敵の出力最大シャドリウム光線を押し戻してシャドーを倒した。
しかし偶然によって生まれた必殺技のため、今後も自由に使いこなせるかは不明とされている[11]
ウルトラワープビーム[11][1]
ゼアスの目から放たれる瞬間物体移動光線。影美道場に攫われた人々を救出した。
ゼアス・キック[11]
体内の全パワーを集めた足で繰り出す連続キック。ストレートキックや回し蹴り、後ろ蹴りなどのバリエーションを持ち、ウルトラマンシャドーに延髄斬りを浴びせたこともある。
スーパーゼアスキック[17][19][1][2]
高速スピンしながら敵に突進し、連続回し蹴りを決める。回転中はベンゼン星人の光線も弾き返し、ベンゼン星人を宇宙まで蹴り飛ばした。
ウルトラかかと落とし[11][17][19][1][2]
勝人が正道会館でかかと落としに目をつけ、角田師範から命じられた、木に吊るしたボール(地上より5mは上)を蹴る特訓を行った結果、編み出した必殺技。別名:ゼアスヒールクラッシュ[11]
空中で敵の攻撃をかわし、その勢いでもって前転しながら急降下し、エネルギーを集中させて発光させた左右の足で数回かかと落としを決める。作中ではウルトラマンシャドーの頭部にクリーンヒットさせ、大ダメージを与えた。
ゼアス・マシンガンキック[1]
ストレートキックや延髄蹴りなど、4種類のキックの連続攻撃。
ゼアス・ニーキック
エネルギーを集中させて発光させた足で、敵に膝蹴りを食らわし、電流で追加ダメージを与える。コッテンポッペを失神させた。
ゼアス・ドロップキック[1]
空中高く跳躍して放つ飛び蹴りで、コッテンポッペの角を破壊した。
ゼアス・フライング・ドロップキック
より高空を飛行してから繰り出す、ゼアス・ドロップキックのパワーアップ版。
ゼアス・チョップ
ひと振りで巨岩を真っ二つにする手刀。
ゼアシュトー[1]
急降下しての脳天チョップ。ベンゼン星人に使用。
ゼアスクロスVer.1.0バージョンイッテンレー[1]
ジャンプして、空中で敵とすれ違いざまにチョップを食らわす。命中すると爆発が起こる。ベンゼン星人に使用。
ゼアス・パンチ[11][1]
敵の急所めがけ、目にもとまらぬスピードで左右から繰り出す連続パンチ。
ゼアスKOパンチ[11]
正確に急所を狙うパンチ[11]。ウルトラマンシャドーに使用し、みぞおちに命中させる[11]。別名:ウルトラハイパーパンチ[11]
自動販売機を誤作動させる能力(名称不明による暫定的な呼称)
変身前の能力。勝人が缶ジュースの自動販売機の前でスペシュッシュラ光線の構えを取り、「シュワッチ」と叫ぶと、お金を入れなくてもポカリスエットが1本出てきた。
ゼアスキャン(本編未使用)[1]
半径50キロ以内の地域を除菌する。いまだに使用された場面は見られないが、これの3倍の範囲に有効な「スーパーゼアスキャン」も開発中らしい。
ウルトラリワインド(本編未使用)[1]
少しだけ時間を戻す。
ウルトラストレッチ(本編未使用)[1]
一時的に時間の流れを遅くする。
ウルトラブレンダー(本編未使用)
一時的に亜空間を作り出す。ウルトラシリーズにおいて、戦闘空間を作り出す技はこの他に『ウルトラマンネクサス』に登場するフェーズシフトウェーブ(メタフィールド)がある。
ゼアスカウンターブロー(本編未使用)
手にエネルギーを溜め、手の内側で水平チョップを放つ。

超宇宙防衛機構Mydo編集

20世紀末から続発する異星人のものと思われる怪事件を機に、地球防衛連盟が中心となって結成された宇宙規模の防衛組織[12]。組織名「Mydo」は、Mysterious Yonder Defence Organizationの略である。

国際防衛軍の下部組織であり、アジア本部の下、北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・南太平洋・シリコンバレー・ミーゴデザート・日本に各支部を持ち、外宇宙のドランブル英語版(月)・エララシノペ(共に木星)・タイタン(土星)・アリエル(天王星)にも基地を置く。第1作と第2作の間に大規模な組織改革が行われた。

日本支部は東京都心にある出光興産のガソリンスタンドにカモフラージュしており、隊長・副隊長・隊員も身分を隠して店長・副店長・店員として勤務している。ネーミングは出光の「Mydoカード」から。

アジア本部基地/日本支部基地
「地球上の国際紛争が事実上消滅したこの時代に、あからさまな軍事組織の存在は市民の反感を買う」との考えから、ガソリンスタンドにカモフラージュされた地上部分と、基地機能の大半が設けられた高さ100m以上のタワー状の地下部分で構成されている[12]
第1作ではアジア本部だったが、組織改革により第2作では日本支部となり、本部基地機能はアジア某所に移った。前述の通り、隊員たちは普段、ガソリンスタンドの店員として働いているため、地上部分にはスタンドとしての設備は勿論、事務室兼メイン作戦室と広告看板にカモフラージュされたスカイフィッシュの発進口が置かれ、地下部分には基地全体を管理し情報収集と分析を行う釣鐘型スーパーコンピューター・MIDORIが置かれた部屋をはじめ、スカイフィッシュの格納庫や隊員たちの個室、メンテナンスルーム、武器研究室、ケミカルルーム、資料室、メディカルルーム、遊技場、大浴場、トレーニングルームまで数多くの施設が存在する。
第2作では、隊員が入ることで隊員服を瞬間装着させライドメカのコクピットへテレポーテーションさせる特殊機能付きロッカーが作戦室に備わり、地下格納庫も拡大され、スカイシャークの発進口が新設された。スカイシャーク発進時には、基地全体が地上に上昇する。何度か近所の人間に怪しまれたことがあるが、なんとか切り抜けている。

隊員装備・銃火器編集

Mydoスーツ
出動時に着用する赤と銀の隊員服で、MYDO超科学班が製造した。超軽量で、耐熱・耐寒・防水・防風性能に優れ、防御力も高い。専用ブーツにはあらゆる任務のための7つ道具を内蔵している。基地での勤務時には、ガソリンスタンド店員の制服を身に着ける。
Mydoメット
出動時に被るカスタムメイド製の特殊ヘルメットで、衝撃を100%吸収し、弾丸・火炎も受け付けない。
スタイラスガン
全隊員が携帯する小型スーパーガン。通常はレーザー光線を発射し、ボタン操作で数種類のレーザー光線や熱線、麻酔弾、45口径模擬弾なども撃つことが可能。
ドラッグアンドドロップ
岩太専用の、ショットガンに似た超高性能大型光線銃。フォアグリップをコッキングしてエネルギーをチャージする。ボタン操作で青い破壊光弾や黄色の破壊光線、麻酔光線を撃ち分け、火炎放射も可能。重量があるため武村以外は使いこなせない。組み立て分解式で、アタッシュケースで運搬可能。

航空機・大型母艦編集

スカイフィッシュ
全長:14.6m 全幅:11.4m 重量:7.4t 最高速度:マッハ2.6(空中)・マッハ46(宇宙空間) 乗員:4名[12][18][13][19][1]
Mydoの主力戦闘機。ガソリンスタンドの看板から発進する。黄色と水色でデザインされた複翼機だが、派手な配色のために、第1作ではレポーターに「悪趣味」と評された。第2作では同形で違う塗装(赤と銀色)の2号機が登場。第2作より前述のロッカーからテレポーテーションしてコクピットに乗り込むようになった。
主な装備はMydoレーザー砲。ミサイルなどの火器も搭載している。第2作では、レーザーロープと呼ばれる敵怪獣拘束用の光線ワイヤーを機首に搭載していた。
  • デザインは青井邦夫が担当した[13]。造型はオーストラリアの工房で制作された[13]
  • 2号機のカラーリングは視聴者からの一般公募の中から決められた。
スカイシャーク
全長:110.5m 全幅:42.4m 重量:534t 最高速度:マッハ3.9(空中)・マッハ48(宇宙空間) 乗員:7名[12][18][13][19][1]
第2作に登場したMydoの戦闘母艦。高度な飛行技術と戦闘力を誇り、通常の航空はもちろん、海中や宇宙空間、地底でも活動可能。大気圏内ではジェットエンジン、宇宙空間ではロケットエンジンにより移動する[25]。数十種類の最新兵器を搭載するなど高い戦闘能力を持つが、劇中ではゼットンが初代ウルトラマンを倒した際に使用した光線を再現したゼットン光線砲を使用したのみだった。他には、内部に作戦会議室や仮眠室、ゲームセンターなども備えている[25]
ゼットン光線砲は、6,000万アンペアの電流と2,500万ガウスの電磁を交錯させることでゼットンの光線(カラータイマーを破壊した波状光線)を再現する、非常に強力な兵器である。ウルトラマンシャドーを倒す際、初代ウルトラマンがゼットンにカラータイマーを破壊され倒された事実を元に同様にタイマーを破壊するために制作された。クリーンヒットすれば大ダメージは間違いなかったが、カラータイマーへの攻撃を見越していたシャドーに難なく跳ね返されて逆に喰らって墜落。その後シャドー・メリケンミサイルで破壊された。

登場怪獣編集

プレイステーション用ボードゲーム『ウルトラマンゼアス』の登場怪獣は後述。

ベンゼン星人編集

慢性ガス過多症宇宙人 ベンゼン星人
第1作、第2作の両方に登場。英字表記はALIEN BENZEN[27][1]
地球上では悪神亜久馬おがみあくまというジャーナリストに変身している。狡猾な性格で、ヘリコプターや黒い車に変形するマシン・ビークル[28][注釈 6]に乗って暗躍し、たびたびMydo基地(ガソリンスタンド)を訪れては嫌がらせをして去っていく。
「破壊」にある種異常な美学を持ち、「破壊こそ芸術の極致」が口癖。それ故に、ゼアスを“破壊”することにも執念を燃やす。頭部のガス抜き穴からベンゼン光線[28][29][1]を放つ。
体内にガスが溜まることによって高熱の症状が出るガス過多症を患っており、金がガス抜きに必要な金エネルギーとなるため、第1作ではコッテンポッペを使って金を集めさせた。最終決戦で変身巨大化、コッテンポッペと共にゼアスと戦闘し追い詰めるが、スーパーゼアスキックで大気圏外へ追放される。
その後、無事生還したらしく、第2作ではモニター越しに妻のレディベンゼン星人にゼアス打倒を託すシーンが見られた。
  • デザインは吉田穣が担当した[22]。造型はオーストラリアで制作されたものを開米プロで改修している[22]
  • 名前は化学物質のベンゼンから[4][3]
  • 母星のベンゼン星はベンゼンの原子構造と同型に複数の惑星が連結したデザイン画が描かれているが、本編には登場していない。
妖艶宇宙女王 レディベンゼン星人[注釈 7]
第2作に登場。英字表記はALIEN LADY-BENZEN[31][27][1]
ベンゼン星人の妻。地球上では影美かげみ[注釈 8]という女性に変身し、影美道場を開いて門下生を戦闘人間へと洗脳・奴隷化している。黒いオートバイを乗りこなし、宇宙船シャドータワーからウルトラマンシャドーを操る。
夫とはベンゼン星暦で約3000歳年齢の離れた若奥様で、「ハニー」と呼ばれている。母星の夫と通信しながら愛の交感をする一方、打算的な面も見られ、ミラクロンとシャドーの戦闘を「無駄な闘い」と評した。夫曰く「恐ろしい女」。
戦闘能力は未知数で、頭部にある6つの気孔からイリュージョンビームを発射し[32]、立体映像投影能力やテレポーテーション能力、手から電流を流す能力を持つ。彼女もまたガス過多症であり、母星の夫からモニターを通して金エネルギーを補給してもらっていた。シャドーが撃破された後、ゼアスとは戦わずに、捨てゼリフを残して地球を去る。
  • 名前の由来は上品な女性を表す英語の「レディ」から。
  • デザインは吉田穣が担当した[21][22]。頭部を尖らせることで、ヒステリックな性格を表現している[21]。造型は開米プロによる[22]
  • その他の作品に登場したベンゼン星人
吸金爆獣 コッテンポッペ
第1作に登場。英字表記はCOTTEN-POPPE[27][1]
コッテンポッペの名称はビードロの音に似た咆哮からMydoでつけられたもので、ベンゼン星での呼称は「ゴルドルボムルス」。額の一本角からのビードロ光線[28][35][1]、左右の角からのキッ光線[28][1]、バリアや敵の攻撃を吸収して自分のものにする能力を持つ。
金を食べて金エネルギーに変換し、ベンゼン星人へと供給する[2]怪獣で、地中から世界中の金を融解して長い舌で飲み込んでおり、ウルトラマン地球来訪30周年を記念して作られた純金製ウルトラマン像や金閣寺の外装も食べた。全身が地球をも吹き飛ばすほどの強力な生体爆弾原子で構成されており[2]、迂闊な攻撃はできないため、ゼアスのニーキックを喰らって失神し宇宙空間まで運ばれた後スペシュッシュラ光線で爆破された。
  • デザインは吉田穣が担当した[22]。造型はオーストラリアで制作されたものを開米プロで改修している[22]
宇宙戦闘ロボット ウルトラマンシャドー
第2作に登場。英字表記はULTRAMAN SHADOW[36][27][1]
ウルトラマンゼアスの前に現れた黒いウルトラマン。その正体はレディベンゼン星人が夫とゼアスの戦闘データを分析し、ゼアスを上回る能力を持つよう作り上げた対ゼアス用ロボット。ゼアスに酷似しているのは、「ゼアスと同じ姿をした敵がゼアスを倒す様を地球人に見せる事が、地球人を最も絶望させるのではないか」というレディベンゼン星人の考えによるものである。
本物のウルトラマンではないので、時間制限は特に無いが、大ダメージを受けるとカラータイマーが点滅して動けなくなる。しかし、影美道場(シャドータワー)から発射されるリセット光線を受けると回復する。挙動は本物のウルトラマンとおおむね似ているが、ウルトラマンが平手の部分(飛行時など)は、大抵拳を握る。
物語冒頭の南極での戦いではゼアスをシャドーメリケンパンチとシャドリウム光線で倒したが、2度目の戦いでは、修業したゼアスのウルトラかかと落としとクロス・スペシュッシュラ光線に敗れ爆発四散した。
  • 企画を担当した電通の飯田尚一からの「本格的な格闘を見せたい」という要望を受け、怪獣ではない人型のキャラクターとして創作された[10]
  • デザインはゼアスと同じく杉浦千里が担当した[22]。配色はゼアスを反転させたもので、当初は黒と銀で検討されていたが格好良すぎるとの判断から黒と金に変更された[21]
  • 造型もゼアスと同じく、マスクは開米プロ、スーツはアトリエグレイが手がけた[22]。スーツは黒ではなく濃紺となっている[22]
能力
シャドリウム光線[36][28][18][1]
拳を握りしめ、シャドリウムエネルギーのプラスとマイナスをスパークさせ[37]、腕をL字型に組んで放つ必殺光線。青白い光を放つスペシュッシュラ光線とは対照的に赤い光を放っており、同等以上の威力がある。シャドータワーの近くで発射する場合は、タワーからのエネルギー補給を受ける事で、より強力な光線を発射する。
ウルトラマンゼアスとの最初の戦いでは、シャドーへの恐怖が芽生えたゼアスのスペシュッシュラ光線を押し戻してゼアスを倒した(恐怖が芽生えたことでゼアスの力が落ちていたため)。最終決戦では、スペシュッシュラ光線と互角の威力でぶつかり合い、影美が光線の出力を最大にしたために一度はスペシュッシュラ光線を押し戻すも、クロス・スペシュッシュラ光線で逆に押し返されて敗れた。
マインドコントロールビーム[36][18][1](マイコンビーム[28]
目から放つ洗脳赤色超音波光線[36]。ゼアスの敗北で希望を失った人々を洗脳し、影美道場に攫っていった。洗脳された人々を引きとめようとすると、電流で弾き飛ばされる。希望を失っていない人々には効力が無い。
シャドー・メリケンパンチ[36][28][18]
両手にシャドーメリケングローブを出現させ、敵の顔面にパンチを放つ。左右交互に繰り出すことで連打可能。
ゼアスとの最初の戦いでは、この技でゼアスの片目を傷つけたことでその心に恐怖を植えつけ、勝利をもぎ取った。ダークラーを倒したミラクロンとの戦いでも、ラッシュを繰り出してボロボロに痛めつけた。しかし最終決戦では、空中戦で繰り出したものの、自分の力を信じる心を得たゼアスに難なくかわされ、逆にウルトラかかと落しを繰り出すチャンスを与えてしまった。
シャドー・メリケンミサイル[36][1]
シャドーメリケングローブから連射する小型ミサイル。装弾数は800発。
カラータイマーシールド[37]
カラータイマーに装備されているベンゼン合金製のシールド。カラータイマーが狙われると自動的に出現し、カラータイマーを守る。カラータイマー目掛けて放たれた、スカイシャークのゼットン光線砲をも反射した。
シャドー・ハイパーキック[36]
強力な回し蹴り。他にも膝蹴りや急降下キック、蹴り上げなどが得意。
シャドー・ヘッドパット[36]
別名:電撃地獄突き[36]。一時的に記憶喪失になるほど強烈な頭突きを放つ。
その他の作品に登場したウルトラマンシャドー
  • 漫画『ウルトラ忍法帖』では悪の空手家集団「荒神流」の総帥として登場。武闘家ダイナとライバル関係にある。
  • 漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』では二号機が登場、右腕をロケットパンチのように発射できる。
  • 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』ではウルトラマンキングの誕生日をベンゼン星人夫妻や怪獣達と共に祝福する。
  • 『ウルトラマンフェスティバル2009 夢・ロボット怪獣研究所』のウルトラライブステージ第二部『守れ!〜闇の戦士 大襲来〜』では、光の国壊滅を企むザラブ星人(にせウルトラマン)が率いるにせロボット軍団の一体として、にせウルトラセブンやエースロボットらと共にウルトラ戦士と戦う。
Sカプセル影獣 ダークラー
第2作に登場。英字表記はDARKLAR[38][27][1]
レディベンゼン星人のカプセル怪獣で、ゼアスのミラクロンに対抗してシャドーが出した。名前の由来は「堕悪」から来ている。
ベンゼン星の衛星グロゲに住む戦闘生物クラオスをレディベンゼン星人が改造・調教し、純金製のトゲ付きプロテクター・ゴールデンスパイク[32]で強化したもの。腹と尻尾が弱点だが、純金製のプロテクター[32]でカバーしている。武器は角から放つ体内物質と酸素を合成したエネルギー[32]による破壊光線クラクラ・ビーム[38][18][39][1]
ミラクロンの頭上からでてきてビルに激突させ、さらにクラクラ・ビームで苦戦させるが、ミラクロンの念力光線ミラクロン・エレキネシスで吹っ飛ばされて元に戻された。
  • デザインは吉田穣が担当した[22]。ゲーム版のオリジナル怪獣の一つ「バブボムラー」が元になっており、その際のモチーフは蟹[21]。造型は開米プロによる[22]。背面パーツを着脱式にすることで、背中のファスナーを隠している[22]
  • スチル写真では、ゼアスと対決しているものがあったが、劇中では対決していない。

Mydo編集

Zカプセル光獣 ミラクロン
第2作に登場。英字表記はMIRACLON[40][1]
ウルトラマンシャドーに敗れ戦意喪失していた勝人に父が贈ったカプセル怪獣。カプセルの使い方が分からず、八つ当たり気味に投げたことで起動した。両手から電流も放てる。
頭上から現れたダークラーにビルに激突させられ、クラクラ・ビームを浴びせられて苦戦するが、張り手攻撃で追い込み、最後は念力光線ミラクロン・エレキネシス[40][18][41][1]でダークラーを吹っ飛ばして倒した。しかしシャドーには敵わず、体当たりを片手で受け止められ、最後はシャドー・メリケンパンチで吹っ飛ばされて目を回したために元に戻された。
宇宙カード珍獣 デジタルカネゴン
第2作に登場。

第1作編集

ウルトラマンゼアス
監督 中島信也東北新社
脚本 長坂秀佳
音楽 ジェイムス下地
主題歌 シュワッチ!ウルトラマンゼアス
配給 松竹
公開   1996年3月9日
上映時間 51分
製作国   日本
言語 日本語
次作 ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影
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同時上映作品編集

キャッチコピーは「地球はもう、ウルトラマンにしか救えない。」、「TVじゃ見れない、新しいウルトラマン!

予告篇では「〜蒼き星永遠なれ〜」というサブタイトルが付いている。

スタッフ編集

キャスト編集

声の出演編集

スーツアクター編集

第2作編集

ウルトラマンゼアス2
超人大戦・光と影
監督 小中和哉
脚本 斎藤和典
音楽 ジェイムス下地
主題歌 シュワッチ!ウルトラマンゼアス
配給 松竹
公開   1997年4月12日
上映時間 66分
製作国   日本
言語 日本語
前作 ウルトラマンゼアス
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キャッチコピーは「最強の敵は、ウルトラマンだ。

同時上映作品編集

スタッフ編集

キャスト編集

声の出演編集

スーツアクター編集

  • ウルトラマンゼアス:長谷川恵司
  • ウルトラマンシャドー:金塚裕
  • レディベンゼン星人:鈴木みさと
  • ベンゼン星人、ダークラー:岡野弘之
  • ミラクロン、デジタルカネゴン:鈴木理香子

主題歌・イメージソング編集

  • 主題歌:『シュワッチ!ウルトラマンゼアス』
2作とも同じ曲が使用された。
作詞を手掛けたじんましんやは、監督の中島信也の変名である。
  • イメージソング:『孤独のバラード - ベンゼン星人のテーマ - 』
    • 作詞:秋元康 / 作曲:ジェイムス下地 / 歌:鹿賀丈史
第1作でアレンジ曲(サウンドトラックCDには未収録)が使用された。

どちらも公開当時は出光のキャンペーン特典及び劇場前売り券の購入特典として配布された非売品「ウルトラまいどCD」にしか収録されておらず、2006年12月27日発売の「ウルトラマンシリーズ生誕40周年記念 ウルトラマン 主題歌大全集」への収録が初の市販化となった。

「まいどCD」と「主題歌大全集」以降のCDでは楽器のバランスなどが異なる音源が収録されており、第1作では「主題歌大全集」以降の音源、第2作では「まいどCD」の音源がEDで使用されている。

CM編集

出光のキャラクターとして生み出されたウルトラマンゼアスであるが、1995年に放送された出光石油のCMに、第1作のセットを流用して、「神秘のエネルギー」を護るゼアスがベンゼン星人率いる、メフィラス星人ゴモラゼットンエレキングら強敵怪獣軍団と戦うものがある。

ゲーム版編集

プレイステーション用ボードゲーム。

登場怪獣編集

宇宙剣士 エルヴィル星人
エルヴィル星出身。全身を鎧に覆われたような姿。3Dマップに登場。青い隊長、銀色の将軍、金色の元帥と色違いの同族が登場。両手の剣から衝撃波を放つ。
光線怪獣 キュベリアス
エルヴィル星の磁力地帯に生息する白い恐竜型怪獣。3Dマップに登場。色違いの仲間は紫色のキュベリナス、赤いキュベリトス。両肩の3対の桃色の丸い器官からレーザーを出す。ゲーム説明書左上にも登場。
デザインはコッテンポッペの初期デザイン案の流用[9]
超機獣 メタルダイナス
エルヴィル星で開発された、銀色の有翼ドラゴン型ロボット。3Dマップに登場。必殺技は両手のマシンガンと口から吐くレーザー。色違いの仲間は赤いバトルダイナス(ミサイルを撃つ)、黒いデスダイナス(超音波を放つ)。ゲーム説明書左下にも登場。
双鞭戦士 ギャソリ星人
ギャソリ星出身。3Dマップに登場。両手の鞭から破壊光線が武器。エルヴィル星人同様、黒い隊長、赤い将軍(破壊光線に代わり、後の2体は火焔)、青い元帥と色違いの同族が登場。ゲームの説明書の上部中央にも登場。
デザインはベンゼン星人の検討デザインの流用[9]
双頭怪獣 ドラクル
ギャソリ星出身の青いドラゴン型怪獣。3Dマップに登場。パンドン同様に首が横に並ぶ他、腕の下にもう一本の腕、足の後ろにもう一本の足、横一列に並ぶ尻尾、3対の翼といった複雑な姿。武器は噛みつき攻撃と口から吐く高圧水流。色違いの仲間は深緑色のダークドラクル(溶解液を吐く)、赤いヒートドラクル(火を吐く)。
鉱物怪獣 クリスタス
ギャソリ星の鉱脈出身の水色の四足の怪獣。3Dマップに登場。武器は体当たりと口から吐くクリスタルミサイル。色違いの仲間は赤いルビスタス(レーザーを出す)、銀色のスチルタス(破壊光線を吐く)。ゲーム説明書右上にも登場。
恐吐怪獣 ファイアブレス
ベンゼン星出身の赤い怪獣。ティラノサウルスヘラジカの角を付けたような姿。武器は両手の爪と口から吐く火。色違いの仲間は紺色のブリザブレス(冷凍ガスを吐く)、金色のデストブレス(破壊光線を吐く)。
甲殻怪獣 バブボムラー
ベンゼン星の海域出身の赤い怪獣。武器は両手のハサミと口から吐く爆発性のある泡。色違いの仲間は青いシーボムラー(高圧水流を吐く)、緑色のサンボムラー(溶解液を吐く)。上記の通り、蟹がモチーフで、ダークラーのデザインベースとなった。
飛翔怪獣 ガルーヴァ
ベンゼン星の空域出身の金色の鳥型怪獣。武器は体当たりと口から吐く火。色違いの仲間は赤紫色のドグーヴァ(この個体のみ火ではなく冷凍ガスを吐く)、青いダグーヴァ。
毒毒怪獣 マスターナ
ベンゼン星の樹海出身の緑色の怪獣。肉弾戦が得意。両手の甲に装備されているホースから毒ガスを放つ。色違いの仲間は赤紫色のドスターナ(溶解液を放つ)、青いガスターナ(超音波を放つ)。
切り裂き怪獣 サノボドス
ベンゼン星の湖出身の水色の怪獣。武器は体当たりと口から吐く高圧水流。色違いの仲間は白いシノボドス(鎌鼬を放つ)、赤いクノボドス(超音波を放つ)。
電撃怪獣 ゲソジャック
ベンゼン星の海域出身の白い怪獣。3対の鞭腕と口から吐く墨が武器。色違いの仲間は赤紫色のゲソクィーン(墨に代わり爆発性の泡を吐く)、赤いゲソキングラー(電撃光線を放つ)。イカがモチーフ。
海棲怪獣 クザラジラ
ベンゼン星の南極出身の紺色の怪獣。武器は噛みつき攻撃と口から吐く高圧水流。色違いの仲間は銀色のシザラジラ(冷凍ガスを吐く)、赤いアザラジラ(溶解液を吐く)。鯨がモチーフ。
海底怪獣 フジツボン
ベンゼン星の海域出身の緑色の怪獣。武器は噛みつき攻撃と口から吐く毒ガス(他の2体は溶解液を吐く)。色違いの仲間は紫色のシンフジツボン、さらに腹や爪や角が暗い青緑色に染まったヤミフジツボン。フジツボがモチーフだが、体形はバトラ(幼虫)やリュグローに近い。
鉱物怪獣 ファイジュエル
ベンゼン星の鉱脈出身の赤い四足歩行型怪獣。武器は額と顎の角計4本を使った体当たりと口から吐く火。色違いの仲間は緑色のカイジュエル、青いサイジュエル(他の2体と違い、火に代わりクリスタルミサイルを撃つ)。
地底怪獣 アルタスク
ベンゼン星の地底出身の茶色の怪獣。武器は体当たりと全身の角から放つ破壊光線。色違いの仲間は黒いリャンタスク、赤いツータスク(他の2体と違い、破壊光線に代わり火を吐く)。設定ではコッテンポッペの親戚。
封印怪獣 ツヴァイホーン
牛に似た怪獣。昼寝好きで低血圧。体当たりが武器。ゼアスの味方怪獣(アイテム)として登場。ゲーム説明書の右下部にも登場。
封印怪獣 モグモッグ
ベンゼン星の地底出身のモグラに似た怪獣。ゼアスの味方怪獣(アイテム)として登場。闘争心がなく、体当たりしか戦力を持たないためベンゼン星人に見限られ、処刑される寸前にゼアスに助けられた。
封印怪獣 ガメロドン
ゼアスが故郷から連れてきたペット怪獣。ティラノサウルスの赤ん坊のような姿で体当たりが武器。ゼアスの味方怪獣(アイテム)として登場。一般公募から採用された。
封印怪獣 ダダダーゴン
ゼアスが故郷から連れてきたペット怪獣。頭に角が生えた緑色のヒヨコのような姿で体当たりが武器。ゼアスの味方怪獣(アイテム)として登場。一般公募から採用された。
空海帝王 ピラニア鳥
魚と鳥の中間生物。アマゾン出身。ミニゲーム「飛べ!スカイフィッシュ」に登場。一般公募から採用された。
飛行怪獣 ネイルムサビラー
ベンゼン星の樹海出身のムササビに似た怪獣。ミニゲーム「飛べ!スカイフィッシュ」に登場。一般公募から採用された。設定上では破壊光線が武器だが、使用する場面をゲーム中で見ることはできない。
どろんこ怪獣 ドロッパ
工事現場から出現。泥投げだけが武器のユーモラスな怪獣。妨害アイテムとして登場。一般公募から採用された。
エスパー怪獣 アン・スー
台湾出身の人型怪獣。左腕に蛮刀を所持し、超能力を操るが戦闘には参加しない。妨害アイテムとして登場。一般公募から採用された。
サボテン怪獣 サボトゲン
ベンゼン星の砂漠出身。名前通りサボテンがモチーフ。武器は全身のトゲ。妨害アイテムとして登場。一般公募から採用された。
こいのぼり怪獣 ガブリンクル
ベンゼン星の空域出身。名前通り鯉幟がモチーフ。空海域では活発だが、陸上では機動性がない。武器は丸呑み攻撃。妨害アイテムとして登場。一般公募から採用された。
イナズマ怪獣 イナズマドラグーン
稲妻雲から出現。外見は西洋の竜を思わせる。全身のトゲと口から吐く火が武器。光り物が好き。妨害アイテムとして登場。一般公募から採用された。
商人怪獣 アキンドン
ベンゼン星出身。マス内キャラとして登場。戦闘能力は無いが高い知能を持つ。関西弁で喋り、Mydo隊員達に怪しい品を売りつける。
火炎翼竜 ワルナンス
ベンゼン星の火山出身のドラゴン型怪獣。ゲーム中、中ボスとして登場。体当たりと口から吐く火焔が武器。
伝説獣 シーセイドラン
太平洋出身の緑色の魚人型怪獣。両手の爪と口から吐く破壊光線。妨害アイテムとして登場。一般公募から採用された。

客演作品編集

新世紀ウルトラマン伝説
流用映像でコッテンポッペやウルトラマンシャドーとの戦いが紹介され、その後他のウルトラ戦士と共に天空魔と戦った。戦闘中ナイスと共に負傷するが、ウルトラの母のマザー光線で治療されている。
新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE
ウルトラマンキングの誕生日を他のウルトラ戦士と共に祝福する。息子[33]でダンスヒーローのB-BOY・ゼアスJr.や同じくダンスヒーローのゼアス・ファンキーグループも登場した。

パロディ編集

とんねるずのみなさんのおかげです』内で、第1作の公開終了前に「ウルトラマンゼアス・パロディ篇」を放送。パロディであるが製作プロダクションの承諾を得たものとなっている。昭和仮面ライダーシリーズ第1期と『仮面ノリダー』に登場した立花藤兵衛ウルトラ兄弟がゲスト出演している。BGMは本家の物が使用された。

登場人物編集

  • 朝日勝人 / ウルトラマンゼアス(演:木梨憲武
オリジナルと異なり、頭は顔が出ているものになっている。
植物を愛する。汚いものを恐れている。変身前、喫茶店アミーゴのおやっさん(立花藤兵衛)の元へ向かい、木梨猛と勘違いされた。変身時には仮面ノリダーの変身ポーズをとる。
  • 悪神亜久馬 / ベンゼン星人(演:石橋貴明
ゼアスを倒す強力な泥に強い怪獣を作るために豊満な女性を誘拐する。誘拐した女性をキャットファイトさせて泥まみれにして楽しむ。
  • コッテンポッペ(演:石橋貴明)
ベンゼン星人が変身した姿とされる怪獣。オリジナルと違い光線は出さず、お姉ちゃん攻撃なる技を出す。
通称「ウルトラ兄弟」。ゼアスが「こうなったら、にぃーさぁーん!せーんぱぁーい!」と言ったと同時に現れた。コッテンポッペを袋叩きにする。とどめの光線を出すのに何度も失敗する。
  • ノリ美(演:木梨憲武)
モデル。

映像ソフト化編集

補足編集

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 当時企画が進行中であった『ウルトラマンネオス』との差別化する意図もあった[3]
  2. ^ 友情出演した歴代シリーズの役者の言動や、ゼットンがウルトラマンを倒したことが語られるなど。
  3. ^ 鈴木はとんねるずが『セブン』のファンであったことも起用の理由に挙げている[9]
  4. ^ 鈴木は第2作公開時のインタビューで次回作の構想があることを述べていた[10]
  5. ^ 『ウルトラマン』第34話でベーターカプセルと間違いスプーンで変身しようとしたシーンのオマージュ。
  6. ^ 資料によっては「飛行艇・JHビーグル」と記述している[2]
  7. ^ 『ウルトラマン大辞典』ではレディーベンゼン星人と記述している[30]
  8. ^ 資料によっては悪神影美と記述している[2]
  9. ^ 資料によっては「ベンゼン星」と記述している[27][20]
  10. ^ a b 資料によっては「身長:ミクロ - 66メートル、体重:0 - 7万4千トン」と記述している[39][1]
  11. ^ a b 資料によっては「身長:ミクロ - 58メートル、体重:0 - 7万トン」と記述している[41][1]
  12. ^ そのため、作中では薩摩隊長が「懐かしいなぁ…」と呟く楽屋オチのシーンがある。

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av 画報 下巻 2003, pp. 70-74, 「ウルトラマンゼアス/ウルトラマンゼアス2超人大戦・光と影」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, pp. 226-227, 「ウルトラマンゼアス ウルトラマンゼアス2」
  3. ^ a b c d 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 78-79, 「国内初の完全新作映画 ウルトラマンゼアス」
  4. ^ a b c 石井博士ほか『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年、379頁。ISBN 4766927060
  5. ^ 小学館刊『ウルトラマンゼアス 超全集』の記述より[要ページ番号]
  6. ^ ファミリー劇場2010年放送『ファ見る! 5月号』放送より[出典無効]
  7. ^ a b c ウルトラマン全史 2013, pp. 56 - 57.
  8. ^ 小学館刊『ウルトラマンゼアス 超全集』の記述より[要ページ番号]
  9. ^ a b c d 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 80-81, 「格闘技をフィーチャー ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影」
  10. ^ a b c d e 超全集2 1997, p. 49, 「Making of ZEARTH ウルトラマンゼアス2を作った男たち プロデューサー鈴木清インタビュー」
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 超全集2 1997, pp. 10-11, 「ウルトラマンゼアス」
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m 超全集2 1997, pp. 18-19, 「超宇宙防衛機構Mydo」
  13. ^ a b c d e f g h i j k 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 14-15, 「CHARACTER」
  14. ^ a b c d e f g h i j k 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 96-107
  15. ^ 大怪獣バトル ULTRA MONSTERSのウルトラマンゼアス(RR登場)怪獣カードより。
  16. ^ a b c d e f g h i 宇宙船YB 1997, p. 15, 「ウルトラマンゼアス」
  17. ^ a b c d e f g 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 4-5, 「ウルトラマンゼアス」
  18. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 宇宙船YB 1998, pp. 20-21, 「ウルトラマンゼアス2」
  19. ^ a b c d e f g h FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, pp. 28-29, 「劇場版ウルトラマンストーリーガイド」
  20. ^ a b c d e 大辞典 2001, pp. 37-60, 「う」
  21. ^ a b c d e f g h i 超全集2 1997, pp. 50-53, 「必見!!怪獣デザイン設定資料集」
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 88-89, 「特別企画 造形物としてのキャラクター図鑑」
  23. ^ 大辞典 2001, pp. 176-185, 「す」
  24. ^ 大辞典 2001, pp. 112-121, 「く」
  25. ^ a b 超全集2 1997, pp. 48, 「スカイシャーク&デジタルカネゴン解剖図解」
  26. ^ 円谷プロ図録 2013, p. 63.
  27. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, p. 80, 「劇場用映画(含むウルトラマンナイス)怪獣リスト」
  28. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 12-13, 「MONSTER」
  29. ^ a b c d 大辞典 2001, pp. 287-292, 「へ」
  30. ^ a b c d 大辞典 2001, pp. 350-353, 「れ」
  31. ^ a b c d 超全集2 1997, pp. 14-15, 「レディベンゼン星人」
  32. ^ a b c d 超全集2 1997, pp. 46-47, 「3大怪獣、星人パノラマ図解!!」
  33. ^ a b 雑誌「ウルトラマンAge Vol.10」22-23頁での紹介より。
  34. ^ 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』DVD封入の作品解説書より。
  35. ^ a b c d 大辞典 2001, pp. 127-140, 「こ」
  36. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 超全集2 1997, pp. 12-13, 「ウルトラマンシャドー」
  37. ^ a b 超全集2 1997, pp. 44-45, 「ショック!! これがシャドーの正体だ!!」
  38. ^ a b c d e 超全集2 1997, p. 17, 「ダークラー」
  39. ^ a b c 大辞典 2001, pp. 194-209, 「た」
  40. ^ a b c d e 超全集2 1997, p. 16, 「ミラクロン」
  41. ^ a b c 大辞典 2001, pp. 312-319, 「み」
  42. ^ 「ウルトラマン Blu-ray LINE UP」『宇宙船』vol.153(SUMMER 2016.夏)、ホビージャパン、2016年7月1日、 85頁、 ISBN 978-4-7986-1261-4

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集