エアー北海道株式会社(エアーほっかいどう、略称 ADK)は、かつて存在した全日本空輸 (ANA) グループの航空会社である。

エアー北海道
ADK
IATA
ICAO
ADK
コールサイン
AIR DREAM
ハブ空港 函館空港
保有機材数 2機
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エアー北海道株式会社
Air Hokkaido Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
北海道函館市高松町565-1
ANK函館空港格納庫内
設立 1994年4月5日[1]
業種 空運業
資本金 3億円
従業員数 17名
主要株主 エアーニッポン 80%
北海道 20%
特記事項:解散時(2006年3月31日時点)の情報。
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概説 編集

1994年エアーニッポン (ANK)と北海道の共同出資で設立され、北海道内の離島3路線をANKから継承した[1]

稚内空港利尻空港礼文空港を結ぶ路線は、国や道、地元3町の補助を受け、着陸料減免も受けていたが、平均搭乗率30%前後、島民利用者数は1便平均1桁台と路線の維持が極めて困難な状態で、2003年3月31日をもって廃止された。

函館空港では奥尻空港便を夏期3往復、冬期2往復運航するほか、函館市内の夜間遊覧飛行も実施していた。こちらも採算にあわず、奥尻空港の滑走路延長にあわせて機材大型化を検討していたが、2004年度決算において前年の稚内線撤退による運賃と補助金収入がなくなった影響により、4千万円余りの債務超過に陥っていたことが発表された。このためANKからの借入金返済猶予の上、2006年3月31日をもって廃止され同社は解散。同年7月7日清算が結了し、12年の歴史に幕を下ろした。函館 - 奥尻線は、同様に北海道が出資する第三セクター日本航空 (JAL)グループ北海道エアシステム (HAC)に引き継がれた。

運航機材 編集

 
DHC-6-300(JA8799)
  • デ・ハビランド・カナダDHC-6-300(ツインオッター) × 2機
    • 機体記号:JA8797 1970年製 (cn 285)
      ベトナムの戦火をくぐり抜けた機体。ANKの前身・日本近距離航空 (NKA) が1974年の会社設立時にシンガポールより中古で購入。
      2006年廃止後、アメリカ合衆国へ売却。機体記号N60MEとしてフェリー後、グランドキャニオン航空のVistaLiner(大型窓の遊覧飛行機)に改造。
    • 機体記号:JA8799 1974年製 (cn 420)
      NKAが1974年の会社設立時に購入。
      2003年廃止後、ドイツへ売却。機体記号D-ISKYとしてフェリー。

就航路線 編集

脚注 編集

  1. ^ a b “「エアー北海道」を設立”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1994年4月11日) 

関連項目 編集

外部リンク 編集