エイムズ (アイオワ州)

アメリカ合衆国アイオア州の都市

エイムズ(Ames)は、アメリカ合衆国アイオワ州ストーリー郡にある都市。人口は6万6427人(2020年)[1] 。州都デモインの北55kmに位置する。ストーリー郡、およびブーン郡の2郡から成るエイムズ都市圏の中核。より広域的にはデモイン広域都市圏に含まれている[2]

アイオワ州立大学
 
ストーリー郡内の位置

エイムズは北緯42度2分5秒 西経93度37分12秒 / 北緯42.03472度 西経93.62000度 / 42.03472; -93.62000に位置し、市域面積は62.70km2である。市の標高は287mである。

教育 編集

エイムズはアイオワ州立大学学園都市である。市中心部の西にキャンパスを構える同学は、アイオワシティアイオワ大学と共にアイオワ州を代表する州立総合大学であり、8学部を有し、100以上の専攻プログラムを提供しているが[3]、もともとアイオワ州立農業大学(Iowa State Agricultural College)として設置され[4]、現在でも正式名称をアイオワ州立科学技術大学(Iowa State University of Science and Technology)という[5]ところからも判るように、工学、農学、生命科学、獣医学といった理系の分野に特に重点を置いている。また、同学はスポーツにも力を入れており、「サイクロンズ」というチーム名でNCAAのディビジョンI(フットボールはボウル・サブディビジョン/旧I-A)に属するビッグ12カンファレンスに所属している。

歴史 編集

1858年にアイオワ州立農業大学およびモデル農場が設置されたとき、この地にはまだ町が形成されていなかった[6]。エイムズの町としての歴史は1864年に設置されたシーダーラピッズ・アンド・ミズーリ鉄道の鉄道駅に始まった。エイムズという名は大陸横断鉄道の建設にあたって強い影響力を持ったマサチューセッツ州出身の連邦下院議員、オークス・エイムズにちなんでつけられた。

交通 編集

市の東には州間高速道路I-35が南北に通っており、デモインへと通じている。市の南端にはエイムズ市営空港が立地しているが、これはゼネラル・アビエーションと呼ばれる、自家用機やチャーター機の発着が主となる小規模な空港であり、最も近い商業空港はエイムズの中心部から南へ64km、車で45分を要するデモイン国際空港となる[7]

気候 編集

エイムズの気候は四季がはっきりしており、蒸し暑い夏と寒さの厳しい冬に特徴付けられる、気温の年較差の大きい内陸型である。最も暑い7月の平均気温は23℃程度であるが、最高気温の平均は30℃まで上がる。ただし、夜になると気温がかなり下がり、最低気温の平均は16℃程度である。最も寒い1月の平均気温は氷点下7℃、最低気温の平均は氷点下12℃で、11月から3月まではほぼ毎日、最低気温が氷点下に下がる日が続く。降水量は夏季に集中しており、11月から3月までは月間20-40mm程度なのに対し、5月から9月までは月間90-120mmの降水量がある。年間の降水量は約1,090mmである。冬季には月間10-15cm程度の降雪が見られ、年間降雪量は約65cmである[8]ケッペンの気候区分では、エイムズはアメリカ合衆国中西部に広く分布している亜寒帯湿潤気候(Dfa)に属する。

エイムズの気候[8]
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均気温( -7.2 -5.0 1.7 9.4 15.6 20.6 23.3 22.2 17.8 11.1 2.8 -4.4 8.9
降水量(mm 22.9 22.9 40.6 71.1 109.2 116.8 91.4 94.0 94.0 58.4 35.6 25.4 782.3

人口推移 編集

以下にエイムズ市における1870年から2010年までの人口推移をグラフおよび表で示す[9][10]

統計年 人口
1870年 636人
1880年 1,153人
1890年 1,276人
1900年 2,422人
1910年 4,223人
1920年 6,270人
1930年 10,261人
1940年 12,555人
1950年 22,898人
1960年 27,003人
1970年 39,505人
1980年 45,775人
1990年 47,198人
2000年 50,731人
2010年 58,965人

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外部リンク 編集