エクス・リブリス
概要
編集白水社が発行する「独創的な世界の文学を厳選して贈るシリーズ」で、欧米だけでなく中東や東アジアまでの幅広い地域の文学を、これまで80点以上刊行している。日本翻訳大賞の受賞作第1回『エウロペアナ』、第2回『ムシェ 小さな英雄の物語』などを輩出している。
「エクス・リブリス・クラシック」という、いわゆる古典文学の作品を取り扱ったサブ・レーベルも存在している。
なお「エクス・リブリス (ex libris) 」は「蔵書票(自らの蔵書に所有者の名や標語、特別なマークなどを図案化して印刷した小紙片)」の意味。
主なラインナップ
編集- 『ジーザス・サン』(デニス・ジョンソン、柴田元幸訳) 2009/03
- 『イエメンで鮭釣りを』(ポール・トーディ、小竹由美子訳) 2009/04
- 『通話』(ロベルト・ボラーニョ、松本健二訳)2009/06
- 『ミスター・ピップ』(ロイド・ジョーンズ、大友りお訳) 2009/08
- 『悲しみを聴く石』(アティーク・ラヒーミー、関口涼子訳) 2009/10
- 『青い野を歩く』(クレア・キーガン、岩本正恵訳) 2009/12
- 『煙の樹』(デニス・ジョンソン、藤井光訳) 2010/02
- 『野生の探偵たち』上・下(ロベルト・ボラーニョ、柳原孝敦,松本健二訳) 2010/04
- 『そんな日の雨傘に』(ヴィルヘルム・ゲナツィーノ、鈴木仁子訳) 2010/06
- 『ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン』(ポール・トーディ、小竹 由美子訳) 2010/08
- 『昼の家、夜の家』(オルガ・トカルチュク、小椋彩訳) 2010/10
- 『馬を盗みに』(ペール・ペッテルソン、西田英恵訳) 2010/12
- 『兵士はどうやってグラモフォンを修理するか』(サーシャ・スタニシチ、浅井晶子訳)2011.02
- 『ヴァレンタインズ』(オラフ・オラフソン、岩本正恵訳) 2011/04
- 『イルストラード』(ミゲル・シフーコ、中野而訳) 2011/06
- 『デニーロ・ゲーム』(ラウィ・ハージ、藤井光訳) 2011/08
- 『ブエノスアイレス食堂』(カルロス・バルマセーダ、柳原孝敦訳) 2011/10
- 『地図になかった世界』(エドワード・P・ジョーンズ、小澤英実訳) 2011/12
- 『河・岸』(蘇童、飯塚容訳) 2012/02
- 『ティンカーズ』(ポール・ハーディング、小竹由美子訳) 2012/04
- 『ブルックリン』(コルム・トビーン、栩木伸明訳) 2012/06
- 『無分別』(オラシオ・カステジャーノス・モヤ (著), 細野 豊 (翻訳) 2012/08
- 『ビルバオ - ニューヨーク - ビルバオ』(キルメン・ウリベ、金子奈美訳) 2012/10
- 『ぼくは覚えている』(ジョー・ブレイナード、小林久美子訳) 2012/12
- 『空気の名前』アルベルト・ルイ=サンチェス (著), 斎藤 文子 (翻訳) 2013/2
- 『神は死んだ』(ロン・カリー・ジュニア、藤井光訳) 2013/04
- 『シガレット』(ハリー・マシューズ、木原善彦訳) 2013/06
- 『盆栽 / 木々の私生活』(アレハンドロ・サンブラ、松本健二訳) 2013/08
- 『緩慢の発見』(シュテン・ナドルニー、浅井晶子訳) 2013/10
- 『愛と障害』(アレクサンダル・ヘモン、岩本正恵訳) 2013/12
- 『逃亡派』(オルガ・トカルチュク、小椋彩訳) 2014/02
- 『アルグン川の右岸』(遅子建、竹内良雄,土屋肇枝訳) 2014/04
- 『かつては岸』(ポール・ユーン、藤井光訳) 2014/06
- 『エウロペアナ:二〇世紀史概説』(パトリク・オウジェドニーク、阿部賢一,篠原琢訳) 2014/08
- 『女がいる』(エステルハージ・ペーテル、加藤 由実子 (翻訳), ヴィクトリア エシュバッハ=サボー (翻訳) 2014/10
- 『遠い部屋、遠い奇跡』(ダニヤール・ムイーヌッディーン、藤井光訳) 2014/12
- 『民のいない神』(ハリ・クンズル、木原善彦訳) 2015/02
- 『歩道橋の魔術師』(呉明益、天野健太郎訳) 2015/04
- 『神秘列車』(甘耀明、白水紀子訳) 2015/06
- 『生まれるためのガイドブック』(ラモーナ・オースベル、小林久美子訳) 2015/08
- 『ムシェ 小さな英雄の物語』(キルメン・ウリベ、金子奈美訳) 2015/10
- 『ミニチュアの妻』(マヌエル・ゴンザレス、藤井光訳) 2015/12
- 『軋む心』(ドナル・ライアン、岩城義人訳) 2016/02
- 『ポーランドのボクサー』(エドゥアルド・ハルフォン、松本健二訳) 2016/05
- 『ブラインド・マッサージ』(畢飛宇、飯塚容訳) 2016/08
- 『わかっていただけますかねえ』(ジム・シェパード、小竹由美子訳) 2016/10
- 『鬼殺し』上・下(甘耀明、白水紀子訳) 2016/12
- 『10:04』(ベン・ラーナー、木原善彦訳) 2017/02
- 『ピンポン』(パク・ミンギュ、斎藤真理子訳) 2017/05
- 『至福の烙印』(クラウス・メルツ、松下たえ子訳) 2017/07
- 『死体展覧会』(ハサン・ブラーシム、藤井光訳) 2017/10
- 『ソロ』(ラーナー・ダスグプタ、西田英恵訳) 2017/12
- 『酸っぱいブドウ / はりねずみ』(ザカリーヤー・ターミル、柳谷あゆみ訳) 2018/02
- 『ぼくの兄の場合』(ウーヴェ・ティム、松永美穂訳) 2018/07
- 『ここにいる』(王聡威、倉本知明訳) 2018/08
- 『西欧の東』(ミロスラフ・ペンコフ、藤井光訳) 2018/10
- 『郝景芳短篇集』(郝景芳、及川茜訳) 2019/03
- 『海の乙女の惜しみなさ』(デニス・ジョンソン、藤井光訳) 2019/04
- 『回復する人間』(ハン・ガン、斎藤真理子訳) 2019/05
- 『モンスーン』(ピョン・ヘヨン、姜信子訳) 2019/08
- 『よそ者たちの愛』(テレツィア・モーラ、鈴木仁子訳) 2020/03
- 『シャルロッテ』(ダヴィド・フェンキノス、岩坂悦子訳) 2020/05
- 『忘却についての一般論』(ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ、木下眞穂訳) 2020/08
- 『私はゼブラ』(アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ、木原善彦訳) 2020/09
- 『恥さらし』(パウリーナ・フローレス、松本健二訳) 2020/12
- 『もう死んでいる十二人の女たちと』(パク・ソルメ、斎藤真理子訳) 2021/02
- 『断絶』(リン・マー、藤井光訳) 2021/03
- 『行く、行った、行ってしまった』(ジェニー・エルペンベック、浅井晶子訳) 2021/07
- 『眠りの航路』(呉明益、倉本知明訳) 2021/08
- 『スモモの木の啓示』(ショクーフェ・アーザル、堤幸訳) 2022/01
- 『ケンジントン公園』(ロドリゴ・フレサン、内田兆史訳) 2022/03
- 『人類対自然』(ダイアン・クック、壁谷さくら訳) 2022/04
- 『大丈夫な人』(カン・ファギル、小山内園子訳) 2022/05
- 『アイダホ』(エミリー・ラスコヴィッチ、小竹由美子訳) 2022/07
- 『フォレスト・ダーク』(ニコール・クラウス、広瀬恭子)2022/08
- 『家の本』(アンドレア・バイアーニ、栗原俊秀)2022/09
- 『反乱者』(ジーナ・アポストル 、藤井光)2022/10
- 『グリーン・ロード』(アン・エンライト、伊達淳)2022/12
- 『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(ペ・スア、斎藤真理子)2023/01
- 『クルーゾー』(ルッツ・ライザー、金志成)2023/02
- 『アーダの空間』(シャロン・ドデュア・オトゥ、鈴木仁子)2023/03
- 『過去を売る男』(ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ、木下眞穂)2023/04
- 『終わりのない日々』(セバスチャン・バリー、木原善彦)2023/05
- 『未来散歩練習』(パク・ソルメ、斎藤真理子)2023/06
- 『真の人間になる 上・下』(甘耀明、白水紀子)2023/08
- 『アミナ』(賀淑芳、及川 茜)2023/10
- 『大仏ホテルの幽霊』(カン・ファギル、小山内園子)2023/12
エクス・リブリス・クラシック
編集- 『火山の下』(マルカム・ラウリー、斎藤兆史監訳、渡辺暁,山崎暁子訳) 2010/03
- 『パリ』上・下(エミール・ゾラ、竹中のぞみ訳) 2010/11
- 『ピランデッロ短編集 カオス・シチリア物語』(ルイジ・ピランデッロ、白崎容子,尾河直哉訳) 2012/07
- 『危険な関係』(ラクロ、桑瀬章二郎,早川文敏訳) 2014/01
- 『潟湖(ラグーン)』(ジャネット・フレイム、山崎暁子訳) 2014/11
- 『スクープ』(イーヴリン・ウォー、高儀進訳) 2015/05
- 『マナス』(アルフレート・デーブリーン、岸本雅之訳) 2016/03
- 『イーヴリン・ウォー傑作短篇集』(イーヴリン・ウォー、高儀進訳) 2016/07
- 『キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集 不機嫌な女たち』(キャサリン・マンスフィールド、芹澤恵訳) 2017/03
- 『マーティン・イーデン』(ジャック・ロンドン、辻井栄滋訳) 2018/09
- 『ポリー氏の人生』(H・G・ウェルズ、高儀進訳) 2020/01
- 『つわものども 誉れの剣1』(イーヴリン・ウォー、小山太一訳) 2020/07
- 『いかさま師ノリス』(クリストファー・イシャウッド、木村政則訳) 2020/11
- 『士官たちと紳士たち 誉れの剣Ⅱ』(イーヴリン・ウォー、小山太一訳) 2021/10
脚注
編集参考文献
編集関連項目
編集- 「フィクションの楽しみ」 - 水声社の現代海外文学の叢書
- 「フィクションのエル・ドラード」 - 水声社の現代海外文学の叢書
- 「新潮クレスト・ブックス」 - 新潮社の現代海外文学の叢書
- 「文学の冒険」 - 国書刊行会の現代海外文学の叢書
- 「ルリユール叢書」 - 幻戯書房の海外文学の叢書
外部リンク
編集https://www.hakusuisha.co.jp/search/s6986.html 白水社のエクス・リブリス