エコ(Eco)は2020年より導入が計画されている統一通貨単位である。当初は西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)において計画されていたが、その後一部の国が参加を見送り、現在は9カ国のみ参加を表明している。

  将来のエコ経済圏
  ECOWASのみ (カーボベルデ)

経過編集

ECOWAS加盟国15カ国のうち8カ国がフランス・フランユーロとレートが固定されているCFAフランを、残り7カ国では独自の通貨を使用してきたが、1990年頃よりECOWAS内で使用可能な単一通貨の導入が検討されてきた[1]。特にCFAフランを導入している国家は、外貨準備高の50%をフランスの国庫にて管理する義務が課せられており、旧宗主国による経済支配であると批判されてきた[2][3]

2019年6月29日、ナイジェリアの首都アブジャにおいて開催されたECOWAS首脳会議において、2020年までに単一通貨の導入を目指し、その通貨単位の名称をエコ(ECO)とすることを決定した[1]

同年12月21日にはコートジボワールの首都アビジャンにおいて、CFAフラン使用の8カ国とフランスの間で通貨改革協定が締結され、CFAフラン使用国がエコに移行した場合、従来の外貨準備高50%保管のルールを撤廃することとなった[2]。2020年5月20日、フランス政府はこの通貨協定の批准を閣議決定した[4]

エコは当初、変動相場制を採用する予定であったが[1]、2019年12月の時点ではユーロとの固定相場制を予定している[3]。2020年以降、条件を満たした国から随時、エコに移行する予定となった[1]が、2020年1月16日にナイジェリアの首都アブジャで開催された西アフリカ通貨圏(WAMZ)の臨時会合において、WAMZに加盟する6カ国はエコへの参加を見送ることを決定した[5]。これによりエコ参加国は西アフリカ経済通貨同盟フランス語版(UEMOA)の8カ国とカーボベルデの合計9カ国のみとなった。

参加国編集

参加を予定している国編集

参加を予定していた国編集

西アフリカ通貨圏(WAMZ)に加盟する6カ国は2020年1月16日に参加見送りを決定している。

批判編集

一部の経済学者からは当初、ECOWAS域内の総生産のうち3分の2をナイジェリアが占めているなど加盟国間で経済的格差が大きいため、単一通貨を導入することで加盟国の経済的なリスク要因となりうると警告された[1](前述の通り、ナイジェリアは後に参加を取りやめた)。

関連項目編集

出典編集