エスターハージートルテ(Eszterházy Torte)は、トルテと称されるハンガリーケーキの一種。エステルハージ家の一員であり、オーストリア帝国外交官であったパウル・アントン・エステルハージにちなんで名付けられた。19世紀後半にブダペストの菓子職人によって考案され、すぐにオーストリア=ハンガリー帝国で最も有名なケーキの一つとなった。

エスターハージートルテ
エスターハージートルテ
種類 ケーキ
発祥地  ハンガリー
地域 ブダペスト
主な材料 アーモンドメレンゲバタークリーム
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2つのエスターハージーシュニッテ
パウル・アントン・エステルハージ(1786年–1866年)

コニャックバニラで味付けしたバタークリームを、4~5層のアーモンドメレンゲマカロン)生地で挟んで作る。トルテはフォンダンのグレーズで覆われ、特徴的なチョコレート縞模様で装飾が施されている。エスターハージートルテの製法には様々なバリエーションがあり、ハンガリーではもともとのエスターハージートルテで用いられるアーモンドの代わりに、すべてクルミを用いる。 [1]

エスターハージーシュニッテ 編集

ハンガリーの菓子ではないものの、エスターハージーシュニッテはよく知られたエスターハージートルテの変種である。トルテが必ず丸い形をしているのに対し、シュニッテは四角い形をしている。他にも、スポンジケーキをベースにしたものや、果物の結晶をあしらったものなどがある。エスターハージーシュニッテは、一般的に非常に甘い。

参考文献 編集

  1. ^ The Esterházy cake[リンク切れ], Ruszwurm Confectionery

関連項目 編集

外部リンク 編集